【将棋タイトルの序列】や【将棋タイトルの賞金】について解説!

藤井聡太さんの大活躍にわく将棋界。藤井聡太さんの対局があると連日メディア等で大きく報じられているため、今や藤井聡太さんのことを知らない人はおられないのではないでしょうか?そんな藤井聡太さんですが、呼び方がころころ変わっているのをご存じでしょうか?具体的には以下のような感じです。

■ 藤井聡太七段
■ 藤井聡太三冠
■ 藤井聡太竜王

最近(2023年6月現在)では、藤井聡太竜王・名人と呼ばれるようになりました。なんとなくスゴイ印象を受けると思いますが、「なんで呼び方がかわるの・・・?」と思われている方もおられるのではないでしょうか?

将棋タイトルの「序列」や「賞金」の仕組みが分かれば、将棋観戦はもっと楽しくなる!

プロ棋士は、棋戦と呼ばれる様々な大会に参加します。棋戦は大きく分けて【タイトル戦】と【一般棋戦】そして【非公式戦】の3つに分かれます。なかでも最も格式のある大会が【タイトル戦】で、タイトル戦とプロ棋士の呼び方は密接に関わりあっています。

一言で【タイトル戦】と言っても、タイトル戦は2022年現在8つ存在し、その8つには序列が存在します。もちろん優勝した時の賞金金額も様々です。

ここでは、将棋タイトルの序列や賞金金額・プロ棋士の呼び方の変化など、将棋に詳しくない方がより楽しく将棋観戦をするための将棋のタ基礎知識(序列や賞金)を紹介させていただきます。この記事を最後まで読んでいただければ、メディアなどで紹介されるプロ棋士達がどういう地位に位置するか、また藤井聡太竜王・名人がどれだけすごいのかがわかります。

将棋の8大タイトル

2023年現在、プロ棋士のタイトル戦は以下の8つとなり、棋戦の中で最も格式の高いこれらの棋戦を8大タイトルと呼びます。

将棋の8大タイトル
  1. 竜王戦
  2. 名人戦
  3. 王位戦
  4. 叡王戦
  5. 王座戦
  6. 棋王戦
  7. 王将戦
  8. 棋聖戦

プロ棋士は日々これらのタイトルを防衛・奪取するために熾烈な対局を繰り広げています。

竜王戦(りゅうおう)

名称竜王戦
旧:九段戦・十段戦
主催日本将棋連盟
読売新聞
賞金額優勝賞金:4,400万円
準優勝賞金:1,650万円
開催時期予選:前年12月~5月
本戦:6月~9月
タイトル戦:10月~12月
対戦方式七番勝負
持ち時間:8時間-2日制

竜王戦は読売新聞と日本将棋連盟が主催するタイトル戦の一つです。賞金金額はなんと4,400万円と8大タイトルの中で最高額です。竜王七番勝負は対局料も600万円以上とかなり高額です。そのため8大タイトルの中でも竜王は別格扱いされています。

竜王戦の以下のように大会を進めていきます。文字で説明するよりトーナメント表を見たほうがイメージをつかみやすいので、第35期 竜王戦決勝トーナメント表を見てみます。

竜王戦対局料

竜王戦は、1組から6組の各組でトーナメント戦(竜王ランキング戦)を行い各組の成績優秀者のみが、竜王戦決勝トーナメントに出場することができます。竜王戦決勝トーナメント表を見るとわかるように各組から竜王戦決勝トーナメントに出場していることがわかります。出場枠は以下のような内訳となっています。

一組5名(優勝者・準優勝者・3位・4位・5位)
二組2名(優勝者・準優勝者)
三組1名(優勝者)
四組1名(優勝者)
五組1名(優勝者)
六組1名(優勝者)

竜王ランキング戦で選出された11名でトーナメント戦を行い、決勝で三番勝負を行い先に二勝した棋士が、現竜王と七番勝負することになります。この七番勝負を制した棋士が次の竜王となります。

ちなみにタイトル戦の賞金額が公表されているのはこの竜王戦のみとなります。賞金金額は以下の通りです。

七番勝負優勝賞金4,400万円
敗者賞金1,650万円
ランキング戦1組優勝賞金470万円
準優勝賞金116万円
ランキング戦2組優勝賞金366万円
準優勝賞金94万円
ランキング戦3組優勝賞金261万円
準優勝賞金63万円
ランキング戦4組優勝賞金209万円
準優勝賞金53万円
ランキング戦5組優勝賞金157万円
準優勝賞金42万円
ランキング戦6組優勝賞金94万円
準優勝賞金21万円

後述にて他のタイトル戦につても賞金金額を記載していきますが、竜王戦以外の賞金金額は推定金額となっているので、ご注意ください。

名人戦(めいじん)

名称名人戦
主催日本将棋連盟
毎日新聞
朝日新聞
賞金額名人防衛:推定3,500万円
挑戦者勝利:推定1,650万円
開催時期タイトル戦:4月~6月
対戦方式七番勝負
持ち時間:9時間-2日制

名人戦は毎日新聞・朝日新聞、そして日本将棋連盟主催で行われる将棋のタイトル戦の一つです。そして、8大タイトルで最も歴史が長く、伝統のあるタイトル戦となっています。(推定)賞金金額こそ竜王戦には及びませんが、その格式の高さから、竜王戦と同様名人戦も8大タイトルの中で別格扱いされています。

名人戦の挑戦者は棋士の中でもトップクラスに強い【A級クラス】に分類される棋士10名で総当たりのリーグ戦を行い、最も良い戦績をあげた棋士が名人への挑戦権を得られます。

「たった10人の中で一番になったらいいだけ?」と思う方もいるでしょうが、このA級クラスに入ることがそもそも難易度がものすごく高いです。

実はこのクラスはひとクラスだけではありません。クラスは【A級】に次いで【B級1組】【B級2組】【C級1組】【C級2組】の合計5つのクラスが存在します。もちろんデビューしたてのプロ棋士は一番下に位置する【C級2組】からリーグ戦をスタート。

リーグ戦は1年に1回しかないので、デビューしたてのプロ棋士は最短でもA級クラスに上がるのに4年、名人に挑戦するまでに5年は必要ということになります。もちろんぽっとでの新人棋士がストレートでA級クラスにあがれるほど、順位戦は甘くありません。もちろん成績が悪い場合は、下位のクラスへの降級ももちろんあります。【昇級・降級】は以下の通りです。

A級優勝者が名人に挑戦/2名降級
B級1組上位2名昇級/下位3名降級
B級2組上位3名昇級/降級点2点で降級
C級1組上位3名昇級/降級点2点で降級
C級2組上位3名昇級/降級点3点でフリークラスへ編入

C級2組以下のフリークラス編入になってしまうと、順位戦への参加資格がなくなりプロ棋士にとって給料といってもいい対局料が激減してしまいます。さらにフリークラス編入になって10年以内にC級2組に復帰しないと、棋士引退となってしまいます。

ちなみに、名人戦に利用される【A級】【B級1組】【B級2組】【C級1組】【C級2組】のクラス分けは他のタイトル戦でも利用されているので、覚えておくと話が分かりやすいと思います。

王位戦(おうい)

名称王位戦
(伊藤園お~いお茶杯王位戦)
主催日本将棋連盟
北海道新聞
中日新聞
神戸新聞
徳島新聞
西日本新聞
賞金額王位防衛:推定1,200万円
挑戦者勝利:推定1,000万円
開催時期予選:前年7月~1月
本戦:1月~6月
タイトル戦:7月~9月
対戦方式七番勝負
持ち時間:8時間-2日制

王位戦は新聞社三社連合、そして日本将棋連盟が主催する将棋タイトル戦の一つです。正式名称:伊藤園お~いお茶杯王位戦からわかるように、2021年に緑茶飲料製造販売メーカー、伊藤園が特別協賛を発表しています。王位戦は以下のような流れて対局が進められていきます。

まず8つの予選トーナメントを行い、8人を選定。ここに、シード棋士4人を加えた12人より、王位への挑戦者を決定します。予選を突破した12人の棋士は【紅組:6人】【白組:6人】に分かれリーグ戦を行います。下記は第64期王位戦の挑戦者リーグ表となります。

第64期王位戦の挑戦者リーグ表

【紅組】【白組】それぞれの戦績が一番よかった棋士が対局を行い、最後に残った棋士が王位への挑戦権を得られます。現王位と挑戦者が七番勝負の対局を行い、先に4勝した棋士が次の王位となります。

叡王戦(えいおう)

名称叡王戦
主催日本将棋連盟
不二家
賞金額叡王防衛:推定1,000万円
挑戦者勝利:推定800万円
開催時期予選:前年6月~1月
本戦:2月~3月
タイトル戦:4月~6月
対戦方式五番勝負
持ち時間:4時間-1日制

2015年度に日本将棋連盟とドワンゴ主催で開催された、叡王戦。初回開催が2015年と歴史の浅いタイトル戦となっています。初期主催であったドワンゴは契約解除を行い、第六期からは不二家と日本将棋連盟が主催となっています。

叡王戦は挑戦者の決め方が少し特徴的です。叡王戦の予選は
【九段戦トーナメント】
【八段戦トーナメント】
【七段戦トーナメント】
【六段戦トーナメント】
【五段戦トーナメント】
【四段戦トーナメント】
と、段位ごとにトーナメント戦を行い、対局成績が良い棋士が挑戦者を決める本戦へ駒をすすめることができます。つまり、【四段】【五段】の棋士でも比較的挑戦権をえることができやすいといえるかもしれません。ただし各段から本戦に進める棋士の人数には違いがります。下記は、叡王への挑戦権を決める第8期叡王戦<不二家>本戦トーナメント表となります。

第8期叡王戦<不二家>本戦トーナメント表

トーナメント表を見るとわかるように、
【九段戦トーナメント】から3名
【八段戦トーナメント】から3名
【七段戦トーナメント】から2名
【六段戦トーナメント】から2名
【五段戦トーナメント】から1名
【四段戦トーナメント】から1名
となっていて、ここに前期叡王戦ベスト4以上棋士4名(シード)を加えた、計16名の棋士でトーナメント戦を行い現叡王に挑戦する棋士を1名選出します。

現叡王と挑戦者は五番勝負を行い先に3勝した棋士が次の叡王となります。

王座戦(おうざ)

名称王座戦
主催日本将棋連盟
日本経済新聞
賞金額王座防衛:推定1,000万円
挑戦者勝利:推定800万円
開催時期予選:前年8月~3月
本戦:4月~8月
タイトル戦:9月~10月
対戦方式五番勝負
持ち時間:5時間-1日制

日本経済新聞と日本将棋連盟主催で行われる将棋のタイトル戦の一つ。王座戦は元々一般棋戦の【世代別対抗将棋戦】が1983年に格上げされタイトル戦となりました。王座への挑戦権を得るためには、3つのトーナメント戦を制する必要があります。

まず、一つ目は一次予選です。プロ棋士は実力に合わせて
【名人】
【A級】
【B級1組】
【B級2組】
【C級1組】
【C級2組】

の順にカテゴライズされているわけですが、まず王座戦の一次予選では、シード権保持者を除いたC級1組以下の棋士でトーナメント戦を行いそこから6名のみが二次予選に進むことができます。

次に二次予選。

王座戦二次予選

二次予選も一次予選同様にトーナメント戦となります。二次予選は【一次予選を通過した6名】と【シード権保持者以外の棋士】でトーナメント戦を行い、ここから10人前後の棋士が挑戦者トーナメントに進みます。シード権保持者の数は毎年変化するので、二次予選を突破できる棋士は多少前後します。

3つめに挑戦者決定トーナメントです。
【二次予選を勝ち抜いた棋士】+【シード権保持者】 合計16名でトーナメント戦を行い、ここで勝ち抜いた棋士が現王座に挑戦する権利を与えられます。

王座戦は5番勝負の持ち時間5時間。先に3勝した棋士が次の王座となります。

棋王戦(きおう)

名称棋王戦
(棋王戦コナミグループ杯)
主催日本将棋連盟
共同通信社
賞金額棋王防衛:推定800万円
挑戦者勝利:推定600万円
開催時期予選:前年1月~5月
本戦:前年6月~12月
タイトル戦:2月~3月
対戦方式五番勝負
持ち時間:4時間-1日制

棋王戦は日本将棋連盟と共同通信社主催で行われる将棋の8大タイトルの一つです。元々は一般棋戦の【最強決定戦】でしたが、1975年よりタイトル戦に格上げされ棋王戦となりました。2021年コナミグループが特別協賛を発表し、棋王戦コナミグループ杯という表記となっています。

棋王戦は挑戦者を決定する、挑戦者決定トーナメント戦が少し特殊です。まず、挑戦者決定トーナメントに出場する棋士を予選で選出していきます。予選は・・・
【名人】
【A級】
【B級1組】
【B級2組】
【C級1組】
【C級2組】

に区分された棋士でシード権保持者を除いたB級2組以下の棋士が8つのトーナメントに分かれ対局を行います。つまり予選から選出される棋士は8名ということになります。

この8名にシード権保持者約22名を加え、合計約30名程度で挑戦者決定トーナメントを行いますが、先ほども紹介した通り、棋王戦の挑戦者決定トーナメントは少し特殊で敗者復活戦が用意されています。下記は第49期棋王戦コナミグループ杯の挑戦者決定トーナメント表となります。

第49期棋王戦コナミグループ杯

トーナメント表の右端に表記されている通り、棋王戦の挑戦者決定トーナメントでは、ベスト4以上は敗者復活が用意されています。逆にいうと、ベスト4以上になると、2回負けると敗退が確定することになります。

そして最後に残った棋士と現棋王が5番勝負を行い先に3勝した棋士が次の棋王となります。

王将戦(おうしょう)

名称王将戦
(ALSOK杯王将戦)
主催日本将棋連盟
スポーツニッポン新聞
毎日新聞
賞金額王将防衛:推定600万円
挑戦者勝利:推定500万円
開催時期予選:前年1月~8月
本戦:前年9月~12月
タイトル戦:1月~3月
対戦方式七番勝負
持ち時間:8時間-1日制

王将戦は日本将棋連盟、スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社が主催する将棋のタイトル戦の一つです。元々は一般棋戦でしたが、1951年にタイトル戦に格上げされました。

王将戦への挑戦者への決定は、【一次予選】【二次予選】【挑戦者決定リーグ】によって決定されます。一次、二次予選はトーナメント方式ですね。具体的には以下の通りです。

【名人】
【A級】
【B級1組】
【B級2組】
【C級1組】
【C級2組】

に区分された棋士でまず、シード権保持者を除いた、B級1組以下の棋士で10程度のグループに分けてトーナメント戦を行います。つまり一次予選ではB級1組以下の棋士から10名程度が二次予選にすすめることになります。二次予選に進める棋士の人数は毎年異なります。

次に二次予選から挑戦者決定リーグに進む3名の棋士を選出します。二次予選は、一次予選突破の10名程度の棋士に加え、【前期挑戦者決定リーグ陥落者】【タイトル保持者・永世称号者】【A級棋士】合計18人で行われます。

二次予選で対局する棋士は3つに分かれトーナメント戦を行います。つまりこのトーナメントでトップになった棋士3名が挑戦者決定リーグに参加することができるということになります。

最後に挑戦者決定リーグです。
二次予選から選出された3名の棋士。ここに、シード権保持者(前期挑戦者決定リーグ残留者・王将戦敗者)4名の棋士を加えた7名の棋士で総当たりのリーグ戦を行い、成績上位者が王将戦の挑戦権を獲得できることになります。

王将戦は七番勝負-8時間2日制、先に4勝した棋士がタイトルを獲得し次の王将となります。

棋聖戦(きせい)

名称棋聖戦
(ヒューリック杯棋聖戦)
主催日本将棋連盟
産業経済新聞
賞金額棋聖防衛:推定400万円
挑戦者勝利:推定300万円
開催時期予選:前年5月~1月
本戦:2月~4月
タイトル戦:6月~7月
対戦方式五番勝負
持ち時間:4時間-1日制

棋聖戦は日本将棋連盟と産業経済新聞が主催する将棋のタイトル戦の一つです。2018年からヒューリックが特別協賛を発表してヒューリック杯棋聖戦と表記されるようになっています。

現棋聖に挑戦するには、【一次予選】【二次予選】【決勝トーナメント】の合計(最大)3回のトーナメントを制する必要があります。

まず一次予選についてですが、
【名人】
【A級】
【B級1組】
【B級2組】
【C級1組】
【C級2組】

に区分された棋士でシード権保持者を除いたC級1組以下の棋士が8つのブロックにわかれトーナメント戦を行い各ブロックでトップになった棋士のみが二次予選に進むことができます。

次に二次予選。
二次予選は一次予選を突破した8名にシード権保持者以外でトーナメント戦を行います。二次予選は合計10名程度の棋士が決勝トーナメントに進むことになります。(二次予選突破枠は毎年変動します。)

最後に決勝トーナメントです。
決勝トーナメントは二次予選突破の10名前後、そしてシード権保持者の6名前後(タイトルホルダー含む)の計16名でおこない、決勝トーナメントでトップになった棋士が現棋聖とタイトル戦をおこなうことになります。棋聖戦は五番勝負4時間1日制となっていて先に3勝したほうが次の棋聖となります。

以上が将棋の8大タイトル戦の概要となります。

将棋タイトル戦の序列とその理由

8大タイトルには序列があります。2023年現在8大タイトルの序列は以下の通りとなります。

将棋の8大タイトルの序列
  1. 竜王戦
  2. 名人戦
  3. 王位戦
  4. 叡王戦
  5. 王座戦
  6. 棋王戦
  7. 王将戦
  8. 棋聖戦

8大タイトルの序列は常に一定ではなく変動することもあります。というのも8大タイトル戦の序列は契約金の額によって決まっているため、契約金の額が変動すれば8大タイトルの序列も変動する可能性があります。実際、今まで主催者が変わるなどの理由で契約金が変動したため【棋聖戦】は、2009年に序列6位、2010年に序列7位、2021年に序列8位と序列がころころ変わっています。

また、2015年に【叡王戦】がタイトル戦に昇格したことで、それまでは7大タイトルだったのが8大タイトルの今の形になりました。当然タイトル戦が1つ増えるので、それに合わせて序列も変動しています。そして、8大タイトル戦の序列と大きくかかわるのが棋士の序列です。

棋士の序列・席次

タイトル戦に序列があるように棋士自体にも序列が存在します。どの分野でもそうですが、序列・席次が上ということは、その分野において素晴らしい功績を残したり貢献をしたことを意味するので、礼儀を払い、敬意を表する必要があります。これは一般社会はもちろん将棋界でも同じこがいえます。将棋界の序列・席次は以下の通りです。

棋士の序列・席次
  1. タイトルホルダー【竜王】と【名人】
  2. タイトルホルダー【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】
  3. 永世称号有資格者
  4. 段位

の順番となります。補足説明しておきます。

序列・席次-1位【竜王】と【名人】

まず序列1位は【竜王】と【名人】の現タイトルホルダーとなります。タイトル戦の序列としては契約金の高さから【竜王戦】⇒【名人戦】の順となりますが、名人戦はその伝統・歴史から竜王と同格扱いされ、他の6つのタイトルとも別格扱いされます。

【竜王】と【名人】、それぞれ別の棋士が保持している場合は、他のタイトル保持数が多い棋士が序列が上となります。仮にタイトル数が同数の場合は、棋士番号が小さい(早く四段になった)棋士のほうが序列が上となります。

序列・席次-2位【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】

次に序列2位が【竜王】・【名人】以外の現タイトルホルダーとなります。重要なのはタイトル保持数となるので、タイトル保持数が少ない棋士よりも多い棋士のほうが序列が上となります。仮にタイトル保持数が同じ場合は、タイトル戦での序列が上のタイトル保持者が上位になります。

ちなみに前述の通り【竜王】【名人】は別格扱いなので、仮に・・・・
棋士A 【竜王】
棋士B 【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】の六冠
のような場合であっても竜王を保持している棋士Aの方が序列が上となります。

序列・席次-3位【永世称号有資格者】

序列3位は永世称号有資格者となります。永世称号は、一定期間内に同一タイトルを規定数獲得した棋士に与えられる称号のこととなります。永世称号有資格者になるための条件は各タイトルによってまちまちですが、【連続5期】【通算10期】などがよくある条件となっています。

また、永世称号有資格者同市の場合は、先に永世称号有資格を取得した方が序列が上となり、種類や数は関係ありません。

序列・席次-4位【段位】

そして序列4位が段位となり、段位が上の棋士が下の棋士より序列が上となります。段位が同じ場合は、よりその段位に先に到達した棋士が序列が上となります。この時、棋士番号は関係ありません。あくまで早くその段位に到達した棋士が上位となります。

以上が棋士の序列・席次となります。
ただし、こういった序列・席次のルールがあるにもかかわらず、その通りならないのが人間の小難しいところです。

超極端な例ですが、2023年6月時点で無冠の羽生善治九段。
1996年時点では7つのタイトル戦しかない時代、このすべてのタイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)を将棋界で初めて独占した実績を持ち、永世七冠を達成。さらに国民栄誉賞も授与されています。極めつけに2023年6月から日本将棋連盟の会長にも就任し将棋の世界において最も将棋に貢献した棋士の一人と言えるでしょう。ただし、繰り返しになりますが2023年6月時点では無冠です。

仮に新人棋士四段が8大タイトルのうち1つでも奪取すると、棋士の序列が羽生善治九段(永世称号有資格者)よりも上位にきてしまいます。このような環境で対局が組まれた場合、上座に座ることができる新人棋士はまずいないでしょう。

上記は超極端な例ですが、例え棋士としての序列・席次が下位であっても、それまでの成績や将棋界への貢献度などで上座の譲り合いがしばしばおこります。

棋士の呼称・呼び方につて

棋士の呼称・呼び方も将棋タイトルと深く関わっているので解説していきます。冒頭でも少し触れていますが、(2023年6月)現在大活躍中の藤井聡太さん。

■ 藤井聡太七段
■ 藤井聡太三冠
■ 藤井聡太竜王
■ 藤井聡太竜王・名人

等様々な呼称が使われてきています。実はこの呼称、将棋界で細かいルールがあり、「現在保有するタイトル」「今までの戦績」「段位」等で変化します。棋士の呼び方には以下の優先順位があります。

棋士の呼び方・優先順位
  1. タイトルホルダー【竜王】と【名人】
  2. タイトルホルダー【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】
  3. 永世称号
  4. 段位

優先順位は上記の通り、実はこれ先ほど紹介した「棋士の序列・席次」と全く同じものとなっています。では補足説明にうつります。

呼び方優先順位-1番【竜王】と【名人】

まず、最も優先されるのが8大タイトルです。タイトルホルダーは原則名前の後に保持しているタイトル名を付けて呼ばれます。藤井聡太七段は2020年7月にタイトル戦の一つ棋聖戦を制したため、藤井聡太棋聖と呼称が変わりました。このようにタイトルホルダーは「名前+タイトル名」でよばれます。

なかでも【竜王】と【名人】の2つのタイトルは別格扱いされるため、これらのタイトルを持つ棋士は、仮に他のタイトルを保持していても、【竜王】【名人】が最優先されて使用されます。

2021年11月までに【叡王】【王位】【棋聖】のタイトルを保持していた、藤井聡太3冠は2021年11月13日に竜王戦を制したため、他のタイトル名は使用されず竜王のみを使用し藤井聡太竜王と呼称されるようになります。

さらに竜王と同格とされる名人も同時にタイトルを獲得した場合は、「名前+竜王・名人」と呼称されます。そのため、藤井聡太竜王は2023年6月に名人戦を制したため、藤井聡太竜王・名人と呼称されるようになりました。

ちなみに、竜王・名人の表記が最優先ということに変わりませんが、同時に他のタイトルを持っている場合は、それらを明示することも可能です。2023年6月現在藤井聡太竜王・名人は、王位・叡王・棋王・王将・棋聖のタイトルも獲得しています。

公式サイトにも竜王・名人を優先として藤井聡太竜王・名人(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)と記載されています。


呼び方優先順位-2番【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】

呼び方の優先順位の2番目は【竜王・名人】以外の6つのタイトル【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】となります。もちろん呼び方は「名前+タイトル名」となります。2020年7月当時、藤井聡太七段は棋聖戦を制することで、「藤井聡太七段」から「藤井聡太棋聖」に呼称が変わりました。

また、複数タイトル保持した場合、タイトル数に合わせて「二冠」「三冠」等を呼称に使用する場合もあります。藤井聡太棋聖は2020年8月に王位のタイトルを、そして2021年9月に叡王のタイトルを獲得したため、藤井聡太三冠と呼ばれるようになりました。

もちろんこの時、保持しているタイトルをすべて明示することも可能です。この時記載するタイトルはタイトル戦の序列に従って並べる必要があるため、藤井聡太王位・叡王・棋聖と明示することになります。

呼び方優先順位-3番【永世称号】

呼び方の優先順位3番目は永世称号となります。永世称号とは、前述で触れている通り各タイトルごとで決められた一定数の同一タイトルを獲得した棋士に与えられる称号です。何度も同じタイトルを獲得するという点で、【呼び方優先順位-2番】より、はるかに難易度は高いですね。各タイトルごとの永世称号条件は以下の通りです。

永世称号条件
永世竜王連続5期 もしくは 通算7期
永世名人通算5期
永世王位連続5期 もしくは 通算10期
永世叡王通算5期
名誉王座連続5期 もしくは 通算10期
永世棋王通算5期
永世王将通算10期
永世棋聖通算5期

永世称号には二つの例外があります。まず一つ目は永世名人です。永世名人についてはその資格を取得した順番に番号が付き、〇〇世名人となります。

2023年6月現在、公式サイトでは、谷川浩司さんが十七番目の永世名人として、谷川浩司十七世名人と記載されています。


そして、もう一つの例外が名誉王座です。王座だけ永世王座とはならず名誉王座となります。これは王座戦の主催を担う日本経済新聞が、同じく主催する囲碁の称号に合わせたためとなっています。ちなみに永世称号は引退後に名乗るのが原則となっていますが、谷川浩司十七世名人を含め現役のまま永世称号を名乗ってる棋士もいます。

呼び方優先順位-4番【段位】

そして、棋士の呼び方優先順位の4番目が【段位】となります。プロ棋士の段位は現在四段~九段までです。タイトルや称号をもたない棋士は「名前+段位」で呼称されます。藤井聡太さんも2020年7月に棋聖戦を制するまでは藤井聡太七段でしたが、棋聖戦を制してからは藤井聡太棋聖という呼称になっています。

呼び方の優先順位は4番目と下位ですが、物理的に8大タイトルはその名の通り8つ、そして永世(名誉)称号は8大タイトルを獲得するよりも困難なので、実質ほとんどの棋士が「名前+段位」で呼称されることになります。

呼び方優先順位-例外編

上記の通り棋士の呼び方の優先順位は
① 【竜王】と【名人】
② 【王位】【叡王】【王座】【棋王】【王将】【棋聖】
③ 【永世称号】
④ 【段位】

の順に決まっているわけですが、複数のタイトを獲得している棋士のみ例外が存在します。それはタイトル戦中の呼称です。タイトル戦中やそのタイトル戦に関わる取材などがあれば、タイトル戦防衛側であるタイトルホルダーは「名前+タイトル戦中のタイトル」で呼ばれることになります。

例えば、2023年6月現在藤井聡太竜王・名人は【竜王】と【名人】以外にも(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)のタイトルを獲得しています。

呼び方の原則はタイトル戦の中でも別格とされる【竜王】と【名人】が最優先。なので、藤井聡太竜王・名人となるわけですが、仮に藤井聡太竜王・名人が棋聖戦対局中やそれにかかわる取材中は、竜王・名人のタイトルを持っていても藤井聡太棋聖と呼称されます。

高額な賞金を出している主催者側からしたら当然ですね。タイトル戦中くらいは自身が主催するタイトル名を呼称に入れてほしいと考えるのは至極当然だと思います。大人の事情ですね。

将棋タイトルの賞金について

将棋タイトルの序列は賞金額の総額によって決まります。前述の8大タイトルで紹介していますが、賞金額のみを下記の表でまとめておきます。

タイトル戦賞金額
竜王戦優勝賞金 :4,400万円
準優勝賞金:1,650万円
名人戦名人防衛 :推定3,500万円
挑戦者奪取:推定1,650万円
王位戦王位防衛 :推定1,200万円
挑戦者奪取:推定1,000万円
叡王戦叡王防衛 :推定1,000万円
挑戦者奪取:推定800万円
王座戦王座防衛 :推定1,000万円
挑戦者奪取:推定800万円
棋王戦棋王防衛 :推定800万円
挑戦者奪取:推定600万円
王将戦王将防衛 :推定600万円
挑戦者奪取:推定500万円
棋聖戦棋聖防衛 :推定400万円
挑戦者奪取:推定300万円

竜王戦のみ公式で賞金額が公開されていますが、それ以外のタイトルは賞金金額が公開されていないので、推定金額となります。「絶対にそれは違う!」というご意見がありましたが、コメント欄から教えていただけると幸いです。

賞金の出どころはスポンサー企業

これだけの高額な賞金。出どころが気になりますよね。結論を先にいっておくと棋戦の賞金はスポンサー企業からの資金提供が元となっています。将棋に限らず人が集まる(見る)ものの多くにはスポンサー企業がついています。

野球やサッカー、テニスやゴルフなどスポーツ等は多くのスポンサー企業がついているのでイメージしやすいかと思います。これと同じように棋戦にも多くのスポンサー企業がついています。下記の表に2023年現在の各タイトル戦のスポンサー企業をまとめておきます。

タイトル戦賞金額スポンサー企業一覧
竜王戦優勝賞金 :4,400万円読売新聞
準優勝賞金:1,650万円
名人戦名人防衛 :推定3,500万円毎日新聞
朝日新聞
大和証券グループ
挑戦者奪取:推定1,650万円
王位戦王位防衛 :推定1,200万円北海道新聞
東京新聞
中日新聞
神戸新聞
徳島新聞
西日本新聞
伊藤園
挑戦者奪取:推定1,000万円
叡王戦叡王防衛 :推定1,000万円不二家
ひふみ
SBI証券
挑戦者奪取:推定800万円
王座戦王座防衛 :推定1,000万円日本経済新聞
挑戦者奪取:推定800万円
棋王戦棋王防衛 :推定800万円共同通信
挑戦者奪取:推定600万円
王将戦王将防衛 :推定600万円毎日新聞
スポーツニッポン
挑戦者奪取:推定500万円
棋聖戦棋聖防衛 :推定400万円産経新聞
ヒューリック株式会社
挑戦者奪取:推定300万円

このように新聞社を中心に将棋のタイトル戦には多くのスポーンサー企業がついています。スポンサー企業は、棋戦に関わる事柄で、【自社の認知度の向上】【消費行動(売上)の拡大】等様々なプロモーション効果が期待でき、その見返りに出資をしている形ですね。

棋士のその他の収入源

最後に棋士の賞金以外の収入源について簡単にまとめておきたいと思います。当然ですが、タイトル戦などで賞金を獲得できる棋士は戦績が上位の棋士のみに限り、その他多くの棋士は賞金を得ることはできません。「プロなのにお金が稼げない!!」なんてことになると将棋界自体が廃れてしまいますね・・・このようなことにならないように賞金以外にも収入を得る方法がいくつか存在します。主な収入源は以下の通りです。

賞金以外の主な収入源
  1. 参稼報償金
  2. 対局料
  3. 講師
  4. 書籍
  5. 動画配信

参稼報償金

実力がものをいう将棋界ですが、将棋の世界にも固定給にかわるものがあります。それが、参稼報償金です。お給料的存在の参稼報償金ですが、もちろんその額は棋士の階級でまちまちで、名人戦の階級分けで、C級2組で月15万円程度。名人まで上り詰めると、月100万円程度になるといわれています。その他の階級の参稼報償金推定額は以下の通りです。

クラス定員参稼報償金/月額
名人1名約100万円
A級10名約70万円
B級1組13名約50万円
B級2組不定約35万円
C級1組不定約25万円
C級2組不定約15万円

日本人の平均年収は約440万円程度なので、1カ月で36万円程度。つまり、階級B級2組になると日本人の平均年収程度の参稼報償金がもらえる計算となります。

「プロ棋士なのに少ないな~~」と感じる方もおられるかもしれませんが、参稼報償金は収入源のひとつなので、C級1組・C級2組でも決して少ない額ではありません。棋士にもよりますが、C級2組下位であっても積極的に活動する棋士は下記で紹介する収入源などで最低でも年収が500万円程度はあると言われています。

大好きな将棋関連のお仕事ができて、年収500万円以上であれば決して悪い条件ではないように思えますね。もちろん階級が上がったりタイトルを獲得すると収入も一気に跳ね上がります。

対局料

参稼報償金と同様に棋士の収入源主軸となるのがこの対局料です。対局料とはその名の通り、対局をすることで支払われるお金のことで、勝ち負け関係なく支払われます。つまり単純計算で対局回数が多い棋士ほど対局料が多くなる計算となります。

棋戦の多くはトーナメント方式なので、強い棋士ほど「対局数が増える=対局料」が増えることになりますが、一部総当たりのリーグ戦等もあり、棋力に関係なく対局料が支払われる基本給的な側面も一部の棋戦ではあります。

対局料は基本的に、優勝決定戦に近づくにつれて高額になってきます。タイトル戦でも最も高額な賞金が設定されている竜王戦の決勝トーナメントの場合、対局料は以下のようになってます。

竜王戦対局料

少しわかりにくいの文字に起こしておくと下記のようになります。

竜王戦
挑戦者決定トーナメント
対局料(34期)
一回戦47万円~53万円
二回戦53万円~58万円
三回戦78万円~104万円
準々決勝104万円~121万円
準決勝167万円~200万円
決勝戦460万円

同じ回戦の対局で対局料に差があるのは、予選の組の違いの影響です。より上位の予選から決勝トーナメントまで勝ち上がった棋士の方が対局料が少し高くなります。対局料 一回戦は50万円前後、決勝戦は460万円と実に9倍近い対局料の差がありますね。まさに実力がものをいう世界です。

ちなみに竜王決定戦(第34期)の七番勝負では、対局料は632万円という驚きの額が設定されています。日本人の平均年収以上の金額が勝敗に関わらずほんの数日の対局で動くことになります。すごいですね。

日本将棋連盟の公式ページで【2022年獲得賞金・対局料ベスト10】が発表されています。表記されている金額は賞金と対局料の合算、さらに推定金額となりますが、公式発表なので数字はそれなりに合っていると思います。

【2022年獲得賞金・対局料ベスト10】
順位氏名獲得額/単位 円
1藤井聡太竜王122,050,000
2渡辺明名人70,630,000
3豊島将之九段50,710,000
4永瀬拓矢王座46,680,000
5斎藤慎太郎八段23,620,000
6広瀬章人八段21,660,000
7菅井竜也八段19,700,000
8佐藤天彦九段18,190,000
9山崎隆之八段17,700,000
10稲葉陽八段15,800,000

この金額から各棋士が獲得した賞金金額を差し引くと大まかな対局料を算出することができます。

指導料や講演料や書籍等

棋士の収入源は上記以外にも、アマチュアへの指導料(将棋教室)や講演、執筆などによる原稿料等様々なものがあります。最近では、YouTubeチャンネルを開設して収益を得ている棋士もいます。

棋士として人気がでれば、メディアへの出演やCMなどで起用されることもあり、この場合は高額の出演料を得ることも可能です。

ただし、メディアへの出演やCM関係はその棋士の棋力や知名度、人気が関わってくるので、副収入としての収入源は「指導料」「講演料」「原稿料」が主軸になってくるでしょう。

まとめ-【将棋タイトルの序列】や【将棋タイトルの賞金】について解説!

今回は、【将棋タイトルの序列】や【将棋タイトルの賞金】についてまとめさせていただきました。将棋のタイトルの序列や賞金について知ると、現在注目されている棋士がどれだけすごいのかがイメージつきやすいと思います。

この記事をまとめているのは、2023年6月です。現在将棋界では藤井聡太竜王・名人が史上初の八冠制覇に向けて躍進しています。2023年6月現在のタイトル保持者は以下の通りです。

タイトルタイトル保持者
竜王(りゅうおう)藤井聡太
名人(めいじん)藤井聡太
王位(おうい)藤井聡太
叡王(えいおう)藤井聡太
王座(おうざ)永瀬拓矢
棋王(きおう)藤井聡太
王将(おうしょう)藤井聡太
棋聖(きせい)藤井聡太

現在の七冠制覇!!この状況でも既に歴史的ですが、残りの王座を獲得すると史上初の八冠制覇になります。最速では、2023年9月~10月頃に開催される王座戦五番勝負を制すると八冠制覇となるわけですが、それまでに二つの壁があります。それが現在開催中の棋聖戦のタイトル保持、さらに7~9月頃に開催される王位戦のタイトル保持が必要です。

この2つのタイトルを守りつつ、王座戦で王座を奪取が八冠制覇の条件となります。。まだまだ苦難な道のりが続きますが、是非頑張っていただきたいですね。