高校生が免許を取ると学校にばれる?【普通免許・普通二輪免許・原付免許】

高校生の年齢になると、いろいろな運転免許が取得可能になるようになります。特に男の子にとっては、運転免許は憧れの一つですよね。ただ高校生が運転免許を取得する場合は注意すべき点がいくつかあります。

学校にばれるの?高校生が取得できる運転免許

高校生の年齢、つまり15歳~18歳の間にはいくつかの運転免許が取得可能になります。そこで気になるのが「高校生が免許を取得すると学校にばれてしまうの?」という疑問だと思います。このページを見てくれている高校生の多くは、運転免許はとりたいけど、学校にばれたくない!というかたが多いかと思います。

ここでは、高校生が取得できる主な運転免許の種類と、「高校生が運転免許を取ると、もしくは取ろうとすると学校にばれるのか?」というところを掘り下げて紹介していこうと思います。

高校生が取れる運転免許

学年年齢取得可能免許
高校1年生15歳~
16歳~原動機付自転車免許(原付免許)
普通自動車二輪免許(普通二輪免許)
高校2年生16歳~原動機付自転車免許(原付免許)
普通自動車二輪免許(普通二輪免許)
17歳~
高校3年生17歳~
18歳~普通自動車免許(普通免許)
大型自動二輪免許

原動機付自転車免許(原付免許)

排気量50cc以下のエンジンを搭載した二輪車のことで、取得可能年齢16歳以上と誕生日が来ていれば、高校1年生からでも免許を手軽に取得できる運転免許です。運転免許の試験は実技はなく学科試験の筆記のみですが、最低限自転車を運転できるようなバランス感覚は必要です。

原動機付自転車の法定最高速度は30kmまでと決まっていますが、アクセルをひねると簡単に50km~60km出てしまうので、スピード違反の取り締まりに最もロックオンされやすい乗り物でもあります。

また、2段階右折の標識がある交差点、もしくは、大きな交差点(片側3車線以上)の道路では、(2段階右折禁止「小回りの」標識が無い場合)2段階右折が必要になるのも原動機付自転車の特徴です。

ちなみに、小型二輪車も原付と省略される場合がありますが、小型二輪車は排気量が125cc以下のエンジンを搭載した二輪車のことをさすので、原動機付自転車免許では運転することはできず、運転するためには、普通自動車二輪免許の取得が必要になってきます。

普通自動二輪免許(普通二輪免許)


普通自動二輪とは排気量50cc以上、400cc以下のエンジンを搭載した二輪の自動車のことで、普通自動二輪免許は原付免許と同様に16歳から取得可能な高校生が最も憧れる運転免許証の一つとなります。普通自動二輪は搭載されるエンジンの排気量で下記のようにさらに細分化されています。

50cc~125cc原付2種(第二種原動機付自転車)
125cc~250cc軽二輪(二輪の軽自動車)
250cc~400cc小型二輪

普通自動二輪免許を取得すると上記の車両全てを運転することが可能になります。特に排気量125ccを超える(軽二輪以上の)車両であれば、高速道路も走行可能です。16歳の高校生が唯一高速道路を運転できる免許がこの、普通自動車二輪免許となります。

原動機付自転車(1種)の時の最高法定速度30kmからも解放されるので、他の車両の流れに合わせて道路を走行することも可能になります。

普通自動車運転免許(普通免許)


普通二輪免許同様に、高校生の男の子が憧れるのがこの普通自動車が運転可能になる普通免許です。
◎[乗車店員10人以下]
◎[最大積載量2,000kg未満]
◎[車両総重量3,500kg未満]
特殊車両や二輪車を除いて、上記の3つさえクリアできてれば、大概の自動車が運転可能になります。高校3年生が誕生日を迎える18歳になれば取得可能な運転免許です。ちなみに大型自動二輪免許も18歳になると取得可能になる運転免許の1つとなります。

実際のところ、免許取得は学校にばれるの?

結論を先に言ってしまうと、「絶対にバレるわけではないですが、バレることが多い。」となります。ただし、よく言われる、「免許を取得したら、[運転免許試験場/免許センター]から全自動で学校に通知される。」と言ったことはありません。

法律に違反している訳でもないので、[運転免許試験場/免許センター]が第三者に個人情報を開示することはまず無いと思ってよいでしょう。では何故学校にばれる場合が多いのでしょうか?

免許取得が学校にバレてしまう主な原因

自動車教習所に知人がいて学校にばれるケース

普通二輪免許や普通免許を取得する場合、基本的には自動車教習所に通うことになります。どちらの場合も、学科教習と技能教習を合わせると教習所に通う時間は40時間を超えてきます。

もちろん、教習所には地元の人が集まってくるので、知人に遭遇する可能性は少なくありません。その知人が仮に学校関係者でなくても、巡り巡って学校まで伝わってしまう場合があるのです。

また、路上教習は地元の道路を走ることになるので、より知人に目撃される可能性は高くなります。地元以外の教習所に通うことが可能であればこの辺りの問題はクリアできますが、教習所に通う時間を考えると現実問題難しい高校生がほとんどだと思います。

お勧めの解決策として、合宿免許があります。

合宿免許であれば、地元以外の教習所を自由に選ぶことができ、知人に目撃されることもない上に、短期集中で期間をかげずに学科や技能のスケージュールを進めることができます。旅行気分も味わえてますし、新たな出会いもあるかもしれません。まさに一石二鳥三鳥四鳥・・・

ただし、いくら短期集中と言っても、最低でも2週間程度は必要になってきます。部活等をしている場合、長い休みを取る必要がでてきます。また、自身の誕生日月にも注意が必要です。

原付免許・普通二輪免許は16歳の誕生日を。そして、普通免許や大型二輪は18歳の誕生日を迎えていないと免許を取得できません。誕生日が遅ければ遅いほど、免許取得も遅くなるので、注意しましょう。

ちなみに、合宿を含め自動車教習所は免許取得可能年齢に達していなくても、通うことや卒業することは可能ですが、卒業証明書の(技能試験免除)有効期限は卒業してから1年間となっています。その間であれば、本試験を受けることができますが、自動車教習所卒業から1年が経過してしまうと、再度教習所に通う必要がでてきます。人間は忘れる生き物なので、自動車教習所を卒業したらなるべく早く本試験を受けることをオススメします。

運転免許試験場や運転免許センターで学校にばれてしまうケース

高校生(や運転免許証を取得したことが無い人)は、「自動車教習所を卒業すれば運転免許証を取得できる!」と思っている人は少なくないと思いますが、実はそうじゃありません。

自動車教習所は、ある意味学校と同じです。自動車教習所は運転免許を取得するための交通ルールや運転技術(技能)を学ぶための場所です。運転免許を取得する場所ではありません。高校を卒業したら、無条件で大学に入学することはできませんよね。推薦等の特殊な条件下でない限り大学入学試験に合格する必要があります。運転免許も理屈は同じです。

前置きが長くなりましたが、この運転免許を取得する場所が[運転免許試験場]や[運転免許センター]となります。「知人にばれる」可能性があるといった意味合いでは、前述の自動車教習所と同じですが、自動車教習所の場合は自分で教習を受ける場所を選ぶことができます。それこそ、先程おすすめさせていただいた通り、地方への運転免許合宿等に参加することで、「知人にばれる」リスクはかなり低減させることができますが、運転免許試験場の場合はそうもいきません。

自動車教習所とは違い運転免許試験場は受ける場所を選ぶことができません。運転免許の本試験は自分の住民票のある地域の運転免許試験所場で受ける必要があります。つまり、高校生であれば地元の運転免許試験場に行く必要が出てくるのです。

運転免許試験場は「運転免許を取得したい!」と思っている人以外にも、免許の更新手続きや再交付手続き等で幅広い年齢層の方が訪れます。そのため、自動車教習所とは違い[友達の親]や[学校の先生]等に遭遇してしまう可能性も否定できません。

なので、回避策・対策はとにかく、「運転免許試験場が空いている日に学科試験を受けること!」これにつきます。

繰り返しになりますが、運転免許試験場は「新規で運転免許を取得したい」と考えている以外の方でも様々な手続きで訪れる場所なので、いつでも混んでいます・・・・が、あえて言うと平日ど真ん中の[火曜日・水曜日・木曜日]が他の曜日と比べると比較的人数が少なくなる傾向がありますが、地域にもよるので、地元の運転免許試験場に実際に空いている日を確認してみることをオススメします。

土日は論外として、月曜日や金曜日は休日とくっつけて、会社を休んで運転免許試験場に訪れる社会人も多く混雑する場合が多いので注意が必要です。

車両を運転していて学校にばれるケース

[車両を運転していて学校にばれるケース]これが最も多いケースとなります。[原付][普通二輪][普通免許]問わずに、免許を取得するとどうしても車両を運転したくなりますよね。当然のことだと思います。ですが、公道で車両を運転すると自身が思っている以上に他人に見られています。

原付や自動二輪の場合は、フルヘイスを着用することで、ある程度ばれにくくなりますが、自動車の場合はそうもいきません。運転席に座っている以上、見られたらそこでアウトです。こればっかりはなるべく、車両に乗らないように注意するしかありませんね。

また、自動車教習所の路上講習もかなり目立ってしまいます。周りの流れに合わせて運転することが難しいため、周りの注目をかなり集めてしまいます。

事故・違反をして学校にばれるケース

事故・違反をすると、その処理をするために道路脇に車両を止める必要があります。これまで自身が関わる事故でなければ一度は事故に遭遇したことがあると思いますが、かなり目立ちます。

本来車両が止まっていない場所に車両が止まっているだけで目立ちますが、赤色灯をつけた警察車両がよりいっそう注目を集めてしまいます。片側2車線3車線の大きな道路であっても、多くの車両が脇見運転するので、車両の流れも遅くなり、人目に付く時間も長くなり、知人に見つかってしまう可能性を高めてしまいます。

また、交通違反の場合で高校へ知らせがいくことは基本的にありませんが、交通事故の場合は警察から学校へ連絡がいく場合があります。こうなると防ぐ手段はありません。

ですので、高校にばれるのを防ぎたいのであれば在学中はできる限り運転を控えることが重要です。といっても運転するために運転免許を取得を考えているのでそうはいかない場合がきっと多いかと思います。

ですので、学校にばれたくないのであれば、できる限り安全運転を心がけるしかありません。仮に安全運転をしていていも、もらい事故があるので、100%防ぐのはまず無理という結果となります。

免許取得が学校にばれたらどうなるの?

高校生が運転免許を取得することは法律的には一切問題はありません。ただし、高校生は勉学・部活・新し人間関係から自身の在り方を築き上げ、人生観や価値観を豊かに育む大切な時期です。そのため、各学校はその学校に合わせた校則が設けられています。

残念なことに、日本国内における高等学校は高校生には運転免許は不要と判断し、免許取得を禁止している場合がほとんどです。なかには免許取得が発覚すれば、退学・停学・謹慎等の厳しい処分が行われる場合もあります。

処分の内容は高校によって様々で上記のように退学や停学などの厳しい処分もあれば、運転は禁止しているが、免許取得はOKにしている高校、中にはバイク通学をOKにしている高校さえあります。

まとめ-高校生が免許を取ると学校にばれる?【普通免許・普通二輪免許・原付免許】

いかがでしたでしょうか?
今回は、高校生が免許を取ると学校にばれる?【普通免許・普通二輪免許・原付免許】ということについてまとめさせていただきました。

よく言われているような・・・
  • 教習所に通うと自動で学校に連絡がいく
  • 運転免許を取得したら自動で学校に連絡がいく

といったことはありません。あくまで学校にばれるのは知人や関係者からの目撃情報からです。運転免許を取得することは高校生でも全く悪い事ではありませんが、高校に通わせてくれている親御さんのこと、またたった一度のご自身の人生のことなので、後悔がない選択をしてください。

ご自身が通っている高校の校則は、基本的に生徒手帳に記載されているはずでが、最近ではネット上でも確認できるので是非一度調べてみてください。