頭皮や髪の毛に付着している【3つの】白いカスの正体と対処法

誰でも一度は経験したことはある、頭皮や髪の毛についている白いカスの正体をご存じでしょうか?私たち日本人(モンゴロイド)の髪の毛の色は黒色なので、そこに白いカス状のものが付着してしまうと、どうしても不衛生に見えてしまいます。そして白いカスの正体は1つではありません。

ここでは、頭皮や髪の毛に付着している白いカスの正体とその対処方法について紹介しています。

頭皮に付着した白いカスの正体と対処方法

冒頭でお伝えした通り、頭皮や髪の毛に付着している白いカスの正体は1つではありません。大きく分けて2つ、細かく分ければ3つに分けることができます。もちろん原因が異なれば対処方法もことなってきます。

正体と対処方法が分かれば、不衛生に見えてしまう頭皮や髪の毛に付着している白いカスが改善できるかもしれません。

白いカスの正体.1《ふけ》

誰もが知っている白いカスの正体の一つに《ふけ》があります。《ふけ》は頭皮にある古くなった角質が頭皮から剥がれ落ちたものです。私たち人間の(頭皮を含めた)皮膚は新陳代謝によって絶えず生まれ変わっています。

皮膚の下層にある基底層で表皮細胞が作られ、細胞分裂を繰り返しながら徐々に上へ上へ押し上げられていき、角質へと変化していきます。角質化した細胞は一定期間皮膚にとどまり、アカやフケとなって皮膚から剥がれ落ちます。このサイクルのことをターンオーバーといい、私たちの皮膚は約28日間かけて新しい皮膚に生まれ変わるので、《ふけ》が落ちるのは実は当たり前のことなのです。

問題は、そのふけが《目立つ人》と《目立たない人》がいるというところです。実は健常者の正常なターンオーバーであれば、《ふけ》や《あか》は小さくほとんど肉眼であれば確認することはできません。ただ、洗髪の仕方や生活習慣、季節等、様々な原因で肉眼でわかるようのな大きな角質《ふけ》が発生してしまう場合があります。これが白いカスとして髪の毛に付着して不衛生に見えてしまうのです。

また、不衛生に見えてしまうふけには《乾性ふけ(パラパラふけ)》と《脂性ふけ(ベトベトタイプ)》があり、それぞれ原因とその対処方法が異なってきます。

《乾性ふけ(パラパラふけ)》の対処方法


頭皮や髪の毛に付着している白いカスの正体で最も多い原因がこの乾性ふけです。乾性ふけはその名の通り乾燥した《ふけ》のことで、体質・季節・洗髪・生活習慣等が原因で起こります。

体質や季節は努力してもどうにもならなかったりするので、改善できる場所に注力していただければと思います。まず最初にみなおしていただきたいのが日々の洗髪です。《ふけ》について悩みを抱えている方は『髪の毛はしっかり洗っているよ』と言われる方も少なくありませんが、これが乾性フケにとっては逆効果だったりします。

私たちの皮膚は皮脂のバリアによって、外部刺激や乾燥から肌を守ってくれています。これは頭皮にも同じことが言えます。洗髪をしすぎると頭皮に必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまい頭皮の乾燥が進んでしまう可能性があります。また、使用されるシャンプー剤や洗い方によっても乾性フケを誘発させてしまっている場合もあります。

具体的な対処方法についてですが、まずはシャンプー剤を使用する前にしっかりと湯シャンをするようにします。実は湯シャンをしっかりすることで髪の毛や頭皮の汚れは8割~9割程度はきれいに洗い流せるといわれいています。湯シャンをすることで、シャンプー剤を付ける量や、付けている時間を減らすことで頭皮に必要な皮脂まで洗い流さなくて済みます。

また、洗髪をする際、爪を立てて洗うのは厳禁です。洗髪は、髪を洗うと書きますが、本当に洗うべきは頭皮です。《ふけ》がきになると「しっかりと洗わないと・・・」という意識が働きどうしても指を立てて爪で頭皮や髪の毛をゴシゴシしてしまいがちですがこれは絶対に避けましょう。

髪の毛を傷つけてしまう可能性があることはもちろん、頭皮も傷つけてしまい《炎症》⇒《かゆみ》⇒《乾性ふけ》の悪循環が生まれてしまいます。洗髪は指の腹で、髪の毛ではなく頭皮を洗うイメージでおこなうようにしましょう。

最後の《すすぎ》も重要です。というのも頭皮にシャンプー剤が残ってしまうと、頭皮が炎症してしまいかゆみや乾燥の原因になってしまう可能性があるからです。シャンプーやコンディショナー使用後のすすぎは念入りにするように心がけましょう。

後、できれば使用するシャンプー剤やコンディショナーにも注目していただければと思います。シャンプーに使用される洗浄成分は主に3つに大別されます。一つは《高級アルコール系》、一つは《せっけん系》そして最後が《アミノ酸系》となります。結論を先に書いておくと、髪の毛や頭皮の事を考えると、最後のアミノ酸系のシャンプー剤がオススメです。

アミノ酸系の洗浄成分は、頭皮や髪の毛に優しい洗浄成分で、頭皮を守る皮脂を落としすぎないという特徴を持ちます。つまり頭皮本来が持つ保湿力を損ないにくいのです。《高級アルコール系》や《せっけん系》は原料が安価で洗浄力が非常に高いのが特徴となります。これらが、「悪」というわけではありませんが、乾性フケの悩みがある方にはやはり、オススメはできません。

その他、様々な外部刺激も乾性ふけの原因になるといわれています。例えば、紫外線には本来細胞が持つ保湿力を低下させる作用があります。そのため海や山等のアウトドアが好きな方は乾燥肌・乾性ふけになりやすい傾向があります。

また、女性に比較的多い事例として、度重なるヘアカラーやパーマも乾性ふけの原因になります。ヘアカラーやパーマに使用される薬剤は頭皮に刺激を与え、かゆみや乾性ふけの引き金になると言われます。といっても女性にとってヘアカラーやパーマを完全に無しにするというのは現実的ではないので、できる限り次回までの間隔を開けたり、薬剤へのパッチテスト等を行うようにして、頭皮との相性を事前に確認することをおすすめします。

《脂性ふけ(ベトベトタイプ)》の対処方法

その名の通り、角質に脂(皮脂)を多く含んだふけのことです。脂を含むふけなので乾性ふけとは違いベトベトしていてるのが特徴です。乾性ふけと同様に体質や季節、洗髪の仕方等が原因でおこります。中でも体質と洗髪は脂性フケに大きな影響をあたえることがわかっています。

まずは洗髪についてですが、乾性フケはの時は《洗いすぎ》や《強力な洗浄成分》で頭皮にとって必要な皮脂まで取り除いてしまうことが原因の一つと紹介させていただきましたが、脂性フケはこれの真逆で、洗髪不足が原因になっている場合があります。

というのも、マラセチア菌と呼ばれる誰の頭皮にでも存在する菌が頭皮や髪の毛に付着した皮脂や汚れが原因で異常繁殖してしまった結果、脂性フケになっている場合があるからです。

脂性フケを防ぐには洗い残しはもちろん、乾性フケの時と同様に頭皮に洗浄成分が残らないようにしっかりとすすぐことも重要になってきます。さらに脂性フケの場合は髪の毛や頭皮が濡れているとマラセチア菌の繁殖を促してしまう為、ドライヤーもしっかりとする必要があります。

また、脂性フケは皮脂の分泌を促す作用がある男性ホルモンの分泌量が多い男性に多いふけでもあります。皮脂の分泌量の話をすれば食事にも注意が必要です。皮脂は脂質の多い食事を多くとると分泌量がおおくなります。その為、脂性フケの症状がある方は、脂質をできるだけ避けた食事を心がけましょう。脂質の多い料理には以下のようなものがあります。

脂質が多い料理
  1. ハンバーグ
  2. しゅうまい・餃子
  3. 天ぷら・揚げ物
  4. シーチキン
  5. グラタン
  6. カレーライス・・・・etc

その他にも、ストレスや不規則な生活なども脂性フケの原因になることがあります。

白いカスの正体.2《ヘアキャスト》

ヘアキャストも上記同様フケの一種です。ヘアキャストも基本的には乾性フケと同様です。乾性フケは頭皮の角質がはがれ落ちたもの。ヘアキャストは毛穴(毛包)の角質が剥がれ落ちたものです。毛穴にある角質なので、髪の毛の周りにマカロニ状に付着して髪の毛が伸びるにつれて、ヘアキャストも移動していきます。

《ヘアキャスト》の対処方法

対策も基本的に乾性フケの時と同様です。原因は、洗髪のしすぎでや、市販で多く見られる洗浄力が非常に強い《高級アルコール系》のシャンプー剤で頭皮に必要な皮脂まで取り除いている場合や、紫外線やヘアカラーやパーマなどの外部刺激等があげられます。

そのため、洗髪の仕方やシャンプー剤を見直したり、外部刺激をなるべく髪の毛や頭皮に与えない工夫をすることでヘアキャストが改善されるケースがあります。

また、ヘアキャストは髪の毛を括る女性によくみられるのも特徴の一つです。これは上記で紹介している外部刺激に該当する部分になってくるのですが、物理的に髪の毛を引っ張ると、当然ですが髪の毛、とりわけ毛根部分の毛包に刺激が加わります。結果毛根にある毛包がはがれやすくなりヘアキャストが増えてしまいます。こころ当たりがあるかたは、髪の毛を結ばない、もしくはきつく結ばなくても済むようなヘアスタイルを心がけましょう。

白いカスの正体.3《アタマジラミ》

アタマジラミはそん名の通りシラミの一種で寄生虫です・・・・。慢性的なふけ症(乾性ふけや脂性フケ)と比べると圧倒的に改善しやすいですが、生理的に受け付けれない方も多いかと思います。

一見、ヘアキャストと見た目が似ているので、ぱっと見ではヘアキャストなのかアタマジラミなのか判断がつきませんが、乾性フケであるヘアキャストは乾燥した角質が髪の毛にくっついているだけなので、触れると簡単に取れますが、アタマジラミ(卵)は髪の毛にしっかりと固着しているのでなかなかとれないので触れるとすぐに分かります。

ちなみに、アタマジラミは寄生虫なので《ふけ》とは違い頭皮や頭髪の衛生状況には関係なく増殖してしまいます。ただ先ほども少し触れましたが、アタマジラミは正しい対処方法を取れば、確実に改善することができます。

《アタマジラミ》の対処方法

アタマジラミは寄生虫・・・虫です。《ふけ》とは違い角質化した皮膚が剥がれ落ちたものではありません。当たり前ですが、人体から自然発生しないので、必ず感染経路というものが存在します。《感染しない=最強の対処方法》です。まずは、感染経路の確認からしていきましょう。

結論を最初に言っておくと、感染経路は物理的な接触です。頭(髪)どうしが触れ合うことで感染します。その他にも、感染者が使用したタオルや櫛、寝具(枕やシーツ)等から間接的にうつるケースもあります。アタマジラミには羽が無いので空中を飛んできてうつることは無く、上記で紹介したような物理的な接触を回避できればうつることはありません。

なので、アタマジラミが移ってしまうのは大人ではなく、そのほとんどが子供。というのも、幼稚園や保育園で頭を突き合わせて遊んだり、お昼寝用の寝具を共有してしまったり、プール後のバスタオルを間違って他の園児のものをつかったり・・・・してしまうからです。

次にアタマジラミがうつってしまった時の対処方法ですが、最も効果的なのが坊主頭にすることです。髪の毛が極端に短い坊主頭だとアタマジラミは卵を産むことができなくなります。また、坊主頭にすることで成虫もすぐに見つけることができるので、成虫を駆除したらアタマジラミの処理が完了します。

ただ、この方法はとても簡単ですが、女性(女の子)には適さないですよね。ということで髪の毛を切ることに抵抗がある場合は道具に頼ります。薬局やネット通販でアタマジラミ駆除用の専用のシャンプーや櫛が販売されるので、それらを使用することで比較的簡単にアタマジラミを駆除することが可能です。

まとめ-頭皮や髪の毛に付着している【3つの】白いカスの正体と対処法

いかがだったでしょうか?

今回は頭皮や髪の毛に付着している白いカスの正体である《ふけ》と《アタマジラミ》とその対処方法について紹介させていただきました。同じ白いカスに見えても、原因が異なれば対応策も違ってきます。自身の症状がいったいどれに当てはまるのかチェックして、是非改善できるようチャレンジしてみてください。