ピヨピヨ可愛い-ぴよ将棋-【初心者が上達する為のおすすめ無料将棋アプリ】

これから将棋を覚えたい、また棋力を上げたいと考えた時、「将棋の入門書を読む」「友人・知人と将棋を指す」「ゲームで将棋を指す」等があげられますが、中にはなかなか将棋が覚えられない・棋力があがらな方も多いのではないでしょうか?

初心者から上級者まで楽しみながら棋力が向上する無料アプリ-ぴよ将棋-の使い方

ぴよ将棋はその名の通りぴよぴよと可愛い「ひよこ(AI)」と対戦することができる無料の将棋アプリです。無料の将棋アプリはたくさんありますが、ぴよ将棋は無料でありながら超高機能で将棋の初心者から、上級(段位)者まで十分楽しめる内容となっています。

特に、初心者(棋力向上)に対してのコンテンツは非常に豊富で、今から将棋の「ルール」や「駒の動かし方から覚えたい!」という方にも十分楽しんでいただける将棋アプリです。

ただ、効率よく棋力をUPさせたいなら、初心者の方もできるだけ「詰将棋」や「棋譜解析」等のツールを使いこなす必要があります。

ということでここでは、無料の超高機能アプリ-ぴよ将棋-の使い方・遊び方と初心者が棋力を向上させるコツについて紹介していこうと思います。

ぴよ将棋は下記のページにてダウンロードが可能です。

初心者から有段者まで楽しめる本格AI搭載【レベルは40段階】

Ver5.0.9現在ではぴよ将棋のAIレベルは40に細分化されていて、駒の動かし方を覚えたばかりの将棋初心者から、最高レベルの40では、アマチュアトップクラスの六段相当の難易度となっていて、多くの将棋ファンが遊べるように開発されています。

ゲーム内のAIレベル・レーティング・段級位は以下の通りです。

段級位レーティングレベルイメージ名前
15級R0~59Lv 1 R30
ひよこ
14級R60~119Lv 2 R60
ピヨ作
14級Lv 3 R90
ひよ香
13級R120~179Lv 4 R120
ピヨ之
13級Lv 5 R150
ひより
12級R180~239Lv 6 R210
ピヨ吉
11級 R240~299Lv 7 R270
ひよ奈
10級 R300~359Lv 8 R330
ピヨ平
9級R360~419Lv 9 R390
ひよみ
8級R420~479Lv 10 R450
ピヨ太
7級R480~539Lv 11 R510
ヒヨ音
6級R540~599Lv 12 R570
ピヨ介
5級R600~659Lv 13 R630
ひよか
4級R660~729Lv 14 R690
ピヨ士
3級R730~809Lv 15 R760
ひよん
2級R810~899Lv 16 R840
ぴよ郎
1級R900~999Lv 17 R910
ひよえ
1級Lv 18 R990
ぴよ行
初段R1000~1099Lv 19 R1060
ひよな
初段+R1100~1209Lv 20 R1130
ぴよ馬
二段R1210~1319Lv 21 R1210
ひよ乃
二段Lv 22 R1280
ピヨ丸
二段+R1320~1439Lv 23 R1360
ひよ愛
二段+Lv 24 R1420
ピヨ斗
三段R1440~1559Lv 25 R1480
ひよ生
三段R1440~1559Lv 26 R1540
ぴよ春
三段+R1560~1689Lv 27 R1600
ひよ花
三段+Lv 28 R1660
ぴよ矢
四段R1690~1819Lv 29 R1720
ひよね
四段+R1820~1959Lv 30 R1870
ピヨ幸
四段+Lv 31 R1940
ひよ蘭
五段R1960~2099Lv 32 R2010
ぴよ男
五段+R2100~2249Lv 33 R2120
ひよ芽
五段+Lv 34 R2190
ぴよ基
六段R2250~2399Lv 35 R2260
ひよよ
六段Lv 36 R2360
ぴよ彦
六段+R2400~2559Lv 37 R2430
ひよの
六段+Lv 38 R2500
ピヨ虎
七段R2560~Lv 39 R2570
ひよ姫
七段Lv 40 R2640
ピヨ帝

各レベルAIのひよこに対して個別に名前をつけているあたり、開発者のひよこ愛が感じられますね。

超初心者にも優しい-ぴよ将棋-の「入門講座」

ぴよ将棋は段位者はもちろん、将棋初心者にも十分楽しめるゲームとなっています。むしろ将棋初心者の方が楽しみながら棋力を向上させるために最適なアプリともいえるかもしれません。一例ではありますが、ぴよ将棋では以下のようなツールやコンテンツを使用することができます。

ぴよ将棋が初心者に優しい理由
  1. ぴよ将棋の「入門講座」
  2. 手に詰まった時の「ヒント」機能
  3. ひよこAIの「レベル」や「玉囲い」を指定
  4. どうしても勝てないAIには「駒落ち」のハンデを設定
ぴよ将棋の「入門講座」

初心者が将棋の勉強をするために、将棋の入門書は不要です。基本的なことはぴよ将棋に全て入っています。ぴよ将棋を立ち上げて「入門講座」を選択します。


すると、「十枚落ちレッスン」「九枚落ちレッスン」「八枚落ちレッスン」が表示されますがとりあえず無視をして、これから将棋を始める方は、まず一番上の「基本編」を選択しましょう。


ここでは、これから将棋を始める方のために、将棋の基本ルールを解説してくれています。詳細は避けますが、「駒の動かし方」「成駒のルール」「将棋の勝敗」「基本的な戦い方」等、将棋初心者の方がわかりやすいように、イラストを交えて丁寧に解説してくれています。

基本編を読み終えてある程度理解できたら、一つ前の「十枚落ちレッスン」「九枚落ちレッスン」「八枚落ちレッスン」に進みます。「十枚落ちレッスン」「九枚落ちレッスン」「八枚落ちレッスン」では、実際に各駒をどのように動かして、敵陣を攻めるかを解説してくれています。「基本編」そして「八・九・十枚落ちレッスン」が理解できたら、将棋を指す準備は万端です。


手に詰まった時の「ヒント」機能

自分の型が無い初心者の方や、自分より格上のひよこAIに挑戦する時、どう指してよいのかわからない局面が多々あるかと思います。そんな時は、ヒント機能が役立ちます。

対局中に「ヒント」をタップすると、AIが良い(と予測する)手を教えてくれます。AIがオススメする手は盤面では緑で表示されます。イラストでは、「3七桂」が好手と予測されていますね。

ただ、将棋初心者の方はヒントの一手だけだと何故この手が好手か理解できない場合がほとんどだと思います。なので、ぴよ将棋はヒントボタンを押した場合は、下部のメッセジ蘭にヒントを教えてもらった時の読み筋が数手先まで一覧表示されるようになっています。


ひよこAIの「レベル」や「玉囲い」を指定

前述で紹介しているように、ぴよ将棋Ver5.0.9では、レベル1~40までのひよこAIと将棋を指すことができます。レベル1では将棋の駒の動かし方を覚えた初心者でも十分楽しめる難易度設定となっています。

また、ここでは深く触れませんが、玉囲いと言ってAIの玉を守る形をある程度指定することができます。指定できる項目は「指定なし」「居飛車」「振り飛車」「矢倉」「美濃囲い」「穴熊」「船囲い」「居飛車穴熊」「左美濃」の9種から選択することができます。指定すると優先して指定した囲いを実行しようとしますが、必ずしも指定した囲いになるとは限りません。とりあえず将棋初心者の方は、玉囲いは「指定なし」で指すと良いでしょう。


どうしても勝てないAIには「駒落ち」のハンデを設定

ぴよ将棋の入門講座の「基本編」そして「十・九・八枚落ちレッスン」をしっかり読んでいただければ、低レベルのひよこAI達は攻略できるかと思いますが、それでも勝てない、また高難易度のひよこAIを倒してみたいといった場合のために、ぴよ将棋では手合割(駒落ち・ハンディキャップ)設定が設けられています。この設定を活用すれば、将棋初心者でも最難関LV40のピヨ帝にもかてるかもしれません。

手合割の種類も全17種と豊富です。手合割の種類は以下の通りです。Lv1のひよこAIに勝てない場合は、ぴよ将棋の「入門講座」を再確認し、手合割の設定をしてみると良いでしょう。


手合割説明
平手ハンディキャップ無し
香落ち左の香無し
右香落ち右の香無し
角落ち角無し
飛車落ち飛車無し
飛香落ち飛車・左の香無し
二枚落ち飛・角無し
四枚落ち飛・角・左右香無し
六枚落ち飛・角・左右香桂無し
七枚落ち-左銀落とし飛・角・左右香 桂・左銀無し
七枚落ち-右銀落とし飛・角・左右香 桂・右銀無し
八枚落ち飛・角・左右香 桂 銀無し
八枚落ち-トンボ左右香 桂 銀 金無し
九枚落ち-左金落とし飛・角・左右香 桂 銀・左金無し
九枚落ち-右金落とし飛・角・左右香 桂 銀・右金無し
十枚落ち飛・角・左右香 桂 銀 金無し
王VS飛角LV1~4王VS飛角戦
青空将棋自身・ひよこAI共に歩無し

棋譜解析機能を搭載!自分の指し手をチェックして、上達効率アップ

無料将棋アプリ「ピヨ将棋」が非常に優れていることの一つに「棋譜解析」機能があります。棋譜解析をすると「検討モード」に入り、全ての指し手に対しての「悪手」や「形勢」をAIがチェックしてくれます。

この「検討モード」。とても優れた機能なのですが駒の動かし方を覚えたばかりの将棋の初心者には少し敷居の高い機能となっています。ですが将棋の初心者の方にこそ、この「検討モード」は活用していただきたいので、「検討モード」の使い方・見方につて簡単にまとめておきます。

検討モードは対局後の答え合わせのようなものです。解き方のわからないテスト問題を何度やってもわからないままで間違え続けます。検討モードを使用することで、正解に近い指し方がわかり棋力の上達が格段に速くなるので、将棋初心者にこそ活用していただきたい機能です。

使い方についてですが、対局終了後「棋譜解析開始」画面が表示されるので、解析開始を選択します。このとき、解析レベルはできるだけ高くしておくことをオススメします。

解析レベルをあげると、解析時間がかかってしまいますが、より高精度の解析を行ってくれます。


形勢評価グラフの見方

まずは、形勢評価グラフの見方から解説していきます。形勢評価グラフとは、その名の通り、各プレイヤーの一手一手を評価し数値化したグラフとなります。このグラフを見ると指した手の良し悪しの目安を確認することができます。

左端の数字については、プラス値が高ければ高い程先手が優勢、逆にマイナス値にふれると後手が優勢ということになります。将棋初心者の方は少し紛らわしいと感じてしまうかもしれませんが、自身が後手の場合、数値がマイナスになると優勢になるので注意しましょう。

また、グラフの中に6つの△マークが表示されていますが、この6つの△はその手が「先手の悪手」「先手の疑問手」「先手の好手」「後手の悪手」「後手の疑問手」「後手の好手」を表しています。詳細は下記の表を参考にしてみてください。


マークと数値説明
先手の悪手
先手の疑問手
先手の好手
後手の悪手
後手の疑問手
後手の好手
推奨手
プラス数値
先手優勢
マイナス数値
後手優勢

意味はそのままで、「好手は良い手」「悪手は悪い手」ですね。疑問手についてはそのまま解釈すると「好手か悪手かわからない手」なのですが、実はそうではありません。

将棋における疑問手とは悪手のように大きく形勢を悪化させるものではありませんが、「数ある手の中で何故その手を選んだの?」と限りなく悪手よりの評価となります。

なので、上記の画像(形成評価グラフ)で後半オレンジ▲・赤▲が乱立しているのは、AIに「下手くそ!!」と激しく怒られていることを意味しています。( ノД`)シクシク…

ちなみに、手番表示のすぐ右辺りをタップすると・・・・


このように、形勢の数値や「好手」「悪手」「疑問手」等を一覧表示させることが可能で、気になる手をタップすると、その局面にジャンプすることも可能でとても便利です。


「コメント欄」の見方

続いてコメント欄の見方です。この局面は先手が[▲6八玉]を指した場面です。

緑枠の指し手部分には、[▲6八玉]を指したことで評価値が[227]になったことを示しています。[▲6八玉]に続く[△5五香][▲5六歩打][△同香]・・・はその後の読み筋が表記されます。(実際に指した手とは異なります。)

水色枠部分には推奨手が表示されます。画像での推奨手の評価値は[361]です。つまり[▲6八玉]ではなく[▲6五桂打]を打っていれば評価値が[227⇒361]へあがっていたことを意味します。その後には、[△5二金][▲5三銀打][△6三金]・・・とその後の読み筋が表示されます。

この時、頭の中で読み筋をイメージするのが難しい場合は、コメント欄すぐ上の[推奨]ボタンを選択してあげれば、実際に推奨手で数手先まで盤面を動かすことが可能です。その後[本筋]を選択すれば、元の盤面に戻すことも可能です。


初めの内は推奨手を見ても「何故これが推奨手なの?」となる場合も多いかと思いますが、対局を重ね棋力が上がるにつれて、理解できる部分も増えてきます。最初の内は、細かく手をチェックしていくのは大変のなので、[好手][疑問手][悪手]の表記が入っている部分のみを確認して、「何が良くて」「何が悪い」かをチェックしていくと良いでしょう。

棋譜管理機能の使い方

棋譜は対局にて実際に指された手順を記したものです。アナログでは、実際に紙に記していくのですがぴよ将棋ではもちろんデジタルで全自動で棋譜の管理が可能です。棋譜の保存はあなた自身の将棋の歴史になります。後から「悪手」「好手」「戦型」等を確認できるので、是非保存していてください。

棋譜をファイルに保存する方法

棋譜の保存はとても簡単です。対局終了後にコメント欄のすぐ上にある「メニュー」を選択します。


メニューが開くので、「棋譜をファイルに保存」を選択します。


最後に任意で保存するファイル名を入力して「OK」を選択するだけです。これでいつでも対局を見直すことができるようになります。


棋譜ファイルを読み込む方法

保存した棋譜ファイルはぴよ将棋のTOPの「ファイルから棋譜を読み込む」からや、対局後のメニューの中にある「棋譜ファイルを読み込む」からいつでも呼び出すことが可能です。

余談ですが、ぴよ将棋では自身の対局はもちろん、他のアプリの棋譜や公開されているプロ棋士の棋譜も保存し読み込むことも可能です。


棋譜ファイルを長押しすると、「他のアプリへ送る」「変更」「削除」等を行うことができます。「他のアプリへ送る」で棋譜をDropBoxやGoogleドライブへ入れておくと、PC等他のデバイスで素早く棋譜を読み込めるのでとても便利ですよ。

将棋初心者が「ぴよ将棋」で棋力を向上させるコツ

最後に将棋の初心者がぴよ将棋で棋力を向上させるコツについてまとめておきます。まず、駒の動かし方や将棋のルールがわからない方は、ぴよ将棋の入門講座にある「基本編」で駒の動かし方を覚え「八九十枚落ちレッスン」で基本的な駒の使い方を覚えてください。


駒の動かし方を覚えたら、弱いひよこAIから順に対局をしていきます。最弱のLv1ひよこAIに勝てない場合は手合割を設定してさらにハンデをもらいます。勝てる場合は、勝てそうで勝てない相手までAIレベルを上げていきます。この勝てそうで勝てない相手というのがポイントだったりします。


勝てそうで勝てない相手と対局をした後は、必ず検討モードで形勢評価グラフや数値・「好手」「疑問手」「悪手」をチェックします。ここに必ず勝てない原因が隠されています。この時全てのデータ・評価を理解する必要はありません。というより、AI評価が難しく理解できないと思います。

「好手」や「悪手」、評価値が極端に落ちている理由が数点理解できればそれでOKです。理解できた部分が数点あれば再び同じレベルのAIにチャレンジして再び形勢評価をチェック。これを勝てるまで繰り返していけば、徐々に棋力がアップしてきます。


また、ぴよ将棋にはVer4.4.6から「詰将棋」が実装されました。この詰将棋も棋力を向上させるためにはとても強力なツールとなります。

ぴよ将棋の「実践詰将棋」をやり込む

将棋初心者の方は詰将棋というものをご存じでしょうか?詰将棋は中・上級者はもちろんですが、特に将棋の初心者の方は、何度も何度もチャレンジしてほしいのがこの詰将棋となります。

詰将棋はあらかじめ準備された局面から、王手のみを繰り返して王将を詰む手順を見つけ出す一種の将棋パズルゲームです。相手がどのように動いても「王手」のみを繰り返すというのがポイントですね。

詰将棋には多くのメリットがありますが、将棋初心者の方の場合、詰める型を学習できるというところにあります。将棋は自由で「詰み」の型は無数に存在します。・・・が人間が指す以上、繰り返し使用される詰みの形がいくつも存在します。詰将棋を繰り返すことで、こういった繰り返し使用される詰みの型を覚えることができます。

詰みの型を覚えておけば、「この形にすれば詰める!」とか逆に「この形にされたら詰まれる!」といったように攻守ともに対策がとれるわけです。


その他にも詰将棋は、「終盤に強くなる」というのはもちろんですが、「駒の使い方が上手くなる」・「集中力向上」等様々なメリットがあるので、チャレンジして損はありません。

ぴよ将棋では毎日4問、詰将棋が公開されています。一日4問は正直少ないですが、今までの蓄積で出題数はすでに1000問を超えています。とりあえず将棋初心者の方は、初級~中級の1~7手詰めをひたすら解くことをオススメします。その方がいろいろな詰みの型を素早く見れるので棋力の向上が早くなる場合が多いです。


まとめ-ピヨピヨ可愛い-ぴよ将棋-【初心者が上達する為のおすすめ無料アプリ】

今回は、ピヨピヨ可愛い-ぴよ将棋-【初心者が上達する為のおすすめ無料アプリ】について紹介させていただきました。

・初心者の為の[入門講座]
・初心者から有段者まで満足できる豊富な[AIレベル]
・棋力の向上に欠かせない[検討機能]
・毎日出題される[詰将棋]etc・・・

これだけ豊富な機能が無料で使えるぴよ将棋はかなりの良アプリかと思います。また、ぴよ将棋は基本的にはVS[ひよこAI]なので、将棋初心者には敷居の高い対人オンラインとは違い他人の目を気にすることなく思う存分時間をかけて将棋を指せますよ。