キイロビンゴールドの使い方レビュー【油膜・被膜を簡単除去】

今年は例年よりかなり梅雨明けの発表が早まっていますね。雨や黄砂・・・愛車の視界はいかがでしょうか?自動車を運転することにおいて視界の確保の有無は事故に直結するとても重要な項目となります。

「フロントガラスやリアガラスに撥水・親水コーティングはしっかりしているけど視界が悪い・・・・夜間は特に・・・」なんてことはありませんか?これは、油膜や被膜が原因かもしれません。

キイロビンゴールド《使い方》《製品特徴》《注意点》徹底レビュー

「通常の洗車はしっかりしているけど、対向車のヘッドライトや街灯の光がギラついて眩しい・・・」これは、フロントガラスやリアガラスにこびりついている油膜や被膜が原因の可能性があります。

油膜や被膜は通常洗車ではほとんど落とすことができず、油膜や被膜の汚れが酷いと晴れている日中の運転ではあまり気にならなくても雨天時、特に雨天+夜間での走行ではかなり視界が悪くなります。これを解消するためには、通常洗車では非常に落としづらい油膜や被膜を除去してあげる必要があります。

そこで紹介したいのがキイロビンゴールドです。ここでは、油膜・被膜取りの決定版とも言えるキイロビンゴールドの《使い方》《製品特徴》《注意点》について紹介していこうと思います。

キイロビン/キイロビンゴールドとは

キイロビンは株式会社プロスタッフ(旧社名:株式会社竹原)から発売されているガラスに付着した油膜・被膜を簡単に除去してくれる専用クリーナーです。

秘密はキイロビンに含有される酸化セリウム成分。酸化セリウムがガンコな油膜・被膜・劣化したガラスコート剤をしっかりと落としてくれます。

スタンダードモデルのキイロビン100/120/200は発売からすでに40年以上が経過し、現在でも多くの方が愛用する人気商品です。洗車好きの方はほとんどの方がご存じかと思います。ちのみにこのキイロビンは、1976年に全日本交通安全協会の推奨品として認定されるほどの実力があります。

そして、今から5年ほど前の2016年3月に発売が開始されたのが今回レビューしていくキイロビンゴールドです。従来の酸化セリウム成分にガラス系ナノパウダーを追加することで、従来の2倍のスピードで油膜や被膜・劣化したガラスコート剤を除去することが可能になっています。

また、キイロビンゴールドはガラスの表面の微細なキズを取り除くことで、より美しく透明感のあるガラスに仕上げることができるようになっています。

油膜や被膜って何?

自動車に興味が無い方は「(フロント・リア)ガラスにつく油膜や被膜って何?」と思っている方もおられると思いますので、キイロビンゴールドのレビューに入る前に、すこし油膜と被膜について触れておきたいと思います。いろいろ文章で説明するよりも画像を見た方が早いので下記の画像を参照してみてください。

ものすごく視界が悪いですよね。これが油膜だったり、被膜だったりします。「洗車してないだけでしょ!」と思われる方もいると思いますが、油膜や被膜は綺麗に(通常)洗車した直後でもこのような状態になります。

文字から容易に想像できると思いますが、油膜の正体はズバリ!「油」です。「車のガラスに油?」と一見無縁に思われるかもしれませんが、私たちの周囲にはガラスの油膜・被膜の原因になる油が多く存在します。

まずあげられるのが、自動車本体から出る油です。ガラス自体に使用されているワックスもそうですが、ガラス以外の車体に使用されている劣化したコーティング剤が雨や洗車時に流れそれが窓に付着することで油膜・被膜の原因になる場合があります。

次に大気中に漂う油です。工場から出る煙。自動車から出る排気ガス。レストランや一般家庭の換気扇から出る湯気。これらにも多くの油が含まれています。そのため、日常的にレストラン、特に中華・焼肉等を取り扱うお店の近くに駐車される方。また通勤や通学で大型トラックがバンバン走る幹線道路を使用される方は非常に油膜・被膜が付きやすい環境と言えます。

また雨天時の走行であれば、地面についている様々な油が走行時に巻き上げられて、車体に付着したりもします。そしてこれらの油が太陽光の熱や紫外線にさらされ硬化したものが被膜です。

頑固な被膜汚れはもちろんですが、一度ガラスについた油膜は通常の一般的な水洗い洗車で落とすことは不可能です。油膜・被膜はガラス面に留まり光を乱反射させ視界を悪くします。特に[夜間]+[雨]+[街頭や対向車のライト]の組み合わせは最悪で、光が当たる角度によっては、前方がほとんど見えない状態になることさせえあります。

こういった自体を避けるために、キイロビンのような専用のクリーナーで定期的に油膜・被膜を除去してあげる必要があるのです。

ちなみに水垢等のウロコ状の汚れ(ウォータースポット)についてですが、これも油膜・被膜並みに頑固な汚れとなります。キイロビンゴールドは油膜・被膜に特化した専用クリーナーです。軽いウロコ状の汚れなら除去できる場合がありますが、頑固なうろこ状の汚れは除去できないので注意が必要です。

ウロコにはウロコ専用のクリーナーが同社から販売されているので、下記のリンクからチェックしてみてはいかがでしょうか?

完全素人がおくる、キイロビンゴールド・使い方レビュー

では、実際にキイロビンゴールの使い方についてレビューしていきたいと思います。使い方と言っても基本的には液剤を付属のスポンジに付けて、油膜・被膜を除去していくだけなので非常に簡単で、作業自体は女性でも問題なくこなせると思います。

ただし、油膜・被膜・劣化したコーティング剤等がゴテゴテに付着している場合はそれなりに根気が必要です。(昔の私がそれでした・・・・)

今回私が用意したアイテムは《キイロビンゴールド》と《マスキングテープ》の二つです。

使い方その①ーキイロビンゴールドで磨きたいガラスを念入りに水洗いする

まずは、液剤で磨きたい部分を念入りに水洗いしていきます。大きなホコリや砂が付着した状態でキイロビンゴールドを使用すると、ガラスを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

ちなみに、キイロビンゴールドは外側ガラス専用の油膜・被膜除去クリーナーなので、ガラス部分以外に付着してしまい、そのまま擦ってしまうと、ルーフの撥水コーティングをはがしたり、ワイパー下のカウルトップを傷つけてしまいそうだったので、とくに説明書きにはありませんが、(スポンジで擦ってしまいそうな)気になる部分には、マスキングテープで保護しておくと良いと思います。

ちなみにあ、キイロビンゴールドはゴシゴシしているとけっこう液剤が飛び散り、ガラス以外のボディのいろいろなところに付着してしまいます。なので、洗車の順番としては・・・

[キイロビンゴールドを施工する外側ガラスを洗う]
 ↓↓↓
[キイロビンゴールドの施工]
 ↓↓↓
[車全体を洗車]
 ↓↓↓
[ガラスの再コーティング]

の順で進めていくと良いかと思います。

使い方その②ーキイロビンゴールドで油膜・被膜を除去

施工するガラスの砂やほこりをきれいに落としたら、キイロビンゴールドで油膜・被膜を除去していきます。窓ガラスの水滴は軽くでいいので拭き取っておきます。

付属のスポンジを軽く濡らして、スポンジの黄色い面にキイロビンゴールドの液剤を2cm程度つけて窓ガラスを15cm四方で上下左右に往復させていきます。

撥水コーティング剤や油膜・被膜があると、以下の画像のように液剤を完全にはじきます。これを液がはじかなくなるまで擦り続けてください。

擦り続けると以下のような感じでキイロビンゴールドの液剤を完全にはじかなくなります。はじかなくなった部分は、油膜・被膜・劣化したコーティング剤の除去が完了です。

以下の画像は左半分はキイロビンゴールド施工済み、右半分は未施工の画像です。左側の施工済み部分は油膜・被膜・撥水コーティングが除去され親水性が増しているのがわかると思います。劣化した撥水コーティング剤や油膜・被膜が落ちた証拠ですね。

使い方その③ー念入りに水洗いで仕上げる

キイロビンゴールドの液剤を全くはじかなくなったら、ガラス全体に水をかけて、水をはじく場所があるかどうかを最終チェック。親水性が増して水をはじかなくなったら施工完了です。

施工前はザラザラでツッパルイメージのガラスが、指で触れるとツルツル(ヌメヌメ)しているのがわかると思います。

施工が完了したら、水で念入りに!念入りに!念入りに!キイロビンゴールドの液剤を洗い流します。先程も少し触れましたが、キイロビンゴールドをゴシゴシ一生懸命施工していると、気を付けていてもガラス以外の部分にもけっこう液剤が付着してしまいます。

ですので、施工したガラスは当然として、施工したガラスの周囲も念入りに水洗いする必要があります。私がフロントガラスを施工した際には、サイドミラーや運転席・助手席ドアにも多少液剤が付着していました。

念入りに流したキイロビンゴールドの液剤を含んだ水がボンネットやバンパーに付着して乾燥した場合も白いシミができるので、そういった意味でも車全体の洗車は、キイロビンゴールドを施工した後にすると良いでしょう。

使い方その④-ガラスにコーティングをして施工終了

キイロビンゴールドで油膜・被膜・劣化したコーティング剤を落としたら、新しいコーティング剤を施工します。新しくガラスをコーティングすることで、水滴がガラスに留まりにくくなり、きれいな状態が長続きします。

コーティング剤には撥水性ものや親水性のものがありますが、この辺りはお好みで良いかと思います。個人的には水玉がコロコロ転がっていく方が好みなので、私は下記のガラコを使用しています。

キイロビンゴールドを販売している株式会社プロスタッフではキイロビンゴールド以外に油膜・被膜取り商品を取り扱っているので簡単に紹介しておきます。機会があったらレビューするかも・・・・です。

キイロビン100/120/200

キイロビンは30年以上前から販売されている最もスタンダードな油膜取り製品となります。酸化セリウムが頑固な油膜・被膜を除去。夜間・雨天走行時のギラツキを解消してくれます。撥水コーティング前の下地処理に最適です。

キイロビンクイックマジックゴールド

本記事で紹介したキイロビンゴールをより使いやすくしたのが、キイロビンクイックマジックゴールドとなります。キイロビンクイックマジックゴールドは容器とスポンジ(パッド)が一体となってい、従来より塗りやすく、手も汚しにくのが利点です。

実際に計測したわけではありませんが、油膜・被膜の除去スピードが3倍にアップするとパッケージに記載されています。ただ、容器が小さめなので、少し力をいれづらく、内容量もキイロビンゴールドの1/4程度となっています。

キイロビンクイックパッド

油膜や劣化したガラスコート剤を落とすのに御馴染みのキイロビンシリーズの使い切りタイプがこのキイロビンクイックパッドです。高保持力パッドとマイクロパウダー、で従来品のキイロビン120と比較して4倍速で油膜を除去できます。ただし、付属のスポンジが丸型なので、ガラスの角はやや施工しずらいと思います。

魁 磨き塾 ガラスコンパウンド

魁 磨き塾 ガラスコンパウンドはコンパウンドタイプの油膜取りアイテムとなります。《KSコンパウンド》《FAコンパウンド》《VXコンパウンド》のトリプルコンパウンドで劣化したガラスコーティング剤や油膜を徹底的に除去してくれます。

まとめ-キイロビンゴールドの使い方レビュー【油膜・被膜を簡単除去】

今回は、キイロビンゴールドの使い方レビュー【油膜・被膜を簡単除去】についてまとめさせていただきました。タイトルに「簡単」というキーワードが入っていますが、仕上げ洗車までの全ての工程を考えるとそれなりに根気がいりますね。

ですが手順通りに施工すれば、ガラスの状態がリセットされ、視界がかなり良好になります。また、一度劣化したコーティング剤を除去して、再度撥水コーティングするとその効果が格段に向上していることがはっきりとわかります。

ちなみに、ワイパーがガタガタ、ビビリ音がする場合も油膜・被膜・劣化したコーティング剤を除去することで解消される場合があるので、まだ試されていない方は油膜・被膜取りをしてみてはいかがでしょうか?