将棋は、縦9マス・横9マスに区切られた将棋盤と、[王×1枚][玉×1枚][飛×2枚][角×2枚][金×4枚][銀×4枚][桂×4枚][香×4枚][歩×18枚]合計40枚の将棋駒を使用するボードゲームです。
将棋は二人のプレイヤーがそれぞれ交互に将棋駒を動かし最終的に対戦相手の王(玉)を取ると勝利となります。ここでは、将棋を楽しむ為の基本である、将棋駒の並べ方と将棋駒の動かし方を紹介していきます。
将棋駒の並べ方(初期配置)
将棋駒は以下のように並べます。
上のイラストが全てですが、王(または玉)を中心に左右に[金][銀][桂]、そして一番外側に[香]を配置します。次に自身から見て、右の[佳]の上に[飛]を、左の[佳]の上に[角]を配置します。最後に[飛][角]の一つ上の段に[歩]を9枚並べると駒の初期配置が完成です。
仲間内で遊ぶ分には、将棋駒の配置さえ合っていれば大丈夫ですが、将棋駒の並べ方にも2種類の作法(並べ順)があるので覚えておきましょう。
将棋駒の並べ方【大橋流】
ほとんどのプロ棋士が採用している将棋駒の並べ方がこの大橋流となります。下のイラストのように、(先手の場合)5筋玉⇒6筋金⇒4筋金⇒7筋銀⇒3筋銀⇒8筋桂⇒2筋桂⇒9筋香⇒1筋香⇒8筋角⇒2筋飛⇒5筋歩⇒6筋歩⇒4筋歩⇒7筋歩⇒3筋歩⇒8筋歩⇒2筋歩⇒9筋歩⇒1筋歩の順となります。
玉を中央に据え置き、その後は中心から左右左右・・・・・の順なので覚えるのはとても簡単だと思います。
将棋駒の並べ方【伊藤流】
伊藤流の将棋駒の並べ方も途中までは大橋流と同じですが、2筋桂以降からが大橋流と異なります。(先手の場合)5筋玉⇒6筋金⇒4筋金⇒7筋銀⇒3筋銀⇒8筋桂⇒2筋桂⇒9筋歩⇒8筋歩⇒7筋歩⇒6筋歩⇒5筋歩⇒4筋歩⇒3筋歩⇒2筋歩⇒1筋歩⇒9筋香⇒1筋香⇒8筋角⇒2筋飛の順となります。
将棋の駒の動かし方
では、ここからは将棋駒の動かし方の解説をしていきますが、まずは「成る」について簡単に説明しておきます。将棋の駒の中には、特定の条件を満たすことで動きを変化させることができる駒があります。この駒の動きの変化を「成る」と言い、成った後の将棋駒を成駒と言い、「成る」場合は駒を裏返しにします。逆に成駒になる前の駒を、生駒と言います。
成駒にできる駒は[歩][香][桂][銀][角][飛]の6種類となります。変化させるための条件は[敵陣に侵入した時][敵陣から出た時][敵陣内を移動した時]の3つとなります。基本的には動きがパワーアップしますが、状況によっては成らずに生駒の方が戦略的に都合が良い場合があります。
「成る」の条件を満たしている場合、いつでも「成る」OR「不成(ならず)」の選択ができますが、一度「成る」を選択すると生駒に戻すことはできません。
歩・歩兵(読み方:ふ・ふひょう)/と(読み方:と)の動かし方
歩兵は自身の前方に1マス、成駒の[と]になると、自身の斜め後ろ以外の全方向に1マス移動することが可能になります。(金将と同じ動き)
香・香車(読み方:きょう・きょうしゃ)/成香(読み方:なりきょう)の動かし方
香車は、他の駒を飛び越えなければ、どこまでも直進することができます。成香になると金将と同じ動きとなります。
桂・桂馬(読み方:けい・けいま)/成桂(読み方:なりけい)の動かし方
将棋の駒で一番トリッキーな動きをするのがこの桂馬です。動きは左(または右)に1マス、前方に2マスの位置に移動できます。仮に移動を遮る駒が有る場合は、それらの駒飛び越えていどうすることができます。成桂になると金将と同じ動きになります。
銀・銀将(読み方:ぎん・ぎんしょう)/成銀(読み方:なりぎん)の動かし方
銀将は、[前方][右斜め前][右斜め後ろ][左斜め前][左斜め後ろ]の5方向に1マス移動することができます。成銀になると金将と同じ動きとなります。
金・金将(読み方:きん・きんしょう)/成り無し の動かし方
金将は[前方][右斜め前][左斜め前][右][左][後ろ]6方向に1マス移動することができます。金将は駒の後ろに何も書かれておらず、成駒にはなれません。敵陣に入ったり敵陣から出ても、動きは金将のままとなります。
角・角行(読み方:かく・かくぎょう)/龍馬(読み方:りゅうめ・りゅうま)の動かし方
角行は、攻守ともに将棋の要となる駒で[右斜め前][右斜め後ろ][左斜め前][左斜め後ろ]の4方向に進むことができ、他の駒に進路を妨害されない限り、どこまでも進むことができますが駒を飛び越えて移動どうすることはできません。龍馬になると、角行の動き+王(玉)の動きが追加されます。
飛・飛車(読み方:ひ・ひしゃ)/龍王・龍(読み方:りゅうおう・りゅう)の動かし方
飛車は角行と同様に、攻守ともに将棋の要となる駒で[右][左][前][後]の4方向に進むことができ、他の駒に進路を妨害されない限り、どこまでも進むことができますが駒を飛び越えて移動することはできません。龍王になると、飛車の動き+王(玉)の動きが追加されます。
王・王将・玉・玉将(読み方:おう・おうしょう・ぎょく・ぎょくしょう)/成り無し の動かし方
王将(玉将)は自身の周り全方向に1マスだけ移動が可能です。金将同様に駒の裏には何も記載されておらず、成駒にはなりません。
将棋駒の動かし方一覧【pdf】
将棋の駒の動かし方一覧をPDFにまとめています。小さい子供に駒の動かし方、覚え方を教える時に活用していただければと思います。