ナンプレ(ナンプレナンバーズ)は時間を忘れて没頭できる、パズルゲームです。難易度は数字の配列が少し変わるだけで、初心者用問題から、超上級難問に変わり解き方も無数に存在します。ナンプレ自体は楽しいパズルゲームで、導き出した数字がマスにぴったり入るとかなり爽快です。ですが、逆にマスに入る数字がどうしても見つからず「イライラ!」なんてことも・・・
ナンプレ初心者を脱出するための【5つの解き方】
ナンプレは発見と閃きのパズルゲームです。基本ルールだけをきっちり抑えておけば、老若男女問わずだれでも簡単にナンプレを楽しむことが出来ますが、実は、いくつかの公式ともいえる解き方があります。
ここでは、ナンプレ初心者の方のためにナンプレの【公式・解き方】をわかりやすく実例を交えて徹底解説していきます。ここで解説している方法をマスターすれば、ナンプレ初心者は脱出です。全ての初級問題はもちろん、多くの中級難易度の問題が解けるようになります。
ナンプレ初心者の方でナンプレの「やり方・解き方がわからない!」「解き方のコツを知りたい!」という方は是非参考にしてみてください。
ナンプレのルールと各所の呼び方
ナンプレは3×3のブロックに区切られた9×9=81マスに1~9の数字を入れていく超シンプルなパズルゲームです。ルールはとても簡単です。
- 列(縦)には1~9の数字を1つずつ使用できる
- 行(横)には1~9の数字を1つずつ使用できる
- ブロックには1~9の数字を1つずつ使用できる
ルールはたったこれだけです。とても簡単ですね。このルールに沿って矛盾が起きないよう、空きマスに1~9の数字を入れていくのがナンプレです。もう少し具体的に見ていきます。
見やすいように色を付けて見ました。
ピンクの列を見ると、1~9が1つずつ使用されています。
オレンジの行を見ると、1~9が1つずつ使用されています。
グリーンのブロックを見ると、1~9が1つずつ使用されています。
もちろん、色がついてない《列》《行》《ブロック》もこれらのルールにそって1~9が1つずつ使用されています。
逆にダメな例はこんな感じです。《同じ行》《同じ列》《同じブロック》内に同じ数字を2つ以上入れることはできません。
次は解き方の解説がしやすいように、各所の呼び方を決めておきたいと思います。
左下を基点に行をX1~9。同様に
左下を基準に列をY1~9とします。
例えば、グレーのエリアは《X:6 Y:8》と表記します。
次に3×3×に区切られたブロックを左上を基準にブロック1~9として解き方を解説していきたいと思います。
初心者向け解き方 その①-フルハウス
グレー部分の数字を埋めます。
【列】【行】【ブロック】に注目した際、9マスのうち8マスが埋まっている状態で最後の1マスを埋めるテクニックとなります。「フルハウス」はとてもわかりやすい解法ですが、初級問題でも序盤から登場することはほとんどありません。登場するのはほとんどが中盤から終盤となります。
今回の場合、グレー部分に入る数字は
《X:2 Y:7》=《8》
《X:4 Y:6》=《9》
《X:1 Y:7》=《6》となります。
初心者向け解き方 その②-隠れたシングル
グレー部分《X:6 Y:5》の数字を埋めます。
《8》に注目して《8》が使用されている列や行に色を付けて見ます。
同列や同行で同じ《8》は使用できないので、ブロック5の《X:6 Y:5》=《8》だとわかります。このような解法を隠れたシングルと言います。
初心者向け解き方 その③-裸のシングル
グレー部分《X:4 Y:4》の数字を埋めます。
「裸のシングル」はフルハウスの応用となり、初心者の方が見落としがちになってしまう解法の一つとなります。
フルハウスは《行》《列》《ブロック》を別々に見て残った数字を埋める解法でしたが、「裸のシングル」は《行》《列》《ブロック》を複合的に見て、候補となる数字を見つける解法となります。
今回の例で言うと・・・
【ブロック4で《1・4・5》】が使用されていて【列X:4で《1・2・3》】が使用されています。そして最後に【行Y:4で《5・7・8・9》】が使用されていて、これらを複合的に見た時使用されていない数字は、《6》のみとなり《X:4 Y:4》=《6》ということがわかります。
「裸のシングル」中盤から終盤に使用頻度が上がりますが、時折数字の少ない序盤でも必要となる解法です。見逃さないように注意しましょう。
初心者向け解き方 その④-ロックされた候補
グレー部分《X:4 Y:6》の数字を埋めます。
すでに《9》が使用されている、行Y:5に注目すると《X:2~3 Y:4》のいずれかに《9》が入ることが確定(ロック)しています。つまり同行であるブロック5の下段《X:4 Y:4》と《X:6 Y:4》の2マスに《9》を使用することはできません。
結果、《X:4 Y:6》=《9》であることがわかります。このようなテクニックを「ロックされた候補」と言います。「裸のシングル」に続き、初心者の方が見逃しがちの解法なので見落としに注意しましょう。
初心者向け解き方 その⑤-その他のテクニック1
グレー部分《X:9 Y:7》の数字を埋めます。
数字の《7》に注目します。
ブロック1と2で《7》が使用されています。さらに、列X:7で《7》が使用されています。つまり、グリーンエリアとピンクエリアでは《7》を使用することができません。
行Y:7を見ると《7》を使用できるマスは《X:9 Y:7》のみということがわかります。このような消去法の手はパズルの序盤から終盤まで頻繁に使用するので、見落とさないようにしましょう。
ナンプレ初心者問題-実践&解き方・解説
では、ナンプレ問題を1つ用意したので解いていきたいと思います。後述で詳しく解説していきますが、とりあえずプリント出力してご自身で挑戦してみてください。
最初から解説を見るより、一度自分で悩んだ方が感覚がつかみやすく最終的には覚えが早くなります。では初めて行きます。
初心者問題 解き方 手順①-「その他のテクニック1」で、《X:1 Y:6》を確定させる
まず、ブロック2の《2》に注目します。すると同じ行Y:8の《X:1 Y:8》に《2》を使用することはできません。次に、ブロック7に属する《X:1 Y:1~2》はすでに《2》が使用されいるため、《X:1 Y:1~2》に《2》を使用することはできません。
すると列X:1を見た時《2》を見た時に《2》を入れることができるマスは《X:1 Y:6》のみとなるので、《X:1 Y:6》=《2》であることがわかります。
初心者問題 解き方 手順②-「その他のテクニック1」で、《X:9 Y:6》を確定させる
ブロック3とブロック8の《9》に注目すると、同列である《X:5/8 Y:6》の2マスに《9》を使用することができないことがわかります。
行Y:6を見た時、《9》を使用できる空きマスは《X:9 Y:6》のみであることがわかります。
初心者問題 解き方 手順③-「隠れたシングル」で、《X:2 Y:7》を確定させる
ブロック2、そしてブロック7の《2》に注目します。するとブロック1で《2》を使用できる空きマスは《X:2 Y:7》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順④-「ロックされた候補」で、《X:1 Y:8》を確定させる
ブロック7の《8》から《X:2 Y:8》に《8》が入らないことがわかります。次にブロック4に注目します。ブロック4の《8》候補のマスは、《X:3 Y:4~5》の2マスです。
つまり、まだ列X:3の《8》の場所は確定しませんが、必ず《X:3 Y:4~5》のどちらかに《8》が入ることが確定しているので、同列の《X:3 Y:8~9》に《8》を入れることはできません。結果、ブロック1の最後の候補マスの《X:1 Y:8》=《8》ということがわかります。
「ロックされた候補」は初心者の方が解き方に悩む解法なので、見逃さないように注意しましょう。
初心者問題 解き方 手順⑤-「隠れたシングル」で、《X:8 Y:9》を確定させる
ブロック1・6・9にある《8》に注目して行や列を見てみると、ブロック3に《8》が入る候補は、《X:8 Y:9》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑥-「隠れたシングル」で、《X:2 Y:8》を確定させる
ブロック4にある《3》に注目するとブロック1に入る《3》は《X:2 Y:8》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑦-「ロックされた候補」で《X:2 Y2》を確定させる
少し応用になります。遠回りになりますが、まずはブロック3・そしてブロック8の《6》に注目すると、ブロック9に入る《6》は《X:8~9 Y:1》の2マスのいずれかとがわかります。
ブロック9のロックされた候補、そしてブロック1・ブロック4の《6》の配置から《X:2 Y:2》=《6》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑧-「隠れたシングル」で《X:6 Y:5》を確定させる
ブロック2・6・8の《2》の配置から《X:6 Y:5》=《2》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑨-「隠れたシングル」でブロック5⇒2⇒1の《9》を確定させる
ブロック4・ブロック8の《9》の配置から《X:4 Y:5》=《9》ということが分かります。つづいて同じ「隠れたシングル」の解法でブロック2⇒1の順で《9》を確定することができます。
初心者問題 解き方 手順⑩-「フルハウス」で《X:3 Y:9》を確定させる
ブロック1に注目した時に空きマスは1つ。そして使用されていない数字は《5》のみとなるので、《X:3 Y:9》=《5》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑪-「隠れたシングル」でブロック2⇒3の順に《5》を確定させる
ブロック5・ブロック8の《5》に注目すると隠れたシングルで《X:6 Y:7》=《5》ということがわかります。続いて同じ解法で《X:9 Y:8》=《5》であることがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑫-「その他のテクニック1」で《X:8 Y:8》を確定させる
行Y:8に注目したとき、空きマスは2マスとなります。この時、ブロック2の《7》を確認すると、すぐその下の空きマス《X:4 Y:8》に《7》を入れることはできません。結果《X:8 Y:8》=《7》が確定し、「フルハウス」で《X:4 Y:8》=《4》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑬-「隠れたシングル」で《X:9 Y:6》を確定させる
ブロック3・4・5の各《9》に注目すると、ブロック6の《X:9 Y:6》=《9》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑭-「その他のテクニック1」で《X:5 Y:6》を確定させる
行Y:6に注目すると、使用されていない数字は《4》《7》になる訳ですが、《X:8 Y:6》の列ではすでに《7》が使用されています。
つまり、消去法で《X:5 Y:6》=《7》となります。つづいて「フルハウス」で《X:8 Y:6》=《4》であることがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑮-「隠れたシングル」で《X:9 Y:7》を確定させる
ブロック1・ブロック2・ブロック6の《4》の配置から、《X:9 Y:7》=《4》ということがわかります。
つづいて「その他のテクニック1」の消去法を利用すると、同列ですでに《4》が使用されているため、《X:8~9 Y:3》で《4》を使用することができないことがわかります。
つまり行Y:3を確認した時、最後に残った1マス《X:7 Y:3》に《4》が入ることがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑯-「隠れたシングル」で《X:6 Y:4》を確定させる
ブロック2・ブロック4の《4》に注目すると「隠れたシングル」で《X:6 Y:4》=《4》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑰-「その他のテクニック1」で《X:6 Y:1》を確定させる
ブロック9の《8》の配置から《X:6 Y:2》に《8》を使用することはできません。列X:6を見た時、最後の空きマスは《X:6 Y:1》のみとなり、ここに《8》が入ることがわかります。
そのままフルハウスを利用して列X:6最後の1マスに《3》が入るとわかります。
初心者問題 解き方 手順⑱-「その他のテクニック1」で《X:1 Y:1》を確定させる
手順⑰と同じ要領です。ブロック8の《3》に注目すると、《X:1 Y:2》に《3》を使用することはできません。すると列X:1を見た時の最後の1マス《X:1 Y:1》に《3》が入ることがわかり、そのままフルハウスを利用して、《X:1 Y:2》=《9》が入ることがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑲-「隠れたシングル」で《X:1 Y:7》を確定させる
ブロック3・ブロック6・ブロック7の《9》に注目すると「隠れたシングル」で《X:1 Y:7》=《9》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順⑳-「裸のシングル」で《X:7 Y:2》を確定させる
ブロック9・列X:7・行Y:2を見てみると《7》以外の数字が全て使用されています。このことから《X:7 Y:2》=《7》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順㉑-「その他のテクニック1」で《X:7 Y:9》を確定させる
ブロック6ですでに《2》が使用されているため、《X:7 Y:4》に《2》を使用することはできません。すると列X:7を見た時の空きマスは《X:7 Y:9》のみとなるため、列で見た時の最後の1マス《X:7 Y:9》に《2》が入ることになります。
続いてフルハウスを利用して《X:9 Y:9》=《3》、《X:7 Y:4》=《3》が確定します。
初心者問題 解き方 手順㉒-「隠れたシングル」でブロック9⇒5⇒2の《3》を確定させる
ブロック3、そしてブロック7の《3》の配置から《X:8 Y:3》=《3》ということがわかります。同様の解法で《X:5 Y:5》=《3》 《X:4 Y:7》=《3》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順㉓-「フルハウス」でブロック2・5の空きマスを確定させる
ブロック2・ブロック5共に空きマスは1つのみなので、使用されていない数字を入れていきます。《X:5 Y:7》=《8》 《X:4 Y:4》=《8》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順㉔-「隠れたシングル」でブロック4の《8》・ブロック9の《2》を確定させる
まず、ブロック5・7の《8》の配置から《X:3 Y:5》=《8》が確定します。続いてブロック6・7の《2》の配置から《X:9 Y:9》=《2》ということがわかります。
初心者問題 解き方 手順㉔-「隠れたシングル」で《X:8 Y:1》を確定させる
ブロック8の《6》の配置から《X:8 Y:1》=《6》ということがわかります。続いて、同じ解法で《X:9 Y:5》=《6》ということがわかります。
さらに、フルハウスで《X:9 Y:3》=《1》が確定します。
初心者問題 解き方 手順㉕-残りのマスを埋める
後は、「フルハウス」「隠れたシングル」を利用して残りのマスを埋めていくだけです。ここまで来たら迷うことはないはずです。
まとめ-ナンプレ【初心者向け解き方】わかりやすく徹底解説!
今回はナンプレ初心者向けの解き方を解説させていただきました。「フルハウス」「隠れたシングル」「裸のシングル」「ロックされた候補」「その他のテクニック1」はどんな問題に応用がきく解法なので、是非マスターしておくことをオススメします。これらの解法をマスターできれば、ナンプレ初心者脱出です。