麻雀・サンマのルールとコツを超初心者向けに解説!

ネット麻雀が普及した現在、リアルに4人集まらなくてもネット環境があれば気軽に4人麻雀が楽しめる麻雀好きには良い時代になりました。ですが、スマホやPC等のネット環境が充実していなかった一昔前は、実際に4人が集まらないと4人麻雀をすることができませんでした。

「4人が決まった時間に集まる・・・」簡単なようで、なかなか難しいですよね。「遅刻・・・」「急用でドタキャン・・・」等々集まることができない理由は多分にあります。

こういった4人麻雀ができない場合の、暇つぶしとして生まれたのがサンマ(三人麻雀)となります。現在ではヨンマ(四人麻雀)と同様に至高のゲームとして昇華されています。中には面子が4人揃っていてもあえてサンマをする方もおられると思います。

麻雀・サンマのルールとコツ

《サンマ》《ヨンマ》とも同じ麻雀というゲームの括りではありますが、サンマとヨンマではルールや進め方が異なる部分が多く、《ヨンマ》は勝てるけど《サンマ》はからっきし・・・なんて人も少なくありません。ここでは、超初心者向けに麻雀・サンマのルールと勝つためのコツを簡単にまとめています。

麻雀・サンマのルール

繰り返しになりますが《サンマ》と《ヨンマ》ではルールが大きく異なる部分が多く、コアな《ヨンマ》ファンの中には「後発で生まれた《サンマ》は麻雀ではない!!」と公言している人もいます。中には、「ヨンマは打つけどサンマは打たない。」その逆に「サンマは打つけどヨンマは打たない。」なんて人もいますね・・・・

といこうとで、麻雀・サンマのルールについて解説していきたいと思います。サンマのルールや仕組みが分かれば、ヨンマと打ち方がかわるのが自ずとわかってきます。ルールの詳細は後程詳しく確認していきますが、サンマの大きな特徴として以下の3つがあげられます。

サンマ(三人麻雀)の3つの特徴
  1. 早い!使用する牌が少なくなり、《あがる》スピードが格段に速くなる。
  2. 高い!刻子・順子共に作りやすく高い点数をガンガン狙える。
  3. とぶ・・・!ヨンマと同じ打ち方をするとトビます・・・。

サンマの半荘は合計6局

半荘(ハンチャン)とは麻雀の1ゲームのことを言い、半荘は《東場》と《南場》に分かれます。

親があがると、連続して同じプレイヤーが親をする連荘(レンチャン)があることは置いておいて、ヨンマの場合、東場は、[東一局][東二局][東三局][東四局]の3局、南場は[南一局][南二局][南三局][南四局]の4局、計8局で半荘は構成されています。トビがなく半荘が終了した場合、各プレイヤーが最低でも2回以上は親番をすることになります。

サンマの半荘も各プレイヤーが最低でも2回以上親番をすることは同じですが、サンマは3人でゲームをするので、東場・南場共に3局編成となります。つまりサンマの東場は[東一局][東二局][東三局]の3局、南場は[南一局][南二局][南三局]の3局で計6局で半荘は構成されます。

サンマは二萬~八萬は使用しない

サンマがヨンマ違う一番大きなところです。ヨンマと違いサンマは[二萬][三萬][四萬][五萬][六萬][七萬][八萬]の7種×4枚 計28枚を使用しません。

上記の牌画をみていただくとイメージしやすいと思いまが、3種の数牌のうち1種をほとんど使用しません。すると何がおきるか・・・役が格段に作りやすくなります。

まず、混一色(ホンイツ)や清一色(チンイツ)の染め手が作りやすいのは牌画を見るだけでわかると思います。その他にも数牌が1種少ないことで、手が縦(刻子・槓子)にも横(順子)にも格段に伸びやすくなります。つまり面子がとてもできやすいのがサンマとなります。

サンマは北家がない

サンマでは基本北家抜きの《東家》《南家》《西家》でゲームが進行していきます。

三人でゲームが進行、そして数牌はほぼ2種類となります。ゲーム展開が早くなるのが容易に想像つくかと思います。ちなみにサンマファンの方は、たとえ4人揃っていても4人麻雀ではなくサンマをする場合があり、その場合北家は抜き番として、椅子に座っているだけの存在とする場合があります。

サンマの北(風牌)の扱いについて

サンマはルールによって北の扱いが様々です。最も多いのが北をドラ牌として扱う場合です。ですがこの場合もいくつかのパーターンに分かれます。

まず、一つ目は北を抜きドラにする方法です。麻雀ゲーム天鳳などでも採用される比較的オーソドックスなルールで北を副露同様に場に晒すことでドラ扱いにする方法です。北を場に晒すと手牌が1枚足りなくなるので、槓をした時と同様に嶺上牌から牌を1枚補充します。

また、この補充した牌で和了した場合に、嶺上開花の1翻が付くかどうかもルールによって分かれる部分となります。

次に、(暗槓をのぞいて)副露せずに手牌に組み込んでいれば、北をドラ扱いになるルールです。北は数牌ではないので、形としては必ず対子・暗刻・暗槓のいづれかとなります。その他にも北をドラ牌ではなく、三元牌同様役牌として扱うルールもあります。

サンマではチーは無し

四人麻雀とサンマでの大きな違いとして、副露のチーの有無があります。

チーは上家の捨て牌を取得して順子を完成させる副露のことを指します。前述までに説明した通り、サンマはプレイ人数や使用できる牌が少ないため、縦にも横にも驚くほど手が伸びやすいです。これにチーが加わると爆速でゲームが進行してしまいます。

サンマは高めの手でさらに早く上がれるのが売りではありますが、チーを入れると限度を超えてしまうため、禁止にしているところがほとんどです。仲間打ちで爆速麻雀を楽しみたい場合はサンマ・チー有りでも良いかもしれません。

また、ポンやカンについては、サンマでも有りの場合がほとんですが、チーと同じ理由で副露全てを禁止するローカルルールを採用するグループもあります。

サンマの点数について

サンマで勝つためには、サンマの点数の仕組みについても十分理解しておく必要があります。サンマの点数計算には幾つか種類があるのですが、特に注意が必要な点数計算が《ツモ損》です。その名が示す通りツモあがりすると損をしてしまう場合があるルールです。

四人麻雀の場合プレイヤーは全員で4人です。
親が満貫をツモあがりすれば、他の3人が4000点オールで計12000点の点数が親に移動します。ロン上がりの場合は、これを一人が負担し12000点の点数が親に移動します。

しかしサンマの場合はプレイヤーは3人です。
親が満貫をツモ上がりした場合、他の2人が4000点オールで計8000点しか点数が移動しません。ですがロン上がりの場合は、一人が負担するので、四人麻雀の時同様に12000点の点数が親に移動します。

つまり、親が満貫であがる場合、ロンの12000点に対してツモは8000点と4000点分損したことになります。これが《ツモ損》の点数計算となります。

サンマの点数計算には《ツモ損》意外にも《千点加符》《丸取り》等の方法があります。以前この辺りの話を下記の記事でまとめているので良ければ参考にしてみてください。

まとめ-麻雀・サンマのルールとコツを超初心者がサンマで勝つ方法

では、最後に超初心者がサンマで勝つ方法簡単に紹介しておきます。サンマの大きな特徴は前述で説明させていただいた通、《面子が作りやすい》《役が高くなりやすい》《ツモ損(ルールが多い)》となります。

サンマでなかなか勝てない初心者の特徴として、手作りの長さがあげられます。サンマは、数牌がほぼ2種の為、比較的良い手がすぐにつくれてしまいます。さらに言うと、(例えば)もう少し手が伸びたら《清一色》や《混一色》だからと不要な搭子を切り出す行為が目についたりします。

四人麻雀の場合は牌種類も人も多く、テンパイまで時間がかかるため、《手作り》というのが楽しみの一つに有り、少し遠回りしても《三色同順》や《一気通貫》を狙っていくことが正解だったりする場合があります。ですがサンマの場合はそうもいきません。

サンマの場合、四人麻雀と比べ回転が非常に早くもたもたしていると、他家がすぐに上がってしまいます。なので、初心者の場合高値を崩しても牌効率優先で一直線で和了をめざすのが正解だったりします。

また、サンマの場合、(特に初心者)は例え安値の愚形であっても良型になるのを待たずに即リーチをおすすめします。理由は簡単。愚形であってもあがれることが多いからです。牌の数が少なく、またツモ番もすぐに回ってくるので四人麻雀と比べツモあがりがとてもしやすいです。また愚形でリーチすることで、ひっかけ放銃も期待できます。

さらに、サンマは北ドラや赤五筒や赤五索を採用している場合が多く、もちろん裏ドラも乗りやすいため、リーチのみであっても満貫が出やすいです。とりあえずサンマ初心者の方は攻撃面ではテンパイ、即リーチを覚えてくとよいでしょう。

次に守りの面ですが、他家のテンパイが確定している時、こちらがどんなに良い手でもテンパイしていなければベタオリと覚えておくと良いでしょう。捨て牌もできる限り、現物もしくは安牌から切り出すようにしましょう。相手がリーチをした時点で先程説明したようにリーチのみの1翻であっても、満貫に化ける場合があります。

普通に考えてサンマは三人に一人しか上がることはできません。つまり単純計算で66.6666%は上がることができないゲームです。ここで雀力に差がついてしまうのが放銃率です。おりる時はしっかりとおりる!これも麻雀を楽しむうえで重要なスキルの一つとなります。特に相手の高値が(ドラが見えていなかったり、明らかに相手が染めている場合等で)予想される場合はより気を付ける必要があります。

サンマ初心者がサンマで勝つためのコツは、牌効率重視の《即リーチ》が重要。そして、他家のテンパイが早ければ《ベタオリ》が大切と覚えておきましょう。