塩化マグネシウム《にがり》の活用法

《にがり》は海水から塩化ナトリウムを取り除いた後にできる液体で、主に豆乳を固めて豆腐にする、一種の凝固剤として使用されるケースが多いですが、《にがり》にはその他にも様々な効果があることをご存じでしょうか?

塩化マグネシウム《にがり》は料理だけじゃない。3つの活用法

繰り返しになりますが、《にがり》は古くから豆乳を固める凝固剤として使用されてきました。そうしてできた食べ物が豆腐です。その他にも肉料理に使用することで、肉を柔らかくしたり、煮物の荷崩れを防ぐ働きがあったりと様々な料理に活用する事ができます。

また、料理だけではなく、体温調節機能の向上やストレス緩和、骨の形成・血液循環の改善等様々な効果がります。つまり《にがり》は料理はもちろんのこと、私たち人間の《健康》や《美容》にも深く関わりを持っている液体となります。

ちなみに豆腐用の凝固剤は、塩化マグネシウム《にがり》意外にも、塩化カリウム・硫酸カルシウム・グルコノデルタラクトン等が使用される場合もあります。

成分からわかる《にがり》の効果

《にがり》は100gあたり、おおよそ以下のような成分が含まれています。

塩化マグネシウム《にがり》に含まれる成分

塩化マグネシウム 約18g
塩化カリウム   約5g
塩化ナトリウム  約4g
塩化カルシウム  約3g
その他(リン・鉄亜鉛) 1g未満

各成分のそれぞれの働きは以下の通りです。

塩化マグネシウムの働き

塩化マグネシウムは見ての通り 《にがり》を構成する成分の2割程度を占める主成分となっています。主な働きは強い骨の形成や血管拡張による高血圧改善や脂質や糖質が体内に吸収されるのを抑制する働きがあります。塩化マグネシウムが不足してしまうと、不整脈や動脈硬化のリスクが高まるとされています。

塩化カリウムの働き

《にがり》を構成する成分で塩化マグネシウムの次に多い成分が塩化カリウムです。塩化カリウムは身体の水分調整をする働きがある他、心臓機能や筋肉機能を調整する働きがあります。

塩化カリウムは普段の食事で不足することはほとんどありませんが、仮に不足してしまうと、筋力の低下や、脱力感が増し運動意欲が低下します。

塩化ナトリウムの働き

塩化ナトリウムは塩の主成分でもあり、細胞機能の健全な状態を保つ働きや、神経機能を正常に保つ働きがあります。また、「運動する時は塩分が必要!!」というように、筋肉の収縮運動を助ける働きがあります。

塩化カルシウムの働き

カルシウムはご存じの通り、歯や骨の元となる成分です。その他にもストレス緩和(イライラ防止)や血液を固める効果があります。血液が固まるというのは血管内で血液が固まることではなく、けが等で流血してしまった時に傷口で血液を固める働きのことを指し、とても重要な働きとなります。

塩化マグネシウム《にがり》の副作用には注意

このように、身体にとって良いことが多いですが、過剰摂取は禁物です。塩化マグネシウム《にがり》を多く摂取することで以下のような副作用のリスクが高まることがわかっています。

【不整脈】【下痢】【悪心】【血圧低下】【呼吸抑制】等・・・・

塩化マグネシウムは成人男性で、約350mg/1日・成人女性で約250mg/1日程度が目安とされています。過剰摂取には注意しましょう。

まとめ-塩化マグネシウム《にがり》の活用法

いかがだったでしょうか?今回は塩化マグネシウム《にがり》についてまとめさせていただきました。

料理への活用はもちろん、数多くのメディアなどでダイエットを含めた美容や健康にも効果があると取り上げられ、Amazonや楽天市場など数多くのECサイトでも販売されています。興味がある方は是非チェックしてみてください。

繰り返しになりますが、過剰摂取しても身体に良いことは一つもなく、健康被害のリスクが高まることがあるので、摂りすぎには注意が必要です。