【若白髪】７つの原因と対策！

まだ10代、20代なのに『あれ？もう白髪が生えてきた！？』と驚かれる方も多い若白髪。若白髪が増えてくると、どうしても老けて見えるので気になってしまいます。特に女性や見た目を気にする若い世代ならなおさらですね。

加齢による白髪の場合は《落ち着いて見える》《グレイヘアがオシャレ》《（男性の場合）渋くてかっこいい》などのプラス的イメージもありますが、若白髪の場合は《老けて見られる》以外にも、《疲れて見える》《地味に見える》《苦労ばかりしている》・・・等のマイナス的イメージばかりがならんでしまいます。

ここでは、そんなマイナスイメージ色が強い《若白髪》の原因と対策について掘り下げて詳しく解説していきます。

若白髪の原因を知れば、対策は見えてくる！

まずは、若白髪の原因と対策について《残念なお知らせ》と《良いお知らせから》

《残念なお知らせ》

若白髪の原因は１つではありません。

そして、髪の毛は部位にもよりますが、平均して一日にたった0.3ｍｍ程しか伸びません。ですので若白髪になる原因が改善されたとしても一朝一夕では結果は出ないので継続的に若白髪対策を続ける必要があります。

《良いお知らせ》

身体に良いことは全て若白髪の対策となります。

ただ、若白髪対策の努力は若白髪に効果があらわれなくても、私たちの身体全体の健康には必ずプラスに働きます。もちろん、このページを閲覧していただいている皆さんは、若白髪を『改善したい』『防止したい』ということが目的であるかとは思いますが、是非健康面での効果も念頭に入れて若白髪対策を継続していただければと思います。

日本人の髪の毛が黒い理由

髪の毛の色を決めるのはメラニン色素の量とその種類が深く関わっています。メラニン色素は皮膚の下層にある基底層にある（毛球の）メラノサイト＝色素細胞で生成されます。髪の毛は成長する過程でこのメラニン色素をメラノサイトから取り込むことで色がつきます。成長する過程でメラニン色素を取り込むので、生まれたての髪の毛は実は白っぽかったりします。

メラニン色素は主に黒色から茶色のユーメラニンと赤色から黄色のフェオメラニンの２種類にわかれます。日本人の髪の毛が黒いのは、黒の色素が強いユーメラニンが豊富に含まれているからです。

ちなみにもう少し細かい話をしておくと、メラニン色素を生成するメラノサイト＝色素細胞は、メラニン色素を生成する過程でチロシナーゼという酵素の働きが必要不可欠になってくるのですが、加齢や遺伝の影響でチロシナーゼ酵素の働きが低下してしまうと、髪の毛の色を決定づけるメラニン色素が生成されなくなるので、白髪となってしまうのです。

余談ですが日本人は、黒色の色素が強いユーメラニンが多いため髪の毛が黒色になりますが、外国人に見られる、赤茶色や、アイボリー系の色合いの髪の毛は、フェオメラニンが多いためとなります。

白髪の種類《欠失型白髪》と《休止型白髪》

白髪は大きく２種類に分けることができます。１つは《欠失型白髪》、そしてもう一つが《休止型白髪》となります。ここは若白髪になってしまった髪の毛が黒色にもどるかどうか、とても重要な部分となります。

メラニン色素を作り出すメラノサイトが無くなってしまう《欠失型白髪》

前述でも紹介させていただいた通り、髪の毛は成長する過程でメラノサイトから生成される（髪の毛の色を決定づける）メラニン色素を取り込むことによって私たちが普段見ている黒い髪の毛となります。

《欠失型白髪》というのは、この髪の毛の色の元を作り出すメラノサイトが極端に減少、もしくは失ってしまっている状態の事をいいます。《欠失型白髪》の原因の多くは遺伝や加齢と言われていて、高齢者の白髪のほとんどはこの《欠失型白髪》と言われています。

《欠失型白髪》は髪の毛の色を作り出す、メラノサイト＝色素細胞が無くなった状態なので、対策を施しても黒い髪の毛に戻ることはありません。どうしても《欠失型白髪》による白髪が気になるようなら、髪の毛を染めたり、ウィッグなので隠したりする必要がでてきます。人によっては、白髪周りの髪の毛をグレイヘアにしてオシャレを楽しむ方もおられます。

メラノサイトが健在なのにメラニン色素を合成しない《休止型白髪》

毛球に髪の毛の色を決定づけるメラニン色素を作り出すメラノサイトが健在なのに、何らかの理由によりメラニン色素を生成しない状態で髪の毛が白くなってしまっているのが、この《休止型白髪》となります。

若白髪はこの《休止型白髪》が比較的多かったりします。《休止型白髪》になってしまう原因は１つではなく後述で紹介していく『食生活』『睡眠不足』『ストレス』『過度なダイエット』等複数の要因が重なり合うことで起こりやすいとされています。

若白髪に多い《休止型白髪》は髪の毛の色を作り出すメラノサイトが健在なので、再び白い髪の毛が黒い髪の毛に戻るケースがあります。自分本来の黒い髪を取り戻す為に、できる項目から１つ１つ改善していきましょう。

若白髪の原因は１つじゃない！あなたの若白髪は何が原因？

くどいようですが、加齢による白髪とは違い、若白髪になってしまう原因はいろいろな要因が重なりあい発生するケースが多いといわれています。今から、若白髪になりうる項目とその対策について紹介していきますので、ご自身に一番当てはまるもの、心当たりのあるものから是非チャレンジしてみてください。これらは若白髪の改善が一番の目的ですが、身体にも良いことばかりなので『やるだけ損！』ということはありません。

若白髪の原因-１栄養バランスの偏った食生活

私たちの身体が健やかに成長するためには、栄養バランスのとれた食物が必要なのと同じように、黒く健康な髪の毛が成長するにも栄養バランスのとれた食物が必要不可欠です。コンビニ弁当やファーストフード店を良く利用されるかたは要注意。その若白髪、栄養バランスが偏っていることが原因の一つになっているかもしれません。

漠然と栄養バランスの取れた食事といってもいまいちイメージしづらいと思いますので、具体的に髪の毛の為に何を食べればよいか解説していきます。・・・がその前に髪の毛を構成する成分について確認しておきます。

髪の毛の約８割はケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されています。残りの約２割にメラニン・脂質・水分などが含まれます。つまり、健康的で丈夫な髪の毛を育てるためには、ケラチンと呼ばれるたんぱく質がとても重要になってきます。

この髪の毛の約８割をしめるケラチンは髪の毛だけでなく、爪や角質を形成する成分で18種類のアミノ酸が結合してできています。そしてこの18種類のアミノ酸の結合割合が変化することで髪の毛や爪、皮膚等構成するたんぱく質に分かれていきます。ちなみに、髪の毛や爪を構成する硬いケラチンを硬ケラチン、そして角質を形成する柔らかいケラチンを軟ケラチンと言います。

髪の毛を構成するケラチンのアミノ酸割合と摂取できる主な食材は以下の通りです。

アミノ酸名	比率	主な食材
シスチン	16%	鶏肉・大豆
グルタミン酸	13%	昆布・味噌・生ハム
アルギニン酸	9%	大豆・マグロ・卵
セリン	8%	大豆・かつお節・海苔
スレオニン酸	8%	卵・ゼラチン
ロイシン	7%	牛肉・レバー・チーズ
アスパラギン酸	6%	鶏肉・アスパラガス・アボガド
プロリン	6%	大豆・鶏肉・湯葉
バリン	6%	レバー・落花生
グリシン	5%	エビ・ホタテ・カニ
チロシン	4%	大豆・落花生・乳製品
アラニン	3%	しじみ・あさり・かに
フェニルアラニン	3%	大豆・チーズ・じゃがいも
リジン	2%	鶏肉・牛乳・チーズ
メチオニン	1%	納豆・豆腐・鶏肉・チーズ
トリプトファン	1%	大豆・乳製品
ヒスチシン	1%	鶏肉・カツオ・ハム
ヒドロキシプリン	1%	牛肉・豚肉

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、健康で丈夫な髪の毛が育ちやすくなります。中でも鶏肉や大豆、卵等はいろいろなアミノ酸が複合して摂取できる食材なのでお勧めです。

アミノ酸絡みではありませんが、髪の毛成長に重要な栄養素はまだまだあります。例えば亜鉛。

髪の毛を黒くするメラニン色素を生成するために必要な亜鉛

亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチン（タンパク質）を合成するのに必要なミネラル成分の一つです。亜鉛が不足すると、髪の毛の主成分であるタンパク質を合成することができず、髪の毛がやせ細ってしまう可能性があります。また、髪の毛の色を決定づけるメラニン色素を生成するメラノサイトは生成する過程で亜鉛を必要とします。つまり慢性的に亜鉛不足になると、メラノサイトがメラニン色素を生成できずに黒髪が若白髪になってしまう可能性があるのです。

同様に同じミネラルに分類される銅もメラニン色素を生成するために重要な栄養素となります。

ただ亜鉛は、前述で紹介させていただいた、【バランスよく摂取していただきたい食材】の中に多く含まれるので、ファーストフードやコンビニ弁当を多用してしまうような食生活をおくっていなければとりわけ心配することはありません。具体的な食材例を言っておくと、大豆・牡蠣・卵・ゴマ等に亜鉛は含まています。

メラニン色素を生成するメラサイトの働きを助けるヨード

また、ヨードも髪の毛にとって重要な栄養素の一つとなります。ヨードはメラノサイトの働きを助ける栄養素の一つです。メラノサイトの働きが活発になれば黒い髪の毛に必要なメラニン色素も生成されやすくなり白髪予防に繋がります。

このヨードは昆布やワカメに多く含まれています。『髪の毛を生やしたいならワカメがいい！！』というのは、実は理にかなった話でもあるわけですが、補足しておくとワカメだけでは絶対に健康で丈夫な髪の毛は育ちません。大切なのは栄養バランスとなります。

若白髪の原因-２睡眠不足

一見若白髪とは無縁に思える睡眠不足も実は睡眠も若白髪と密接にかかわりあっています。もちろん良質な睡眠は身体にも良いですが実は髪の毛にも良い効果あります。良い効果は主に２つ《血行不良の改善》そして《成長ホルモンの分泌》となります。

血行不良と若白髪

まず、睡眠不足と血行不良の関係ですが、寝不足になると自律神経が乱れ血管が収縮して血行不良がおこります。寝不足になると、注意力が散漫になったりイライラするのも自律神経が乱れる為おこります。

髪の毛が健康に育つために必要な栄養素は血流によって運ばれてきます。髪の毛を太く丈夫に育てるためのタンパク質、メラノサイトの働きをサポートして髪の毛を黒くする亜鉛やヨードも血流によって運ばれてきます。血行不良になるということは、ライフラインの寸断した離れ小島も同然です。髪の毛は細くなり、若白髪の発生率もUPすると言えます。

成長ホルモンと若白髪

《髪のゴールデンタイム！》という言葉を聞かれたことがあるでしょうか？これは、22：00～2：00に良質な睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が活発になり、髪の毛の成長を促進させるというものです。これは、髪の毛に限らず皮膚（肌）にも同じことが言え、美肌を目指すならゴールデンタイムには良質な睡眠をとることを推奨されています。

髪の毛でいうと、ゴールデンタイムに良質な睡眠をとることで、髪の毛を形成する毛母細胞や、髪の毛を黒くするためのメラニン色素を生成するメラノサイトの働きを促進させることがわかっています。

若白髪の原因-３ストレス

ストレスも若白髪の原因になってしまう可能性があります。ストレスがかかると自律神経のバランスが崩れます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は脈拍が上昇、血管は収縮、瞳孔拡大などがおこり、逆に副交感神経は心拍が低下し血管は拡張そして同行は収縮します。

もちろん、ストレスがかかると交感神経が優位に働き血管は収縮します。ストレスが慢性的に発生すると血管収縮によるト頭皮への栄養運搬機能が低下します。これでは髪の毛を黒くするメラニン色素を作り出すメラノサイトも十分に働くことができません。

逆に副交感神経が優位に働くと血管が拡張され頭皮や髪の毛に栄養がとどきやすくなるため、若白髪の予防につながります。副交感神経は身体がリラックスしている時や睡眠時に優位になりやすくなります。特に先ほど紹介した髪のゴールデンタイムに副交感神経を優位の状態にしておくことが髪の毛の成長や白髪予防大切になってきます。

若白髪の原因-４紫外線

『紫外線はお肌の大敵』と多くの方が認知されていると思いますが、この紫外線は髪の毛にもかなりのダメージを与え、若白髪の原因の一つになることをご存じでしょうか？主な原因は《髪の毛へのダメージ》そして《頭皮へのダメージ》つまり紫外線一つで髪の毛と頭皮のダブルパンチを受けてしまうのです。具体的に掘り下げて解説してきます。

紫外線が髪の毛に与える影響

日本人の髪の毛の色はご存じの通り大半が黒色です。これはメラノサイトが黒色のメラニン色素であるユーメラニンを多く生成するからです。逆に外国人の明るい髪色は、フェオメラニンが多く生成されています。実は、黒いメラニン色素は紫外線を多く吸収できるため、外国人の明るい髪の毛よりも紫外線に強い傾向があるのですが、それでも紫外線を浴び続けると、髪の毛はダメージを受けてしまします。

もう少し具体的に言うと、紫外線を髪の毛に浴び続けると吸収しきれなくなった紫外線がメラニン色素を分解しはじめます。メラニン色素は髪の毛の色を決定づけているので、メラニン色素が分解されると徐々に髪の毛が変色して色が薄くなっていくのです。色が薄くなった髪の毛は光が反射すると白っぽく、白髪のようにみえてしまいます。

これだけではありません。紫外線は髪の毛を守るキューティクルにも大きなダメージを与える場合があります。キューティクルはうろこ状に綺麗に配列され、髪の毛にとって大切な水分やタンパク質が失われないように保護する働きがあるのですが、紫外線を浴び続けると《うろこ状》に綺麗に配列されたキューティクルが浮き上がり隙間ができてしまう場合があります。

こうなってしまうと、髪の毛から水分や栄養素が抜けてしまい、髪の毛がパサパサになり切れてしまったり、やせ細ったりしてしまいます。またパサパサになった髪の毛は光を乱反射するので髪の毛を白っぽく見せてしまいます。

紫外線が頭皮に与える影響

また、紫外線は髪の毛の間をすり抜けて髪の毛の土壌と言うべき頭皮に様々な悪影響を与えます。まず第一紫外線を頭皮に浴び続けると、髪の毛の付け根部分毛根に影響を与えてしまいます。毛根（頭皮の中にある髪の毛部分）は、髪の毛を成長させるための組織がたくさん集まっているのですが、頭皮に紫外線を浴び続けると毛根が委縮してしまい、髪の毛の成長を阻害してしま可能性があります。

第二に、頭皮の硬化があげられます。頭皮はよく畑に例えられることがあるのですが、作物は栄養分を多く含んだ柔らかい土壌で育つ場合が多いです。実は髪の毛もこれと同じで、血液循環（栄養が豊富）が良い、柔らかい頭皮は髪の毛が育ちやすいのです。逆にコンクリートのようなカチカチの土壌では作物も髪の毛も育ちません。実は紫外線は頭皮（皮膚）を酸化・硬化させてしまう作用があり、若白髪の原因になってしまうことがあるのあです。

また、あまり意識することは少ないとおもいますが、頭皮は太陽に最も近い身体のパーツです。『微々たる差でしょ？』という声も聞かれますが、他の部位と比べると２～３倍程度の紫外線を浴びるとも言われており決して油断することはできません。また、紫外線は曇りや雨の日でも降り注いでいます。頭皮用のUVスプレーや帽子なので対策しましょう。

若白髪の原因-5 過度なダイエット

過度なダイエットも若白髪の原因になる可能性があります。前述で紹介したように私たちの身体が健康に成長するのにバランスの取れた栄養が必要なように、黒々とした健康な髪の毛が育つためにも当然バランスの取れた栄養が必要です。

頭皮の血流が良くても、また、髪の毛の色も元であるメラニン色素を生成するメラノサイトがどんなに活発に活動を行っても、元となる栄養がなくてはどうにもなりません。このような栄養不足になってしまう一番の原因が過度なダイエットです。また、私たち人間の身体はとても良くできていて、体内に吸収された栄養分が運ばれる場所には優先順位があるのです。

優先されるのは生命維持に重要とされる器官（心臓・脳・肺・肝臓etc・・・）となります。『髪の毛は女の命』という言葉がありますが、実際のところ髪の毛が全て抜け落ちてしまっても、絶命することはありません。そのため、栄養分が運搬される優先順位は低くなっているのです。ただでさえ、栄養運搬の優先順位が低いのに、過度なダイエットで栄養不足になってしまうと、髪の毛に運搬される栄養分はほとんど無くなってしまい、若白髪が進行してしまう可能性があるのです。

ちなみに、スナック菓子やファーストフード等の糖質・脂質を計画的にカット・適度な運動をすることによる健康的なダイエットは逆に血液がサラサラになり若白髪予防になったりします。あくまで、断食などの過度なダイエットが若白髪の原因になる可能性あるということですね。

若白髪の原因-6 眼精疲労

あまり知られていないのが眼精疲労による若白髪です。パソコン、テレビゲーム、また爆発的に普及したスマートフォンやタブレットにより眼精疲労による若白髪も近年増加傾向にあると言われています。

眼精疲労による若白髪は主に血行不良によるもの。眼精疲労は目を酷使する作業を続けることによりピントを調整する目の筋肉である毛様体筋に疲労がたまることで起こります。毛様体筋の疲労は目周辺の筋肉だけでなく、さらにその周り、つまり肩・首・頭皮等の筋肉もコリが起き慢性的な血行不良が起こってしまう可能性があるのです。

繰り返しになりますが、髪の毛は血液から栄養分を受け取って健康に育ちます。この栄養分には髪の毛の色を決定づけるメラニン色素も含まれています。そのため血行不良が起きてしまうと、若白髪になってしまう可能性があるのです。