【逆効果!?】磁気ネックレスの副作用やデメリットについて

《ストレッチ》《マッサージ》《整体》《グッズ》etc・・・肩こりの解消・緩和には様々なアイテムや予防法が存在します。今回はそんな中から磁気ネックレスにフォーカスしてみたいと思います。磁気ネックレスはその名の通り磁気を帯びたネックレスのことで、この磁気が血流に作用し「こり」の解消を促すアイテムとなっています。

ただし、使い方や体質によっては、磁気ネックレスが逆効果になることも?まずは磁気ネックレスについて詳しく確認していきましょう。

磁気ネックレスが逆効果になってしまう原因や磁気ネックレスの選び方について

磁気ネックレスは《ストレッチ》《マッサージ》《整体》等とは違い、身に着けているだけで「こり」の解消が期待できる便利グッズです。「こり」の悩みを抱えている人にとって、「身に着けているだけで・・・」というのはとても嬉しい話ですね。

また、磁気ネックレスはオシャレなものも多く若い女性はもちろん男性も身に着けている方も多いかと思います。肩こりとは関係なくアスリート・スポーツ選手もよりよいパフォーマンスを発揮するために、磁気ネックレス使用している方も多いですね。

そんな磁気ネックレスですが、なにも考えずに選んでしまうと、期待した効果が得られないだけでなく、逆効果になったり、思わぬ副作用が出てしまう場合があります。

ここでは、磁気ネックレスが逆効果になってしまう原因や磁気ネックレスの選び方について紹介していきたいと思います。

そもそも磁気ネックレスのメカニズムと効果って何?

これだけメディアにも露出され、数多くの著名人やアスリートが使用している磁気ネックレス等の磁気グッズですが、「肩こりが解消されることがある!」という結果だけが先行して、実は詳しいメカニズムまではわかっていません。

仕組みとしては血中に存在するヘモグロビンの「ヘム」と呼ばれるタンパク質に磁気が働きかけることで血行がよくなるとされていますが、結果がわかっているだけで、その過程が完全に解明されているわけではないのです。他にも、いくつが説はありますが、いずれも十分な実験データがないのが実状です。

効果については今まで触れている通り、(肩や首などの)コリの改善・緩和です。コリは緊張した筋肉が筋肉疲労を起こし血管を圧迫。結果血行が悪くなり血行が悪くなった部位の周辺は酸欠状態になり乳酸などの物質が生成され神経を刺激します。これがコリの正体です。磁気ネックレスは血行の促進し、硬くなった筋肉をほぐし神経への刺激を緩和してくれるのです。

ここまでの話だけだと、眉唾もののイメージが強いですが、厚生労働省でも既定の基準を満たしている磁気ネックレス(グッズ)を、家庭用永久磁石磁気治療器(永久磁石の磁力により患部を治療する機器)として認証し、その効果を認めています。基準の詳細は下記のリンクを参照お願いします。

その効果は個人差があり、驚くほど効果が実感できる人から、ほとんど効果を実感できない人まで様々ですが、「こり」の悩みを抱えている人であればプラスに働くことが多いことはわかっています。

価格についてもピンキリで磁気ネックレスは数千円~高いものなら2・3万円するものもあります。決して安い買い物とは言えませんが、仮に定期的に数千円するマッサージや整体などに通っていいるようであれば、1回の購入で改善するかもしれない磁気ネックレスの方がコストパフォーマンスは良いかもしれませんね。

磁気ネックレスが逆効果になる原因!デメリットや副作用は?


磁気ネックレスはその名の通り身に着けているだけで磁気の力で「コリ」の解消を期待できる便利なアイテムです。ただし、予備知識なしで磁気ネックレスを選んでしまうと、「コリ」が解消するどころか逆効果になることもあります。

主な逆効果の症状は「コリ」が原因でおこる《頭痛》《めまい》《集中力の低下》《目の疲れ》《倦怠感》《発汗》《耳鳴り》等があげられます。

その他にも磁気ネックレスの素材と肌が合わないと肌荒れの原因になる可能性もあります。なので、敏感肌の方は特に磁気ネックレス選びは慎重にする必要があります。

磁気ネックレスの主な種類と特徴

一言で磁気ネックレスといってもその種類と特徴は様々です。磁気ネックレスの特徴がわかれば、自分に最適なものが選びやすくなるので、まずは磁気ネックスの特徴と種類を確認していきましょう。

シリコンタイプの磁気ネックレス


シリコンタイプの磁気ネックレスは、水分(水/汗等)に強く、スポーツ等の運動に適した素材となっています。耐久性もあり、水洗いできるものも多く扱いやすい磁気ネックレスの一つと言えます。ただし重量は重めのもが多いので、ある程度ネックレスに慣れていないと、装着部にストレスを感じてしまうかもしれません。

ポリエステルタイプの磁気ネックレス


ポリエステルのと特徴はその軽さです。他の素材と比べるととにかく軽く、磁気グッズ(ネックレスやブレスレット)を使い慣れていない方にお勧めです。軽いので肩(などの取り付け部位)の負担をできるだけ軽減させたい女性にもお勧めです。

ただし、水分に弱いものや、汚れを吸着しやすく取れにくいものが多いので衛生面には注意が必要。さらに素材の性質上静電気を発生させてしまうものもあるので、衣類(セーター)や乾燥時期にも注意が必要。

真鍮(しんちゅう)タイプの磁気ネックレス

真鍮は熱でいろいろな形状に加工できるため、オシャレなものがとても多いのが特徴。ただし経年劣化で光沢がくすんでしまう他、水気(水分)に弱く変色もしやすいタイプの材質となります。

磁気ネックレスは治療機器という位置づけもあり、どうしてもシンプルなものが多くなっています。アクセサリ―感覚で使用したい場合は、真鍮タイプの磁気ネックレスがオススメとなります。

チタンタイプの磁気ネックレス


チタンは、軽く強度のある金属です。耐食性も強く、水に触れても成分が溶け出しにくいため、スポーツなどにも比較的向いている磁気ネックレスと言えます。

ただし、加工が難し為デザインがシンプルなものが多くまた、同理由で価格が高いものが比較的多い磁気ネックレスとなります。

ゲルマニウムタイプの磁気ネックレス

ゲルマニウムは身体の熱で、マイナス電子を発生させバランスの崩れた生体電流を整え血行を促進させます。磁気との相乗効果も期待できる磁気ネックレスとなります。

逆効果にならない為の磁気ネックレスの選び方

おおまかな磁気ネックレスの効果、そして種類や特徴は前述の通りです。ではここからは具体的に磁気ネックレスを選ぶ際はどのようなことに注意して、どのようなものを選べばよいかを紹介していきたいと思います。

同極配列よりN極S極の交互配列の磁気製品を選ぶ

磁気ネックレスの《N極》《S極》配列は主に同じ極を配列した《同極配列》と、N極S極を交互に配列する《交互配列》がありますが、交互配列の商品を選ぶことをオススメします。理由は、《同極配列》と《交互配列》では、その磁力の強さとその範囲が異なってくるからです。

上記のイメージの通りですが、同極の配列の場合、磁力が反発しあい磁力を弱めてしまう他、磁力を与える範囲も小さくなります。これと違い交互配列は互いが引かれあい、磁力を強めその与える範囲も広くなります。

医療機器認定の磁気ネックレスを

磁気ネックレス(っぽい物)は、いたるところで、それこそ100円均一ショップなども販売されています。残念ながらこれら全てのネックレスが「こり」を改善・緩和してくれるわけではありません。これらを見分けるポイントが医療機器認定商品及び、医療機器認証番号となります。

コリ解消・緩和が期待できる磁気ネックレスは家庭用永久磁石磁気治療器と呼ばれ、家庭用永久磁石磁気治療器と認められる物には医療機器認証番号が割り当てられます。

逆に、医療機器認証番号が割り当てられていない磁気ネックレス(っぽい物)は血行促進等の効果が認められていない物となります。「こり」の解消・緩和目的であれば必ず、医療機器認証番号が割り当てられている磁気ネックレスを購入するようにしましょう。

磁気ネックレスの磁気は弱いものから段階的に

磁気ネックレスの磁気の強さは、その商品によって様々で、一般的に磁気が強い方が効果が得られやすいとせれます。ただ、個人差があるものの磁気が強いと、《頭痛》や《めまい》《目の奥の痛み》等の症状がでやすいともされています。

ちにみに、磁気の強さ(磁束密度)はmT(ミリテスラ)で表され、日本のJIS基準(家庭用永久磁石磁気治療器)では35~200mT(350~2000G)内と定められています。磁気ネックレスを初めて使用される方はとりあえず100mT以下の商品を選ぶことをオススメします。

磁気ネックレスの効果は3日前後で体感できるものが多いので、3日以降も体感できなかったり、効果が弱いと感じた場合、磁気の強さを段階的に変更してみるのも良いかもしれません。

磁気ネックレスの材質は体質や用途に合わせて最適なものを選ぶ

磁気ネックレスは、長時間着用することでその効果が体感できるようになります。つまり肌に長時間触れることを加味した上で選ぶ必要があります。

例えば、スポーツをする人や汗をよくかく人であれば、水分に強い《シリコン》や《チタン》性の磁気ネックレスがオススメです。また、金属アレルギーがある人の場合は、《チタン》や《真鍮》性のネックレスは避けた方がよいでしょう。とにかく装着部位の負担を減らしたいのであれば重量の軽い《ポリエステル》性の物が良いでしょう。

このように、自身の体質や、使用するシーンを想像して磁気ネックレスの種類を選ぶようにしましょう。

磁気を当てたい部位を意識する

磁気グッズを購入する場合は磁気を当てたい部位も意識する必要があります。一言で磁気ネックレスといっても、磁石が配置されている場所や数は違います。
《ネックレス全体に磁石が配置》
《等間隔で数個磁石を配置》
《首のうしろのみ磁石を配置》etc・・・
ただしこれらの情報は、見ただけでは判別がつかない場合があるので、判別がつかないようならメーカーに問い合わせて確認する必要があります。

磁力を《首全体に・・・》《肩回りに・・・》《首の後ろを集中的に・・・》等、どこの部位にあてたいか確認して磁気グッズを選ぶようにしましょう。

磁気ネックレスの重さも重要

磁気ネックレスも通常のネックレスと同様に個性的でオシャレなものが多く販売されています。中には大きなチャームがついていて、とても重い商品も・・・・・。

重さは肩の筋肉を圧迫、血行を悪くし肩こりの原因になる場合もあります。「コリ」の解消・緩和ことだけを考えると出来るだけ磁気ネックレスの重量は軽く、チャームできる限り小さいもの(できれば付いていない)を選択した方がよいでしょう。

特に普段ネックレスを使用してしない人が重たい磁気ネックレスを使用してしまうと、慣れないネックレスで肩や首の筋肉が緊張して血行が悪くなる場合もあります。ネックレスに慣れていない方は、総重量が軽くなりやすいポリエステルタイプの磁気ネックレス(グッズ)を選んでみると良いかもしれません。

磁気ネックレスは「肩こり改善の為?」「オシャレの為?」何を優先すべきが考えて購入することをオススメします。

まとめ-【逆効果!?】磁気ネックレスの副作用やデメリットについて

以上、今回は【逆効果!?】磁気ネックレスの副作用やデメリットについてについてまとめさせていただきました。

まだ、実験・検証が十分ではないため、細かいメカニズムまでは解明されていませんが、結果として「こり」が緩和・解消されることがわかっています。

また、個人差はあるものの、正しい知識で自分の体質やライフスタイルに合った磁気ネックレスを選ぶことでプラスになることはあっても(多くの場合はプラスに働きます。)逆効果になることは無いかと思います。