コラーゲントリペプチド【肌のハリや潤い!骨や関節の健康にオススメ!】

健康食品や化粧品等に配合されているコラーゲン。よく聞かれる成分なのでなんとなく「良い成分なのかな?」というイメージはつくと思いますが、どういう働きがあって、何にどう良いのかご存じでしょうか?

また、コラーゲンと一緒に登場するキーワードに「ペプチド」や「トリペプチド」といったものがあります。ここではこの辺りについても掘り下げて紹介していきます。

コラーゲンの働きとトリペプチドについて

コラーゲンの働き

私たち人間の身体は水分を除けば、その大部分の質量がたんぱく質となります。そしてこのたんぱく質の約30%がコラーゲンです。コラーゲンは身体のあらゆる部分に存在していて、細胞と細胞の間を埋め、弾力のある接着剤のような働きを持ちます。

コラーゲンは骨や健、をはじめ臓器などにも重要なたんぱく質で、特に皮膚真皮の繊維成分の約90%はコラーゲンが占めています。そのため、皮膚を構成するタンパク質であるコラーゲンが不足すると、肌の潤いや、ハリがなくなる原因の一つとなってしまいます。

また、コラーゲンは骨の柔軟性を高め、骨折しにくくしたり、血管や臓器にも多く含まれ、各器官に存在す細胞が円滑に働ける環境作りに必要不可欠なタンパク質となっています。

ちなみにコラーゲンを含む食品は、「豚モツ」「牛スジ」「手羽先」等に含まれる【動物性】、そして「スッポン」「うなぎ」「エビ」等に含まれる【海洋性】に大別することができます。ここで紹介している食品はどちらもコラーゲンを比較的多く含むものでありますが、動物性食品のコラーゲンは分子同士の結びつきが強く、効率よく吸収できないことがわかっています。ですので、食品からコラーゲンを取り入れる場合は、動物性よりもより効率的にコラーゲンを吸収することができる【海洋性】の食品がオススメとなります。

コラーゲンは加齢と共に質・量ともに低下してしまう

コラーゲンは加齢と共に質・量ともに低下していきます。これは、コラーゲンを合成し、生み出す線維芽細胞の働きが加齢と共に低下していくためです。結果、肌のハリや潤いが失われてしまいます。

加齢による線維芽細胞の機能低下は仕方がない事ですが、良質なコラーゲンを身体に取り入れると線維芽細胞の働きが活性化され、新しいコラーゲン細胞を生産する手助けをしてくれます。そして、よりコラーゲンを効率よく吸収できる形が【コラーゲン・トリペプチド】となります。

コラーゲントリペプチドはコラーゲンの最小単位

コラーゲンは大きさによって、呼び名や吸収率が異なります。

まずはコラーゲン。これはアミノ酸が3重で連なったらせん構造をしていて分子も大きく腸管吸収されにくいのが特徴です。

次はゼラチンです。これはアミノ酸のらせん構造をほどいたものです。らせん構造がほどかれコラーゲンよりも吸収しやすくなるものの、腸管での吸収効率はそれほど向上しません。

さらに分子量を小さくしたものが、コラーゲンペプチドです。これは、1分子のアミノ酸量が約3000個分になるコラーゲンに対して、ペプチドは約30個~100個程度とかなり小さく、吸収率も向上します。

コラーゲンペプチドをさらに小さくしたものがコラーゲントリペプチドです。前述の通りペプチドは1分子あたりのアミノ酸数は約30個~100個ですが、コラーゲントリペプチドはアミノ酸の分子量がたったの3個となります。おおもとのコラーゲンのアミノ酸数約3000個と比較すると、実に約1000分の1のサイズとなります。

そして、この【コラーゲン・トリペプチド】がコラーゲンの最小単位でコラーゲンの特徴を残しつつ腸管で効率よく吸収される形となり、トリペプチドが線維芽細胞へ運ばれることでその働きが活性化され、コラーゲンの合成を促進させることがわかっています。

ちなみに、コラーゲン・トリペプチドがさらに細かくなると、単体のアミノ酸となってしまいます。このサイズになると小さいので腸管等で吸収はされますが、小さくなりすぎてコラーゲンの特徴は失われてしまいます。

まとめ-コラーゲントリペプチド【肌のハリや潤い!骨や関節の健康にオススメ!】

「コラーゲンは美肌のために・・・」と考えている方も多いかと思いますが、コラーゲンは美肌効果以外にも、骨の健康、関節の軟骨、血管の柔軟性等も関係していて、私たち人間の身体にとって必要不可欠な重要なものです。

コラーゲンはそのまま経口摂取してもアミノ酸へと分解され効果が期待できません。どうせ摂取するなら、より効率よくコラーゲンを吸収・合成できるコラーゲン・トリペプチドがおすすめです。