テレビや雑誌など数多くのメディアにとりあげられている葉酸。葉酸は妊娠前、妊娠中、妊娠後の授乳期にも大切な栄養成分であることは多くの方が知っていると思います。そこで便利なのが手軽に葉酸を摂取することができる葉酸サプリメントです。
ただ、妊娠前、妊娠中、妊娠後の授乳期はママにとっても赤ちゃんにとっても、とてもデリケートな時期。数多くのお薬が制限される中、「ベルタ葉酸サプリを飲んでもいいの?」「副作用は無いの?」と疑問をもつママさんも少なくないでしょう。ここではそんなママさんの疑問に答えていきたいと思います。
用法・用量さえ守れば、ベルタ葉酸サプリはママの強い味方
お薬には必ず、使用方法をまとめた《用法・用量》というものが必ず存在します。これと同じようにベルタ葉酸サプリにも《用法・用量》があります。これを守りさえすれば、大きな健康被害が起こることはまずありません。
もちろん、サプリメントは食品(健康食品)なので、その人の体質に合う・合わないがあり全てのママが快適に服用できるわけではありませんが、これは他の食べ物でも同じことですよね。
また、ベルタ葉酸サプリは、葉酸も含めて《ビタミンB6》《鉄》《ビオチン》等、妊娠前~授乳期までに不足しがちな栄養素を小さい錠剤にギュッと濃縮したものです。体質や服用方法によっては、思わぬ症状がでてしまうかもしれません。急に慌てない為に、ベルタ葉酸サプリに配合されている栄養成分で、どういった症状がおこる可能性があるか確認しておきましょう。
ベルタ葉酸サプリに含まれている栄養効果と主な副作用一覧
種類 | 栄養成分 | 主な栄養効果 | 主な副作用 |
ビタミン類 | ビタミンC | 皮膚や血管の老化防止 | 過剰摂取で軽度の下痢 |
ナイアシン | 代謝UP・血行促進 | 過剰摂取で一時的に皮膚が軽度の炎症 | |
ビタミンE | 抗酸化作用・血行促進 | 過剰摂取で軽度の下痢 | |
パントテン酸 | ストレス緩和・動脈硬化予防 | ・・・ | |
ビタミンB2 | 脂肪燃焼・新陳代謝UP | 過剰摂取で軽度のかゆみ・しびれ | |
ビタミンB1 | 疲労回復効果 | ・・・ | |
ビタミンB6 | 新陳代謝UP・つわりの症状を緩和 | 過剰摂取で腎臓結石や感覚神経障害 | |
葉酸 | 胎児の神経管閉鎖障害を予防 | 過剰摂取で発熱・じんましん | |
ビタミンD | 骨を丈夫に | 過剰摂取で脱水症状・嘔吐 | |
ビタミンB12 | 貧血予防 | ・・・ | |
インシトール | 生活習慣病予防 | ・・・ | |
ベータカロテン | 抗酸化作用・免疫機能を正常に | 過剰摂取で柑皮症 | |
ビオチン | 糖の代謝UP・免疫機能を正常に | ・・・ | |
ミネラル類 | カルシウム | 骨を丈夫に | 過剰摂取で高カルシウム血症 |
カリウム | 高血圧・むくみ予防 | ・・・ | |
マグネシウム | 骨を丈夫に・高血圧予防 | 過剰摂取で低血圧 | |
リン | 骨を丈夫に・エネルギーの貯蔵 | 過剰摂取でカルシウム量が減少 | |
銅 | 貧血予防・免疫力を高める | ・・・ | |
亜鉛 | 抜け毛予防・味覚を正常に | 過剰摂取でめまいや吐き気 | |
マンガン | 骨を丈夫に | ・・・ | |
セレン | 抗酸化作用 | 過剰摂取で腹痛・嘔吐 | |
鉄 | 酸素の運搬・疲労回復 | 過剰摂取で肝機能障害・便秘 | |
モリブデン | 貧血予防 | 過剰摂取で胃腸障害 | |
ヨウ素 | 基礎代謝UP | 過剰摂取で甲状腺機能低下 | |
クロム | 糖尿病予防・高血圧予防 | 過剰摂取で下痢や吐き気 | |
ナイトリウム | 細胞の機能維持・神経機能の維持 | 過剰摂取でむくみ | |
フッ素 | 虫歯予防 | 過剰摂取で斑状歯や歯くされ病 | |
アミノ酸類 | リジン | 疲労回復・集中力向上 | 過剰摂取で肝機能障害 |
ヒスチジン | 神経機能補助・ダイエット効果 | ・・・ | |
フェニルアラニン | 記憶力の向上・鎮痛効果 | 過剰摂取で高血圧 | |
ロイシン | 筋肉強化・肝機能向上 | 肝機能低下 | |
イソロイシン | 疲労回復・神経機能補助 | ・・・ | |
メチオニン | 肝機能向上・うつ症状の改善 | めまい・低血圧 | |
バリン | 筋肉の修復・美肌効果 | ・・・ | |
スレオニン | 脂肪肝予防・美肌効果 | 過剰摂取で胃腸障害・頭痛 | |
トリプトファン | アンチエイジング効果・鎮痛効果 | 過剰摂取で肝硬変・脳機能の低下 | |
アルギニン | 成長ホルモンの分泌・免疫力向上 | 過剰摂取で下痢 | |
チロシン | うつ症状の改善・集中力の向上 | 過剰摂取でシミやそばかすの肌トラブル | |
アラニン | 肝機能向上・運動持続力UP | ・・・ | |
グリシン | うつ症状の改善・美肌効果 | 過剰摂取で呼吸器官障害 | |
プロリン | 関節痛の改善・美肌効果 | ・・・ | |
グルタミン酸 | 解毒作用の向上・脳の活性化 | 過剰摂取で睡眠障害・神経症 | |
セリン | 美肌効果・アルツハイマーの予防 | ・・・ | |
アスパラギン酸 | 疲労回復・美肌効果 | ・・・ | |
シスチン | 美肌効果 | 過剰摂取で糖尿病・膀胱結石 | |
ヒドロキシプロリン | 関節痛の改善・美肌効果 | ・・・ | |
ヒドロキシリジン | 疲労回復・集中力の向上 | 肝機能障害 |
栄養成分に対する副作用の欄をみると少し怖くなるかもしれませんが、これはベルタ葉酸サプリに限らず、過剰摂取することで他のサプリでも起こりうる副作用と同じです。もちろん、日頃の食事でこれらの栄養成分を全てカバーできれば良いのですが現実的ではありません。そういった意味でもベルタ葉酸サプリはママや、生まれてくる赤ちゃんの強い味方になってくれます。
ただし、葉酸サプリメントは小さい用量で、とても多くの栄養素が凝縮・含有されています。当然のことですが、葉酸サプリメントのみでは満腹感は得られない為、ついつい多めに服用・・・なんてことが無いように注意が必要です。副作用のリスクをあげる多くの理由が過剰摂取にあることを覚えておきましょう。
ベルタ葉酸サプリで特に気になる4つの副作用
ベルタ葉酸サプリには多くの栄養成分が含まれていて、それぞれの栄養成分が与える栄養効果と起こりうる副作用は前述の通りですが、中でも気になる【下痢】【吐き気】【頭痛】【便秘】の4つとベルタ葉酸サプリとの関係を見ていきたいと思います。
ベルタ葉酸サプリと下痢
葉酸サプリの摂取することで下痢になることを心配される方もおられますが、実はこれは逆で葉酸が不足すると下痢のリスクが高くなります。というのも葉酸は粘膜の働きを強くする働きがあります。口内はもちろん腸管にも作用するため、葉酸が不足することで口内炎や下痢になりやすくなったりします。
ただし、ベルタ葉酸サプリに含まれるビタミンC・ビタミンE・クロム・アルギニン等は過剰摂取することで下痢のリスクを高めることも知られているので、摂りすぎには注意が必要です。
ベルタ葉酸サプリと吐き気
葉酸サプリと吐き気との関係性ですが、葉酸そのものよりもサプリメントに含まれるその他の成分が関係していることが多く、中でもビタミンAやビタミンB・亜鉛・クロム等は過剰摂取で吐き気や頭痛などの副作用のリスクが高くなるとされています。もちろんこれらの成分はベルタ葉酸サプリにも含まれています。
過剰摂取さえしなければこれらの副作用は出にくいですが、女性の身体はとてもデリケートです。特につわりの酷い時期と重なったり、サプリメント自体が身体に合わない場合は、摂取量が少量であっても吐き気をもよおす場合があります。
ベルタ葉酸サプリと頭痛
前述で説明した通り、葉酸サプリに含有されていることが多いビタミンAやビタミンBなどは過剰摂取すると吐き気や頭痛のリスクを高めるとされています。
ただし、葉酸自体は「造血ビタミン」ともいわれており、赤血球を作り出す働きをもちます。葉酸が不足することで、赤血球が不足して貧血になる場合があり、結果、頭痛がおこりやすい状態を作りだしてしまう場合があります。
ベルタ葉酸サプリと便秘
妊婦さんが葉酸サプリメントを始めると「便秘になった」「便秘が悪化した」なんて声を聞かれることがありますが、多くの場合は葉酸サプリメントと無関係です。
そもそも、妊婦さんは子宮が大きくなるため腸を圧迫し便秘になりやすい、または便秘が悪化しやすい状態になっています。また、赤ちゃんに栄養素や水分を供給する必要があるので、便が硬くなりより便通を悪化させます。
そんな状態で葉酸サプリメントを使用すると「これって葉酸サプリメントのせい??」と考えてしまいがちですよね。実はこれも逆で、繰り返しになりますが葉酸は粘膜の作用を強化する働きがあるので、腸内環境を改善し便通が良くなる可能性があることもわかっています。
ただし、葉酸サプリメントに含有されている鉄分などの一部の成分は過剰に摂取することで便秘の原因になる可能性があります。他の副作用の発現と同様であたりまえのことですが、これらの副作用リスクを低減させるためには、用法・用量を守ることが大切になってきます。
ベルタ葉酸サプリに関わるその他の副作用
上記で紹介した葉酸サプリの4つの副作用以外にも、《甲状腺の働き阻害》《形態異常》《喘息》のリスクに関わる症状が度々話題になるのでこの辺りにもついても触れておきたいと思います。
「甲状腺に悪影響だからベルタ葉酸は飲まない方がいい?」
甲状腺はのどぼとけのすぐ下にある10~20g程度の小さな臓器で、甲状腺ホルモンを分泌することで、体温を調整したり、臓器を活性化、また新陳代謝を促すことで、脂肪を燃やして身体を動かすためのエネルギーを作だします。この甲状腺の働きを葉酸を過剰摂取することで阻害してしまう可能性があるとのことですが実際はどうなのでしょうか?
これは葉酸とヨウ素を混同して考えているのではないでしょうか?ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料で身体の成長に必要なミネラルですが、過剰摂取してしまうと逆に甲状腺の機能が低下してしまい甲状腺ホルモンの分泌量が低下してしまう場合があります。そのため甲状腺の事を考えるのであれば、ヨウ素の過剰摂取は避けるべきミネラルと言えます。
ですが、葉酸は水溶性のビタミンでヨウ素とは異なります。葉酸と甲状腺不調の因果関係について調べてはみましたが、参考になる文献はみあたりませんでした。
「ビタミンAを含むベルタ葉酸は飲まない方がいい?」
ビタミンAは、レバーやアンキモ・うなぎ等に多く含まれてい、妊娠中にも必要な栄養素の一つです。ですが、過剰摂取は胎児の奇形(形態異常)のリスクが高まることがわかっています。ベルタ葉酸サプリにはこのビタミンAが含まれています。
ですが、ベルタ葉酸サプリに含まれているビタミンAはごくごく微量なので、用法・用量を守れば過剰摂取する心配はありません。
「生まれてくる赤ちゃんの喘息リスクが高くなるのでベルタ葉酸は飲まない方がいい?」
葉酸は健康な赤ちゃんを産むために必要なビタミンであると同時に「喘息リスクが高くなる!?」という話をきいたことはありませんか?実際、オーストラリアのアデレード大学の研究で、積極的に葉酸を摂取した母親から生まれた子供は、そうでない子供と比較して30%程度、喘息のリスクが推計学的に高いことがわかっています。
ただし、問題は葉酸の量です。
喘息リスクが高くなる葉酸量は、なんと72,000μg/1日です。日本では、葉酸摂取上限を1,000μg/1日としています。つまり喘息リスクが高くなる葉酸摂取量は日本の摂取上限の72倍です。ちなみにベルタ葉酸サプリで摂取する葉酸量は400μgとなっているので、過剰摂取さえしなければ安心してベルタ葉酸サプリを利用してもらって問題ないかと思います。
まとめ-【ベルタ葉酸サプリは飲まない方がいい!?】副作用や含有成分について解説!
いかがだったでしょうか?
今回はベルタ葉酸サプリにまつわる副作用や含まれる含有成分の効果などを紹介させていただきました。ベルタ葉酸サプリに限らず用法・用量を守らなかったり、偏った食事ばかりしていると栄養バランスが崩れ身体に不調をきたすのは当然のことですよね。
逆に用法・用量さえ守っていればベルタ葉酸サプリは妊活から授乳期までのママの強い味方になってくれるはずです。