【elevit】エレビットは葉酸多すぎ!?摂りすぎは危険!?

葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンで、赤ちゃんの身体づくりをサポートする栄養素の一つであることは多くの方がご存じかと思います。エレビットもそんな葉酸が含まれているサプリメントとなります。

葉酸は通常の食事から摂取できますが、妊活中・妊娠中の場合、葉酸推奨摂取量を通常の食物から摂るのはかなり困難です。というより無理です。そんな時に活躍してくれるのが葉酸を含むサプリメントとなります。

今回は、そんな葉酸サプリメントの中から、日本の医師推奨NO.1(2021年9月-合同会社カンター・ジャパン調べ)、《葉酸を含むマルチサプリ エレビット》の葉酸量にフォーカスしていきたいと思います。

【elevit】エレビットは葉酸多すぎ!?摂りすぎにならない!?

どんなに身体に良い栄養素でも摂りすぎは良くありませんね。これは葉酸にも言えること。ここで気になってくるのが、エレビット葉酸サプリの葉酸摂取量/1日の目安が800㎍になっているところではないでしょうか?

いろいろな会社が葉酸サプリを販売していますが、葉酸の一日の摂取量は400㎍に設定している会社がほとんど。つまりエレビット葉酸サプリは他の会社に比べて2倍程度の葉酸摂取を目安としている訳です。ママさんにとっては非常に気になるところだと思います。

ここでは、《葉酸がいったいどうゆうもの》で、《赤ちゃんにどのような効果がある》か、そして《エレビットの葉酸は多すぎるのか?》《摂りすぎで危険ではないのか?》この辺りについて紹介していこうと思います。

葉酸とエレビットについて


葉酸は、ビタミンB群の水溶性のビタミンで新たに血液を作り出す働きがあります。身近な食品でいうと、《葉酸-葉っぱの酸》が示す通り、ほうれん草やモロヘイヤをはじめ、ブロッコリー・アスパラガス・枝豆、また、レバー・卵・大豆等に多く含まれています。

造血作用がある葉酸は18歳以上の女性で1日に240㎍の食事性葉酸の摂取が(2020年)厚生労働省が推奨しています。この200㎍の食事性葉酸はほうれん草やブロッコリーの場合、約200g程度に含まれている量になるので、普段からバランスの良い食生活を送っていると、不足することはありませんが、偏った食生活をされている場合は少し注意が必要ですね。

ちなみに食事性葉酸というのは、その名の通り普段の食事から摂取できる葉酸のことを言い、サプリメント・栄養補助食品で強化された葉酸を狭義の葉酸(モノグルタミン酸葉酸)と言います。もちろんエレビットに含まれる葉酸も狭義の葉酸(モノグルタミン酸葉酸)となります。

そんな葉酸ですが、生まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させる効果があることが知られていて、妊活されているママさんであればご存じの方も多く注目されている栄養素となっています。最近では、自閉症スペクトラム症の発症リスクの低減にも有効であると言われています。

神経管閉鎖障害は、具体的には《無脳症》《二分脊髄》《髄膜瘤》等があげられます。葉酸をきちんと摂取するだけで生まれてくる赤ちゃんの神経管閉鎖障害リスクを低減できるのであれば、嬉しい限りです。

ただ、ここで注意していただきたいのが、神経管閉鎖障害の発祥の原因は遺伝的要因や、葉酸以外の栄養素等も関わっていて葉酸の摂取のみで予防できるものではないことを覚えておいてください。

エレビットはモノグルタミン酸葉酸を多く含むサプリメントで、葉酸の他にも妊娠前後に必要な18成分をバランスよく配合した葉酸サプリメントとなっています。

エレビットに含まれる葉酸は多すぎる?

ここで気になるのがエレビットの葉酸多すぎ!?問題です。エレビットはとても人気のある葉酸サプリである反面「エレビットの葉酸は多すぎない?」「葉酸摂りすぎて大丈夫?」なんて声もちらほらきかれますので、エレビットの葉酸の量や、過剰摂取による副作用などについて掘り下げて見ていきたいと思います。

まずはエレビットとその他人気葉酸サプリメントの主な特徴を表にまとめてみます。

エレビットと人気葉酸サプリメント比較

商品名葉酸の種類葉酸含有量その他の特徴価格(単品)
エレビットモノグルタミン酸型葉酸800㎍/1日3粒18種のビタミンとミネラルを配合4,500円/90粒
ベルタ葉酸モノグルタミン酸型葉酸480㎍/1日4粒妊活・妊娠中に必要な75種類の栄養素配合6,640円/120粒
mitete葉酸モノグルタミン酸型葉酸400㎍/1日4粒12種のビタミンとミネラルを配合1,944円/120粒
葉酸カルシウムプラスモノグルタミン酸型葉酸400㎍/1日2粒12種のビタミンとミネラルを配合1,460円/60粒
ビーンスタークマム毎日葉酸鉄これ一粒モノグルタミン酸型葉酸400㎍/1日1粒6種類のビタミン+鉄を配合918円/60粒
メデタ葉酸モノグルタミン酸型葉酸400㎍/1日4粒5種類のビタミン+亜鉛を配合1,944円/120粒

■ 実際の商品は下記のリンクから確認できます。
■ 販売価格・値段は変動するので、詳細はリンク先で確認お願いします。

葉酸の量が多いとどうなるの?副作用は?

上記の表のように多くの販売会社が1日の推奨量を400㎍から480㎍に設定しているのに対して、エレビットの葉酸サプリはその倍の1日800㎍の葉酸を摂取を推奨しています。数字を見ると確かに「葉酸多すぎない?」となりますね。

実際に葉酸を過剰摂取してしまうとどうなるのか?厚生労働省は葉酸サプリメント等を過剰に摂取すると、《呼吸障害》《葉酸過敏症》《かゆみ》《神経症状》のリスクが高まるとして注意を呼びかけています。また、根拠は乏しいとしていますが、喘息やアレルギー疾患のリスクが高まる可能性があるとする論文も発表されています。

さらには、適量であれば自閉症のリスクも低減させると言われている葉酸ですが、過剰摂取することで、自閉症のリスクが逆に高くなるという話もあります。

生まれてくる赤ちゃんの為の栄養補給が、逆に赤ちゃんを苦しめる可能性があるなんて聞くとすごく怖くなりますね。これらのリスクを回避するのに大切なのは、やはり葉酸を摂取する量となります。

ちなみに、前述の通りサプリメント等に含まれる葉酸は過剰摂取で副作用のリスクがありますが、通常の食品から摂取される食事性葉酸での健康障害は報告されていないので、食事性葉酸の耐容上限量は設定されていません。

エレビットの葉酸量と厚生労働省が妊活時に推奨する葉酸摂取量

まず、前述の通り葉酸は大きく分けて2種類あります。一つは、普段の食事からとれる《食事性葉酸-ポリグルタミン酸》。そしてもう一つがエレビットのようにサプリメントに多く使用される、《狭義の葉酸-モノグルタミン酸》です。

この二つの大きな違いは、生体利用率となります。これは葉酸の種類によって体内で利用できる葉酸の割合が異なることを表しています。具体的には《狭義の葉酸-モノグルタミン酸》に対して、《食事性葉酸-ポリグルタミン酸》は50%程度の生体利用率しかないことがわかっています。逆にいうと、《狭義の葉酸-モノグルタミン酸》の方が2倍程度の生体利用率があるということになります。

つまり、サプリメントによく使用されるモノグルタミン酸葉酸の方が、効率よく体内で利用できるということになるため、これら2つの葉酸を分けて考える必要があり、厚生労働省は葉酸の摂取基準を以下のように掲載しています。

葉酸の食事摂取基準
  1. 12歳以上の女性 ⇒ 食事性葉酸240㎍
  2. 妊活中から妊娠初期 ⇒ 食事性葉酸240㎍+モノグルタミン酸葉酸400㎍
  3. 妊娠中期から出産 ⇒ 食事性葉酸480㎍
  4. 授乳中 ⇒ 食事性葉酸340㎍
  5. 食事性葉酸耐容上限量 無し
  6. モノグルタミン酸葉酸耐容上限量 12歳から17歳 900㎍
  7. モノグルタミン酸葉酸耐容上限量 18歳から64歳 1000㎍

となります。文字だけだと少しわかりずらいので、イラストで以下のようにまとめておきます。

特に葉酸が不足になりがちなのが、妊活中~妊娠初期です。この時期には《食事性葉酸240㎍ + モノグルタミン酸葉酸400㎍》摂取することを推奨されています。これは、この推奨量の葉酸を摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが低減することがわかっているからです。具体的に時期については、妊娠の1ヶ月前から妊娠3ヶ月の計4カ月間となります。

エレビットの葉酸は1日3粒/800㎍の葉酸摂取を推奨しているので、数字的にみると食事摂取基準の推奨量の2倍と確かに含有量は多いですが、耐容上限量(900~1000㎍)未満なので摂りすぎで危険というわけではありませんね。

ちなみにイラストに記載されている通りですが、普段の食事から摂取できる葉酸。つまり食事性葉酸は生体利用率が低く、多く摂取しても健康障害をもたらすリスクはないとみなせれ、耐容上限量は設定されていません。

エレビットの葉酸はどこで購入するればいい?

エレビットはAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング等各種ECサイトで購入できます。リンクを貼っておくのでよければチェックしてみてください。マツキヨやウエルシア等の薬局・ドラックストアには確認した限り取り扱っていませんでした。

またエレビットは、医療機関で取り扱っています。病院やクリニックで購入したい方は下記のリンクから確認してみてください。

まとめ-【elevit】エレビットは葉酸多すぎ!?摂りすぎは危険!?

今回は、【elevit】エレビットは葉酸多すぎ!?摂りすぎは危険!?についてまとめさせていただきました。

エレビットの葉酸サプリメントは1日3粒で800㎍です。耐容上限量は900㎍から1000㎍です。厚生労働省では妊活中~妊娠初期は通常の食事から摂取できる葉酸に加えて、400㎍のモノグルタミン酸葉酸(サプリメント)を摂取することを推奨しています。

エレビットは実にこの2倍の量のモノグルタミン酸が含まれているわけですが、耐容上限量の範囲内となるので、問題はないでしょう。どうしても葉酸量が心配なのであれば、1日3粒 ⇒ 1日2粒にしても良いかと思います。

1日3粒で800㎍なので、2粒なら約530㎍となります。2粒にしても厚生労働省が推奨する400㎍は超えてきます。ただし、エレビットは一日3粒800㎍の葉酸にたいして、バランスよく亜鉛やビタミンを配合しているので、妊活中~妊娠初期はできれば1日3粒服用にする方が良いでしょう。

くどいようですが、葉酸は神経管閉鎖障害の発症のリスクを低減させることが知られていますが、神経管閉鎖障害の発症は、遺伝要因を含め数多くの要因が複合的に重なり起こります。

葉酸にのみ頼るのではなく、栄養バランスの整った食事・良質な睡眠・禁煙・禁酒など、基本的なことになりますが、生まれてくる赤ちゃんのため、そしてご自身の身体の為に、しっかりと行うようにしましょう。