サブスクリプションという言葉をご存じでしょうか?サブスクリプションとは、「一定の期間、定額料金を支払うことで、期間内であれば該当するサービスが使い放題になる」仕組み・サービスのことでサブスクと略されることもあります。
有名どころでいうと、音楽や動画・買い物なので様々なサービスを受けることができる《Amazonプライム》、4000万曲以上が聞き放題になる《 Spotify》、映画やアニメなどを定額で配信する《Hulu》《Netflix》等があげられます。
その他にも洋服やおもちゃ、マッチングアプリ等でサブスクリプションサービスを受けることが可能です。そんな中、着実に利用者が増えてきているのが、車のサブスクリプションです。
自動車のサブスクリプションサービスは、《NOREL》《カルモくん》《ニコノリ》《コスモ》《カースタ》等があげられますが、今回はトヨタ・レクサスの車種を主に取り扱う《KINTO》について紹介していこうと思います。
KINTOなら月額料金の中に任意保険が含まれる!?
上で少し触れていますが、様々な会社が車のサブスクリプションサービスを行っています。《KINTO》もその中の一社になるわけですが、KINTOは月額料金の中になんと任意保険も含まれます。・・・・といきなり言っても???な方もおられると思いますので、自動車のサブスクについて簡単にまとめておきます。
会社によって、細かいサービスは様々ですが主に自動車のサブスクリプションの主な売りは以下の2つです。
◎頭金不要!スマートフォンの基本料金のように月々定額で新車に乗れる
◎リース扱いなので、気軽に最新の車に乗り換えることができる
頭金不要!スマートフォンの基本料金のように月々定額で新車に乗れる
自動車を新車で購入しようとした場合、高額な頭金を用意して、残りはローンを組んで月々支払っていく必要があります。また、それ以外にも定期的に法定点検や定期点検・車検・自動車税等様々な維持費が必要になってきます。特に車検は一度に10万円を超える費用が掛かる場合もあり、家計のやりくりが大変になってしまう場合も。
ですが、自動車のサブスクリプションは頭金不要で、なおかつ各種点検、車検、自動車税などが月々の支払料金に含まれていて、なおかつフラット定額になるサービスです。月々の支払が定額なので家計のやりくりが非常に簡単となります。
各会社のサービス内容によって異なる部分ではありますが、ロードサービスや、車検・点検や事故を起こした場合の代車などの費用も月額料金に含まれている場合があり、基本的に利用者が自動車の月額利用料金以外に必要な費用としては《任意保険》《ガソリン代》《駐車場代》の3点となるケースが多くなっています。
リース扱いなので、気軽に最新の車に乗り換えることができる
2つめの特徴は《乗り換えのしやすさ》です。1台の自動車を愛着を持って長年乗り続けることももちろん良い事ですが、ライフスタイルの変化することで、その時に必要な(適した)自動車も変化します。
例えば、独身の時はスポーツカー・結婚したらSUV・子供ができたら広々乗れるミニバン等々その人の環境の変化で必要な自動車も変化します。
サブスプリクションは元々の契約期間が3年・5年・7年等と短く設定されていて、契約期間が終了したら、気軽に新車に乗り換えることができます。
気軽に新車に乗り換えれるメリットは他にもたくさんあります。例えば、自動車の安全装備。誤発進は自動ブレーキなど、ひと昔前まではなかった安全装備が今では当たり前のように標準装備されている自動車が増えてきました。
各自動車メーカー共に日々、開発をかさねているので、今後も新しいより安全な安全装備が出てくるのは間違いありません。そういった安全装備が付いた新車に気軽に乗り換えれるのは大きなメリットの一つだと思います。
また、高齢者でいつまで自動車を運転できるかわからない・・・でも新しい安全装備が欲しい・・・。なんて場合も短期間でも新車にのれるサブスクリプションはありがたいサービスですね。以上が、主な自動車のサブスクリプションサービスの特徴となります。
KINTOなら任意保険の煩わしい手続きが不要
ここで再びKINTOの任意保険の話に戻りますが、先程自動車のサブスクリプションサービスで利用者が負担するのは、主に《任意保険代》《ガソリン代》《駐車場代》となりますと説明させていただきました。これら3点が月額料金に含まれていないのは、利用者の利用状況や環境によって大きく費用が異なってしまうからです。
ですが、KINTOはなんと《任意保険代》が月額の利用料金に含まれている為、利用者が個人的に任意保険に加入する必要がないのです。
自動車に関わる保険は2種類。一つは自賠責保険(自動車賠償責任保険)。この保険は公道を走行する場合、必ず必要な保険で、必ず加入する必要がある保険なので強制保険と言ったりもします。
もう一つが任意保険です。その名の通り、任意つまり、加入するかどうかは個人の自由となる保険です。。自賠責保険も任意保険も「もしも・・・」「万が一・・・」を補償してくれるものなので、中には「2つも保険はいらない」「加入義務のある自賠責保険だけ入る」という考えもあるかもしれませんが、ここで注意しておきたいのがその補償内容です。
自賠責保険は、主に相手方の補償となります。自身への補償はなく、なおかつ相手方の補償も上限がさだめられているため、重大な事故を起こしてしまった場合、自賠責保険だけでは補償額をまかないきれない場合が多々あるのが実状です。
そのため、自動車を運転するのであれば、自賠責保険はもちろんですが、補償内容が充実した任意保険にも加入する必要があります。現に自動車共済を含めると、ドライバーの9割程度は任意保険に加入しています。
KINTOの任意保険-補償内容
ではKINTOで契約したさい、月額料金に含まれる任意保険の補償内容を確認していきたいと思います。
KINTOの月額料金には以下の補償内容が含まれます。(2020年12月現在) | |||
対象/保険の種類 | 自賠責保険 (強制保険) | 任意保険 | |
相手への 補償 | 人 | 傷害 120万円まで 死亡 3,000万円まで 後遺障害 4,000万円まで | 無制限 |
車・物 | 無し | 無制限 | |
自身への 補償 | 死傷 | 無し | 5,000万円/人 |
車・物 | 無し | 車両保険有り 自己負担最大5万円 |
任意保険で対人・対物に対する補償があるのはもちろんですが、車両保険がついているのはとても嬉しいですよね。車両保険についてもう少し具体的に説明しておくと・・・・
ガードレールや電柱等に衝突
車庫入れ失敗
自動車同士の衝突
火災
いたずら・落書き
台風・竜巻・洪水
当て逃げ
墜落
盗難
飛来物etc・・・・等
が車両保険の補償内でカバーすることができます。ただし、地震・噴火・津波は補償対象外となります。その他にも、警察に届け出をしなかったり、契約満了時に車両を返却しなかったり、無免許、酒気帯び運転での事故も補償対象外となります。
KINTOの任意保険《メリット》と《デメリット》
KINTOの自動車サブスクリプションサービスは、先程紹介したように月額料金に任意保険料がコミコミになっているのが大きな特徴です。面倒な保険契約が自動車の契約と一緒にできるのはメリットの一つですが、もちろんデメリットもあるので、確認しておきたいと思います。
- 保険料金の水準が高い若い世代でも、他のKINTOユーザーと保険料一律。
- 自動車保険等級が低い(保険料が高い)ドライバーも他のKINTOユーザーと保険料一律。
- 面倒な保険契約の手続きが、自動車リース手続きと一緒にできる。
- 保険料金の水準が低い世代でも、他のKINTOユーザーと保険料一律。
- 自動車保険等級が高い(保険料が安い)ドライバーも他のKINTOユーザーと保険料一律。
- 自分に合った保険を選ぶことができない。
通常、自動車保険(任意保険)はユーザーの年齢や無事故の期間、自分以外も契約車両を運転するか・・・等多くの項目で料金が大きく変動します。ですがKINTOで加入する任意保険では、年齢や事故の有無にかかわらずユーザーの保険料は一律となっています。
さらに、ユーザーの知人が契約車両を運転して事故を起こしても任意保険を使用することが可能。つまり、比較的アクティブに行動し保険料水準の高い若い世代にうまみがあるサービスと言えると思います。
保険料金水準が比較的低い40歳~60歳のユーザーや、等級が高い優良ドライバーも若い世代と同じ保険料を支払うことになるので、ある意味若い世代や自動車保険等級が低いユーザーの保険料金を、保険料が比較的安いユーザーが補填している形になっているといえるかもしれません。
まとめ-KINTOの任意保険は若者向け!【年齢は?等級は?家族や友人は?】
元々KINTOは《高額な頭金》や《任意保険料》・《車検代》等のまとまった費用の負担をできる限り小さくして、自動車離れが進む若い世代に使用してもらうことを目的としています。そのため、年齢により保険料(月額料金)の違いはありません。
また、こういった任意保険なので、等級の更新もありません。事故を起こしやすい若い世代や、高齢者にはメリットとなりますが、逆に言うと、任意保険料が高騰しにくい40歳~60歳のユーザーや元々等級の高い優良ドライバーにはデメリットと言えるかもしれません。