ベルタ葉酸は危険!?葉酸サプリの危険性について解説!

ブロッコリーやほうれん草等の緑黄色野菜、いちご・納豆・レバー等に含まれる《葉酸》。この葉酸は、妊娠中の胎児の成長に必要不可欠な栄養素で妊活を考えている方であれば、耳にすることも多い栄養素の一つではないでしょうか?

ただし、妊活中は体調の変化に加え、胎児の為に推奨される葉酸摂取量は増大されます。ここでママの強い味方になってくれるのが《ベルタ葉酸サプリ》です。ですが「妊活(妊娠)中にサプリメント?」と葉酸サプリの危険性を心配されている方も多いのではないでしょうか?

気になるベルタ葉酸の危険性について

ベルタ葉酸サプリは葉酸を含め、赤ちゃんとママに必要なビタミンやミネラル、アミノ酸等、70種類以上の栄養素を配合したマルチビタミン葉酸サプリで、先輩ママの口コミ等から非常に人気がある葉酸サプリの1つです。


利用者が多い分「ベルタ葉酸って本当に大丈夫?危険性は無い?」といった声が聞かれることもあります。葉酸サプリを検討されている方の多くは「新しい命の為に!」と考えてるわけですから心配になるのは当然ですよね。ここでは葉酸サプリの危険性や基本的な働き等を紹介しています。

そもそも葉酸って?

葉酸は冒頭でもお伝えした通り、水溶性のビタミンの一種で、緑黄色野菜や納豆・レバー等に多く含まれています。この葉酸は赤血球の形成や胎児の正常な発育に必要なビタミンであることがわかっていて、特に適切な時期に葉酸を推奨値摂取することで、新生児障害の50%~70%を予防できるとされています。

《日本人の食事摂取基準》では妊娠を希望・計画する(妊活中の)女性には、それ以外の時期よりもより多くの葉酸を摂取することが推奨されており、そのため日本ではベルタ葉酸をはじめ数多くの葉酸サプリが健康食品として販売されています。

葉酸は普段の食事から摂取するのが望ましいですが・・・

葉酸は、《ほうれん草》《枝豆》《アスパラガス》《大豆》《レバー》等数多くの食材に含まれているので、実は栄養バランスの整った食事を心がければ、通常時に葉酸が不足する心配はありません。

具体的な数字で言うと、《日本人の食事摂取基準》では18歳から49歳の女性は1日あたり、240㎍の食事性葉酸を摂取することを推奨しています。240㎍の食事性葉酸は、ほうれん草・ブロッコリーの場合、約200g相当、アスパラガスであれば約150g相当、葉酸が多く含まれている枝豆であれば、約100g相当となっています。100g~200gを一度の食事で摂ろうとすると、なかなかの量になりますが、3食に分けるとかなり現実的な数字かと思います。

ですがこれに妊娠が関わってくると葉酸の推奨量が跳ね上がります。まず妊娠中の女性は480㎍の食事性葉酸を。そして授乳婦であれば340㎍の食事性葉酸の摂取が推奨されています。葉酸摂取の推奨量が約1.5倍から2倍になっているのがわかると思います。

480㎍の食事性葉酸というとほうれん草の場合、約500g相当となります。お茶碗でいうと大盛2杯程度です。かなり厳しい数字ですが、さらに厳しいのが、《妊娠を計画している女性》もしくは《妊娠の可能性のある女性》の葉酸摂取の推奨量です。

結論を先に言っておくと、《妊娠を計画している女性》もしくは《妊娠の可能性のある女性》は食事性葉酸を240㎍に加えてモノグルタミン酸型葉酸を400μg摂取することを推奨しています。モノグルタミン酸型葉酸については後述で触れますが、(モノグルタミン酸型葉酸400㎍を)食事性葉酸に換算すると、800㎍相当とされています。

つまり《妊娠を計画している女性》もしくは《妊娠の可能性のある女性》は1,040㎍の食事性葉酸を摂取することを推奨されていることになります。これはほうれん草1kg相当となり毎日継続摂取するのは困難な数字といえます。

そこで活躍してくれるのが、ベルタ葉酸をはじめとする葉酸サプリメントとなります。葉酸を多く含んだサプリメントであれば少量で多くの葉酸を効率よく摂取することができるので、無理に葉酸を含む食材を大量に摂取する必要はありません。一日の葉酸摂取量目安・推奨値をまとめると以下のような感じになります。

対象(女性)一日の葉酸摂取量目安・推奨値
食事性葉酸モノグルタミン酸型葉酸
18歳~49歳240㎍
授乳婦340㎍
妊婦480㎍
妊娠を計画している女性
又は
妊娠の可能性がある女性
240㎍400㎍

葉酸を過剰摂取、もしくは不足してしまうと・・・・

まず、過剰摂取についてですが、葉酸関連のサプリメントを使用せず、基本的な食生活をしていれば過剰摂取になることはまずありません。一応数字的なことを言っておくと、18歳から49歳までの女性で葉酸の一日耐容上限量は《モノグルタミン酸型葉酸》で1300㎍から1400㎍となっています。

これを一般の食事でとれる《食事性葉酸》に換算すると約2倍の2600㎍~2800㎍となります。これは毎日2.5kg以上のほうれん草を食べ続ける量に相当します・・・。まず無理ですね。

ですが、サプリメントなど葉酸が豊富に含有されている健康食品だと(小さい質量に多くの葉酸が含有されているため)比較的簡単に耐容上限に到達してしまうので、注意が必要となります。

耐容上限を超えてしまうと、発熱や蕁麻疹、紅斑、呼吸障害のリスクが高くなる他、ホルモンやDNA、タンパク質の合成に必要な亜鉛の吸収を抑制する可能性があります。

逆に葉酸が不足してしまうと、新生児障害(神経管閉鎖傷害)のリスクが高くなる他、ホルモン代謝に影響を及ぼし、動脈硬化の危険因子になる可能性があるとされています。

ポリグルタミン酸型葉酸とモノグルタミン酸型葉酸

順序が逆になってしまいましたが、先程から何度も登場している食事性葉酸とモノグルタミン酸葉酸の違いについて紹介しておきます。

まず食事性葉酸についてですが、その名の通り通常の食事から摂取できる葉酸のことで、そのほとんどが複数のグルタミン酸が結合した形で存在しているポリグルタミン酸型の葉酸となります。

複数のグルタミン酸が結合したポリグルタミン酸型葉酸は摂取後に分解され、より吸収率の高いモノグルタミン酸型の葉酸になりますが、この分解の過程で葉酸は大きく減少してしまいます。であれば吸収率が高いモノグルタミン酸だけを摂取できないか?と考え研究・開発されたのが健康食品等の葉酸サプリメントです。

通常の食事から得られる葉酸のほとんどは吸収率の低いポリグルタミン酸型の葉酸となっていますが、逆にベルタ葉酸をはじめ葉酸サプリメントと呼ばれる商品のほとんどは、吸収率の高いモノグルタミン酸型の葉酸となっています。

ポリグルタミン酸型葉酸はモノグルタミン酸型葉酸と比較すると吸収率が50%程度に落ちるとされています。つまり・・・・

ポリグルタミン酸型葉酸 400㎍
モノグルタミン酸型葉酸 400㎍

と同じ400㎍表記であってもポリグルタミン酸型葉酸をモノグルタミン酸型葉酸に置き換えると200㎍相当ということになってしまいます。

ちなみに《日本人の食事摂取基準》で推奨されている「妊娠を計画している女性」「妊娠の可能性のある女性」に推奨されている付加分葉酸である+400㎍は吸収率の高いモノグルタミン酸型での値となっています。

繰り返しになりますが、通常の食事で葉酸は吸収率の低い食事性葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)なので過剰摂取には基本的になりませんが、葉酸サプリメントは質量も小さい上に吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸の場合が多いため、比較的耐容上限である1300~1400㎍を超えてしまいます。

葉酸サプリメントを使用する場合は葉酸の種類とその含有量を必ずチェックしたうえで、用法・用量は必ず守るようにしましょう。

1日の葉酸摂取量の目安

食事性葉酸とモノグルタミン酸型の葉酸の紹介を終えたので今一度、今一度一日の葉酸摂取量の目安について確認しておきたいと思います。「日本人の食事摂取基準」では葉酸摂取の目安を以下のように定めています。

対象(女性)一日の葉酸摂取量目安・推奨値
食事性葉酸モノグルタミン酸型葉酸耐容上限量
18歳~49歳240㎍1300㎍
授乳婦340㎍1400㎍
妊婦480㎍・・・
妊娠を計画している女性
又は
妊娠の可能性がある女性
240㎍400㎍・・・

耐容上限量の1300㎍と1400㎍については、健康食品(葉酸サプリメント)で摂取できモノグルタミン酸型の葉酸の値が示されています。

ちなみに、厚生労働省では「1日当たり1000㎍以上の葉酸を摂取すべきではない」としています。モノグルタミン酸型の葉酸を意図的に1日1mg以上摂取する方はおられないと思いますが、葉酸サプリメントを利用する際は、必ず摂取目安量を守って短期間に大量に摂取することは避けるようにしましょう。

葉酸摂取の時期について

葉酸は、日常生活で必要なビタミンであると同時に、《妊娠を計画している女性》《妊娠の可能性がある女性》にとっては赤ちゃんの健康に関わる重要な栄養素の一つです。そして《妊娠を計画している女性》《妊娠の可能性がある女性》が必要な葉酸推奨値は通常の食事のみで摂取することが難しい量となっています。

まず、妊娠に関わらない時期については、栄養バランスが偏ってなければあえて気にすることは無く、普段の食事から葉酸は摂取できています。数値は18歳~49歳女性で1日当たり240㎍が摂取推奨値となります。

そして、最も葉酸を必要とするのが《妊娠を計画している女性》《妊娠の可能性がある女性》となります。時期は妊娠1ヶ月前から妊娠後3ヶ月となります。この時期は、細胞分化と為、葉酸がとても重要な栄養素となり、十分に葉酸を摂取しておくことで、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤・神経管閉鎖障害等のリスクを低減できることがわかっています。

必要とされる葉酸の推奨値は、食事性葉酸240㎍に加えて、より吸収率の高いモノグルタミン酸型葉酸400㎍となっています。食事性葉酸を640㎍摂取しても推奨値には届かないことに注意が必要です。

また、《妊娠3ヶ月以降》や《授乳婦》も普段より多い量の葉酸を摂取することが推奨されています。《妊娠3ヶ月以降》は食事性葉酸を480㎍、そして《授乳婦》は340㎍の食事性葉酸の摂取が推奨されています。

ベルタ葉酸とアレルギー疾患について

葉酸サプリメントには、葉酸以外にもママと赤ちゃんにとって重要な栄養素が含まれています。体質や体調によって身体に合わない場合があるので、食品アレルギーがあるかたは、下記の原材料のチェックをお願いします。

ベルタ葉酸の原材料

乾燥酵母、葉酸含有酵母、もろみ酢粉末、ミネラルイースト、ヨウ素含有酵母、卵殻膜粉末(卵を含む)、燕の巣加工品(デキストリン、酵素処理燕窩)、フィッシュコラーゲン(ゼラチンを含む)、アセロラ果汁末、乾燥野菜粉末(大麦若葉、ケール、ブロッコリー、キャベツ、大根葉、かぼちゃ、さつまいも(紫芋)、チンゲン菜、パセリ、人参、セロリ、苦瓜、ほうれん草、桑の葉、モロヘイヤ、よもぎ、白菜、アスパラガス、トマト、野沢菜、れんこん)、メロン抽出物(小麦、メロン)、乳タンパク加水分解物、ガラクトオリゴ糖、ザクロ果汁パウダー、乳酸菌末(殺菌乳酸菌体、デキストリン)(乳を含む)、微細藻類由来DHA・EPA油、スピルリナ原末、野菜ミックス(ケール、ブロッコリー、ヨモギ、アスパラガス、オクラ、コマツナ、カボチャ、ダイコン葉、パセリ、ホウレンソウ)/貝殻未焼成カルシウム、セルロース、ピロリン酸第二鉄、ステアリン酸Ca、ビタミンC、クエン酸、リン酸カルシウム、ラクトフェリン(乳由来)、ビタミンB6、ビオチン、サンゴカルシウム、β-カロテン、ヒアルロン酸、葉酸、抽出ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸Ca、酸化防止剤(カテキン、抽出V.E)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンB12

ベルタ葉酸の栄養成分(4粒当たり)

エネルギー3.99Kcal、たんぱく質0.13g、脂質0.06g、炭水化物0.74g、食塩相当量0.015g、ビタミンB6 3.23mg、ビタミンC31.4mg、葉酸400μg、ビオチン43.7μg、カルシウム250mg

※無添加は香料・着色料・保存料・香料発色剤・漂白剤・防かび剤・膨張剤・苦味料・光沢剤・酸味料・増粘安定剤・甘味料・pH調整剤

※原材料・栄養成分は2021年8月現在のものとなります。最新の表記は公式サイトでチェックお願いします。


注意したい葉酸と他の薬の飲み合わせ

ベルタ葉酸は栄養機能食品なので、他の健康食品や薬と併用しても問題ありませんが、複数のサプリメントをご利用の方は知らず知らずのうちに過剰摂取している栄養素があるかもしれません。過剰摂取に注意が必要な栄養素のチェックは必ずおこなうことをオススメします。また、薬剤の中には葉酸の欠乏を生じるものあるので、心配な場合は、かかりつけの医者に相談し指示に従うようにしてください。

まとめ-ベルタ葉酸は危険!?葉酸サプリの危険性について解説!

今回は、葉酸サプリの危険性についてまとめさせていただきました。ベルタ葉酸の葉酸に限らず多くの栄養素は、過剰摂取したり栄養が不足するなんらかのリスクを伴うことが多いです。もちろん葉酸についても同じことが言えます。

ただし、多くの研究から葉酸が胎児のために必要な栄養素であることはわかっており、もちろん厚生労働省も妊娠の前段階から葉酸を十分摂取することを推奨しています。葉酸の推奨摂取値は女性の身体の変化に伴い変化します。大切なことは適時・適量の葉酸を摂取することです。

もちろん葉酸だけに注意するのではなく、栄養バランスがとれた食事をベースにプラスアルファで葉酸とする考え方が大切になってきます。