誰でも子供の頃に、子供会や学校等で一度は遊んだことがあるのではないでしょうか?単純でありながら奥が深い《はさみ将棋》。大人になった皆さんは、はさみ将棋のルールや楽しさを覚えていますでしょうか?
はさみ将棋の全てを紹介
はさみ将棋とは本将棋が普及すると同時に広がった、将棋駒を使った駒取りボードゲームですね。このはさみ将棋は子供だけが楽しむゲームではありません。大人でも十分に頭を使って遊べるゲームです。久しぶりに遊んでみると楽しいものですよ。
ここでは《はさみ将棋》の遊び方やルール、一人で遊べる無料PCゲームやスマートフォンアプリ等、《はさみ将棋》についてのあれこれを詳しく紹介していこうと思います。
はさみ将棋をする時の駒の並べ方
はさみ将棋は本将棋と同じ道具を使いますが、駒の並べ方もルールもとっても簡単です。ちなみに本将棋の場合は以下のように駒を並べます。
見ての通り、本将棋をしたことが無い方なら少し覚えるのに時間がかかりそうな並びです。本将棋の駒の並べ方と動かし方は以下のページで簡単に紹介しているので気になる方はチェックしてみてください。
将棋は、縦9マス・横9マスに区切られた将棋盤と、[王×1枚][玉×1枚][飛×2枚][角×2枚][金×4枚][銀×4枚][桂×4枚][香×4枚][歩×18枚]合計40枚の将棋駒を使用するボードゲームです。 将棋は二人のプ …
そして、はさみ将棋の場合は以下のように駒を並べます。
使用する駒は、《歩兵》を18枚のみで一方は歩兵を9枚そして、もう一方は歩兵を裏返して《と金》9枚を使用します。小学校などの将棋道具の場合、駒が揃ってなかったりする場合が多々ありますが、全ての駒は同じ動きをするので、歩兵が18枚無い場合は、他の駒を代用していただいてもゲーム自体は全く問題ありません。歩兵が足りない場合は、サイズ的には香車辺りを代用すると良いかもしれませんね。
はさみ将棋の駒の動かし方
はさみ将棋の駒の動かし方は、自分も対戦相手も1通りしかなく、本将棋で言う飛車と同等の動きで、自分の手番に縦方向、もしくは横方向に他の駒にぶつからなければ何マスでも進むことができます。
ただし、(自分・対戦相手もを含めて)駒を飛び越して移動したり、本将棋の《角行》のように斜めに移動することはできません。
はさみ将棋で相手の駒を取る方法
はさみ将棋は最終的に相手の駒を多く取った方が勝ちです。駒を取る方法は《はさみ将棋》の名前の通り、対戦相手の駒を自陣の駒で縦もしくは、横で挟むことで取ることができます。
しかし下の画像のようにななめに相手の駒を挟んでも取ることはできません。駒の動きと同様にあくまで、縦・横で挟んだ場合に相手の駒を取ることができるわけです。
ただし、下の画像のように自分の手番に自ら相手の駒の隙間に自分の駒を移動させても駒を取られることはありません。駒を取るには、自分の手番で相手の駒を挟む必要がでてきます。
複数の駒を一度に取る方法
多くの場合は1枚ずつ相手の駒とっていくことになるのですが、以下の画像のように挟めば縦でも横でも複数枚の駒を一度に取ることが可能です。
現実的にはあり得ませんが、以下のような配置になれば、一度に7枚の駒を一度に取ることも可能です。
挟まないで相手の駒の動きを封じて駒を取る方法
はさみ将棋には相手の駒を挟まないでも相手の駒を取れるパターンがいくつか存在します。それは相手の駒の動きを完全に封じた場合です。文章で見るよりイラストを見た方が早いので下のイラストで確認してみます。
このように、相手の駒の動きを完全に封じることができれば駒をとることができます。オセロのように盤面の角は最強!といかないのがはさみ将棋の面白いとろでもあります。
駒を挟まなくても取れる状況は角だけではありません。盤面の端であれば3枚の駒で相手の動きを封殺でき駒を取ることが可能です。
下記のイラストもあり得ない状況ですが、ルール的には下記の状況も可能で唯一全ての駒を一度に取ることができるのも、この相手の駒の動きを封じる取り方となります。
はさみ将棋の勝敗を決める沢山のルール
勝敗の決め方は、グループで様々。もちろんどちらかの駒が0枚もしくは(挟めなくなるで)1枚にならば勝敗は決するのですが、駒が少なくなればなるほど、駒を挟みにくくなる(もしくは挟めなくなる)ので、ある一定の枚数が減ると終了とする場合が多くなっています。
- 相手の駒を4枚先に取る
- 相手の駒を5枚先に取る
- 相手との駒数に2枚の差をつける
- 相手との駒数に3枚の差をつける
等のルールを採用するケースが多くなるかと思います。グループによっては、《◎相手の駒を4枚先に取る》もしくは、《◎相手との駒数に2枚の差をつける》と複数の勝利条件を付けて遊ぶ場合もあります。
はさみ将棋で勝つコツ
はさみ将棋で必ず勝てるような必勝方・勝ち方はありません。先手だろうと後手だろうと、最善の手を打つと勝敗はつきません。ただ、はさみ将棋は【V】の字に自陣を展開していくのが基本戦術となります。
相手も常に動くので上のイラストのように陣を展開できることはほぼありませんが、このように【V】の字に陣を展開できれば、相手に自分の駒を絶対に取られることはなく、かつ相手がこちらの駒横に隣接してくれば、すぐさま駒を奪取することが可能になります。
もちろん、この基本戦術を使っても相手も最善の手を使ってくると、同じ手の繰り返しになり勝敗は付きません。このような場合、思考に時間制限を付けたり、繰り返しの手に回数制限を付けプレッシャーを上げることで場を動かすことが可能になる場合がありますが、大抵の場合は、こういった条件を設けなくても勝敗は決すると思います。
無料でできる《はさみ将棋ゲーム・アプリetc・・・》
ここからは、無料でできるはさみ将棋PCゲームやスマホアプリをいくつか紹介しておきます。PCの難易度は様々なので脳の体操に是非チャレンジしてみてください。
はさみ将棋「ゲームのつぼ」
コンピューター対戦はもちろん、対戦部屋をつくってオンライン対人対戦ができるHTML5《はさみ将棋》。
はさみ将棋「SDIN無料ゲーム」
こちらもコンピューター対戦・対人対戦どちらも可能なはさみ将棋ゲーム。コンピューターのレベルは1~3で調整が可能です。
CPU戦&対人戦が楽しめる「はさみ将棋」プレイページ。
挟み将棋
対人プレイも可能なはさみ将棋アプリ。コンピューターのレベルは1~10段階に調整が可能。勝負がつかない状況(千日手)にならないように、盤面のサイズは禁じ手などの工夫あり。
挟み将棋は、将棋の駒を使った遊びのひとつとして古くから親しまれている定番のボードゲームです。 交互に駒を動かし相手の駒を挟んで取るだけ。コンピュータのレベルは全部で10段階。対人戦も可能です。 守っているとつまらないので、ガンガン攻めましょう! ===== 特徴 ===== ・1プレイ(CPU戦)はもちろん、2プレイ(対人戦)や観戦モード(CPU対CPU)の対戦も可能です。 ・コンピュータのレベルは全部で10段階。初心者から上級者まで幅広く楽しめます。 ・レベル選択に制限はありません。いつでも自由に変更できます。 ・盤面サイズ(5x5、6x6、7x7、8x8、9x9)や盤面テーマ(将棋、チェス、リバーシ)の設定が可能です。 ・スコアボードで盤面サイズ毎の戦績を管理。レーティング機能であなたのスキルを判定します。 ・変則ルール「騎馬戦」モードを用意。挟み将棋がより戦略的でエキサイティングなゲームになります。 ・待った機能で何度でもやり直しできます。 ・CPUレベルの自動選択機能や、先手後手の自動切り替え機能、終局駒数などの様々なオプション設定。 ・タブレット端末にも対応しています。家族やお友達とタブレットで対人戦を楽しみましょう! ・全機能を無料でご利用いただけます。途中で課金を求めることは一切ありません。 ===== 補足 ===== 挟み将棋は双方が最善を尽くすと千日手に近い状況が発生し、手詰まりになりやすい特徴があります。 特に熟練した者同士の対戦では、双方が防御に徹するとゲームとして成立しなくなります。 そのため、本アプリでは挟み将棋のゲーム性を向上させるための様々な工夫を行っています。 ・千日手に対して一般的なボードゲーム(本将棋やチェス)よりも厳しい条件で禁じ手を設定しています。人間プレイヤー、CPUプレイヤー双方に同じルールが適用されます。 ・勝負がつきやすいように、また短時間で遊べるように、標準の盤面サイズよりも小さいサイズの盤面をサポートしています。 ・挟み将棋を格段に面白くする変則ルール、騎馬戦モードを使用できます。通常のルールに飽きた方は是非、騎馬戦モードをお試しください!
どこでもはさみ将棋
超シンプルなはさみ将棋アプリ。どちらかが、先に5枚駒を取るか3枚差がつくと勝敗が付きます。
『どこでもはさみ将棋』は私が友人や妻と場所を選ばず、はさみ将棋を遊ぶために作ったアプリです。 最低限のルールを知っているだけで遊べて、初心者も安心です! ▼はさみ将棋のルール概要 ・交互に駒を動かしていきます ・相手の駒の駒をはさむと取ることができます。 ▼勝利条件について いずれかで勝利することができます ・どちらかが先に5枚を取る ・取った駒の数が3枚差となると勝負は決まります。 ただし、3枚差になってすぐ勝負がつくのではなく、相手が直後に駒を取り返せ試合は継続します。 『どこでもはさみ将棋』で遊び始めるには上記を覚えるだけで十分です。 少しずつ勉強しながら覚えていっていただければと思います。 ▼初心者も安心 ・ルールを知らなくても大丈夫! コマの動ける場所が表示されます ・最低限のルールで、お手軽にはさみ将棋を遊べます
まとめ-はさみ将棋のルールや無料ゲームを紹介!《必勝法は・・・》
いかがだったでしょうか?今回は、《はさみ将棋》についてまとめさせていただきました。久しぶりに自身でもやってみると、対コンピューターのPCやスマホゲームも手軽で良いですが、やはり対人でするのが楽しいですね。
お互いに守りに入ってしまうとゲームがつまらなくなるので、1枚を犠牲にして2枚を取るような積極的な手法をとるとゲームが動きやすくなります。
近年では将棋盤や将棋駒を持っている方も少なくなってきましたが、上で紹介したゲームのなかには、対人プレイができるものもありますし、紙とエンピツさえあれば、簡易将棋盤や駒をつくるのも簡単です。家族や友達と是非はさみ将棋を楽しんでみてください。