テキサスホールデムポーカーは数あるポーカーの中でも世界的に人気のあるカードゲームで、5枚のカードを使用し、ハンド(役)を作りプレイヤー同士でハンドの強さを競い合います。
テキサスホールデムポーカーはフロップポーカーに分類されゲームに参加するプレイヤー全員が共通のカードとして使用できる《コミュニティカード》があるのが大きな特徴です。
テキサスホールデムポーカー入門!!初心者向けに《用語》《ハンド(役)》《ゲームの流れ》等をわかりやすく解説
テキサスホールデムポーカーはとてもよく考えられているカードゲームです。自分の手札やコミュニティカード、他プレイヤーのアクションや仕草などテーブルの様々な状況を考え自分のアクションを選択していき最終的にチップを多く獲得したプレイヤーが勝者となります。
ここではテキサスホールデム初心者向けに、テキサスホールデムのルールやゲームの流れについて解説しています。すでにテキサスホールデムで使用される専門用語がちらほら出てきていて初心者の方は「???」となっている方もおられると思いますので、まずはこの辺りについて確認していきたいと思います。
テキサスホールデムポーカーでよく使用される用語
本題に入る前にまずはテキサスホールデムで使用頻度の高い用語をまとめておきます。説明に度々出てくる用語ばかりなので、軽く目を通しておきましょう。
カテゴリ | 用語 | 説明 |
---|---|---|
アクション | アクション | 動作のこと。テキサスホールデムでは、自分の手番で《フォールド》《ベット》《コール》《チェック》《レイズ》《オールイン》のいずれかのアクションをすることになります。 |
フォールド | そのゲームを《降りる》アクション。ホールカードやコミュニティカード等の情報から総合的に判断し、そのゲームを諦めるアクションとなります。フォールドは勝つためにはもちろん、負けない為にとても重要なアクションとなります。 | |
ベット | チップをかけることを言います。広い見方をすれば、《コール》《レイズ》《オールイン》等もベットに入りますが、テキサスホールデムでは、あるラウンドで最初にチップを出すアクションのことを指します。 | |
コール | トランプにおけるコールは《応じる》《パスをする》等の意味を持ちます。テキサスホールデムでのコールは《応じる》時に使用されます。つまり、他プレイヤーと同額ベットして勝負に応じる時に使用します。 | |
チェック | チェックは他のプレイヤーの様子を見るため、ベットをせずにパスをするアクションとなります。ただし、自分のベット額と相手のベット額が同じ状態で手番がまわってきた時しか使用できないアクションとなります。 | |
レイズ | チップの上乗せをするアクションをレイズと言います。細かい話をするとレイズに対してのレイズを《リレイズ》。リレイズに対してのレイズを《リリレイズ》と言ったりもします。 | |
オールイン | 《すべて含む》《すべて入れる》の意。つまり自分が持っているチップをすべてベットすることを指します。 | |
ベッティングラウンド | ベッティングラウンド | テーブルの状況から判断しアクションを[考える時間]のこと指します。テキサスホールデムのベッティングラウンドは大きく《プリフロップ》《フロップ》《ターン》《リバー》に分かります。 |
プリフロップ | 4つのベッティングラウンドのうち、最初に来るのがこのプリフロップとなります。プリフロップは、ブラインドベット後、ディーラーから配られた2枚のホールドカードのみでアクションを選択していきます。 | |
フロップ | 2回目のベッティングラウンド。ホールカード2枚と3枚のコミュニティカードの計5枚からアクションを選択していきます。 | |
ターン | 3回目のベッティングラウンド。ホールカード2枚と4枚のコミュニティカードの計6枚からアクションを選択していきます。 | |
リバー | 4回目・最後のベッティングラウンド。ホールカード2枚と5枚のコミュニティカードの計7枚からアクションを選択していきます。リバー以降は手変わりしません。 | |
ポジション | ポジション | その名の通り、各プレイヤーの位置やその範囲を示します。テキサスホールデムポーカーは、プレイヤーがテーブルを囲み時計回りに手番が回ります。 |
アンダー・ザ・ガン | 最初にアクションをする最も不利なポジション。《追いつめられる》《切羽詰まる》のような意味があります。具体的な位置は、既にブラインドベットを済ませてあるスモールブラインド、そしてビッグブラインドの左隣のプレイヤーとなります。 | |
アーリポジション | 手番が前半に位置するプレイヤーポジション。他のプレイヤーの動向を観察できない為、比較的不利なポジションといえます。 | |
ミドルポジション | 手番が中盤に位置するプレイヤーポジション。 | |
レイトポジション | 手番が後半に位置するプレイヤーポジション。他のプレイヤーの動向を観察できる為、比較的有利なポジションといえます。 | |
ディーラーボタン D/BTN | レイトポジションの中で最も最後の手番。つまりプレイヤーの中でも最も最後にアクションを起こせる有利なポジションとなります。あくまでポジションなので、他のプレイヤーと比較して特別なことはありません。またディーラボタンは、カードやポットを管理するディーラーとは別物となります。 | |
その他 | ディーラー | カードを配ったり、チップを管理する人。直接ゲームに参加することはありません。仲間内で遊ぶ時はプレイヤーが兼任しても良いでしょう。前述の通り、ディーラーボタン D/BTNとは別物となります。 |
ブラインドベット | ブラインド・・・つまりカードをみずにベットを行う強制ベット(参加費)となります。ブラインドはスモールブラインドSBとビッグブラインドBBがあり、SBはBBが必要とするベット額の半分額をベットするのが一般的です。(テーブルルールに依存) | |
ミニマムベット | ベットする場合の最低ベット。具体的なチップはテーブルルールに依存しますが、主にビッグブラインド=ミニマムベットとすることが多いです。 | |
ミニマムレイズ | その名の通り最低のレイズ額。具体的なベット額はテーブルルールに依存しますが、直前のベット額の2倍をミニマムレイズとすることが多くなります。 | |
ホールカード | ディーラーからプレイヤーへ最初に配られる2枚のカード。他のプレイヤーとは共有することは無い自身だけのカードとなります。 | |
コミュニティカード | 他のプレイヤーと共通して使用するカード。コミュニティカードを最終的に5枚公開され、プレイヤーはホールカード2枚+コミュニティカード5枚、計7枚から5枚を使用し、他のプレイヤーとカードの役(ハンド)の強さを競います。 | |
バーンカード | ラウンド開始前にディーラーが取り除くカード。カードの傷や汚れなどからカードの内容が予測されることを防ぐためにおこないます。 | |
ハンド | 役のこと。テキサスホールデムポーカーでは他のプレイヤーとハンドの強さを競う(もしくは、相手をフォールドさせる)ゲームとなります。 | |
キッカー | 5枚のカードの内、役を構成しないカードの事を指します。複数のプレイヤーが同じ強さのハンドを保有している場合は、キッカーで優劣をつけます。 | |
ショーダウン | 最後のベッティングランド・リバーを終えたあとに行うハンド公開のことを指します。まさに最終決戦ですね。このショーダウンを持って、そのゲームの勝敗が決定します。 | |
アグレッサー | 直近で積極的にベットやレイズ等のアクションを行ったプレイヤーのこと。ショーダウンのハンド公開はアグレッサーからおこないます。 | |
チョップ | チョップはショーダウンした結果、ハンドの価値が同じ場合、つまり引き分けのことを指します。スート(マーク)はハンドの強さとは関係無いとするのが一般的ですが、ローカルルールでは採用されている場合も有り。 | |
ポット | 勝者が受け取れるチップの山のことを言い、各プレイヤーがテーブルに出しディーラーが回収したチップのこと。 | |
サイドポット | オールインをしたプレイヤーと、それ以降にベットアクションをおこしたプレイヤーとチップを別管理するためのポット。 |
テキサスホールデムポーカーのハンド(役)一覧
テキサスホールデムポーカーのハンドを弱い順に並べています。(下に行くほど強いハンド)ハンドが同じ場合は、トランプのスート(柄)に関係なく数字で判断することになります。数字は《A》が最も強く《2》が最も弱いです。
また、ハンド名の横に、ランダムに選んだ5枚のカードでそのハンドができる確率をのせておくので、参考にしてみてください。
ノーハンド / ノーペア 確率-50%
見ての通り、マークも数字もバラバラの状態で、役が成立していない状態です。仮に全プレイヤーがノーハンドだった場合、先程紹介したカード単体の強さで勝敗が決まります。上記のハンドでは[A]が入っているので、ノーハンドの中では最強となります。
かなり稀ではありますが、他のプレイヤーハンドとキッカーが全く同じ場合は、引き分け(チョップ)とし引き分けのプレイヤーでポットを均等割りします。ポットが割り切れない場合、その端数はポジションが悪いプレイヤーのものにするのが一般的です。
ワンペア 確率42.25%
同じ数字が2枚あると成立するハンド。ワンペアどうしの場合は、ペアの数字が強いプレイヤーの勝利となります。ペアの数字が同じ場合は、キッカーでハンドの強さを確定させます。
出現確率をみていただくと分かる通り、[ノーハンド]と[ワンペア]の出現確率で90%以上を占めています。他のハンドがどれだけ貴重なものかわかりますね。
ツーペア 確率-4.75%
同じ数字が2組あるあと成立するハンド。ワンペアの時と同様、同じハンドの場合はペアの数字が強いプレイヤーの勝利となります。ペアの数字が同数であれば、キッカーで勝敗を決めます。イラストの場合は、キッカーが[Q]と優秀。
スリーカード / スリー・オブ・ア・カインド 確率-2.1%
同じ数字が3枚あると成立するハンド。スリーカードどうしの場合は、数字が強い3枚のカードを持つプレイヤーが勝利となります。スリーカードは同数4枚のうち3枚を使用するので、ホールカードとしてスリーカードを構成する2枚のカードが手札にある場合、スリーカードどうしのチョップはありません。
コミュニティカードでチョップが発生した場合は、キッカーで勝敗が決まります。
ストレート 確率-0.39%
連続する5つの数字を集めると成立するハンド。トランプのスート(柄)は違っても大丈夫です。連続する数字ではありませんが、[A]のみ、[K]の後ろにつけてストレートが成立します。ストレートどうしの場合は、お尻の数字が強いカードが勝者となります。具体的に弱いストレートから順に並べていきます。
最弱のストレートが
次いで弱い順で以下のようになります。
[3・4・5・6・7]
[4・5・6・7・8]
[5・6・7・8・9]
[6・7・8・9・10
[7・8・9・10・J]
[8・9・10・J・Q]
[9・10・J・Q・K]
最後に最強のストレートが
となります。同じ[A]が入りますが、[A・2・3・4・5]は最弱ストレートなので注意しましょう。
フラッシュ 確率-0.20%
数字に関係なく同じ柄(スート/スーツ)を5枚揃えたら成立するハンド。フラッシュどうしの場合は、数字の強いカードを含むフラッシュを成立させてプレイヤーの勝利となります。
フルハウス 確率-0.14%
スリーカードとワンペアの組み合わせで成立するハンド。スリーカードと同様にフルハウスには同数のカードを3枚使用するため、ホールカードとしてスリーカードを構成する2枚のカードが手札にある場合、フルハウスどうしでチョップになることはありません。
コミュニティカードが絡み、スリカードで優劣が付かなかった場合は、ワンペアの数字の強さで勝敗を決めます。
フルハウスの強さはスリーカードの強さを優先に判断されます。そのため、イラストのように[A]のワンペアがあるので一見強そうに見えますが、スリーカードの[2]でフルハウスの強さが決まるので、イラストのフルハウスはフルハウスの中ではかなり弱い部類となります。
フォーカード / フォー・オブ・ア・カインド 確率0.024%
同数のカード4枚集めると成立するハンド。フォーカードどうしの場合はもちろん数字の強さで判断されます・・・というよりも、複数プレイヤーがフォーカードの時はコミュニティカードでフォーカードが成立している時のみとなりますね。このような場合はキッカーの強さで優劣をつけることになります。
ストレートフラッシュ 確率-0.0015%
その名の通り、《ストレート》と《フラッシュ》が同時に成立しているハンド。ストレートフラッシュのプレイヤーが複数人出た場合は(出ませんが・・・)ストレートの時同様にお尻の数字が強いプレイヤーの勝利となります。
ロイヤルストレートフラッシュ 確率-0.00015%
テキサスホールデムポーカー最強のハンド。ストレートフラッシュの一番強い形で、同じスートの[10~A]の連番で成立するハンドとなります。
以上、テキサスホールデムでは、ノーハンドも含め10種のハンドの強さを他のプレイヤーと競います。
テキサスホールデムポーカーのルールとゲームの流れ
前置きが長くなりましたが、本題のゲームの流れについて確認していきたいと思います。
専門用語が時々出てきますが、この記事ででてくる専門用語は前述で全て紹介しているので、「???」となったら前述の《テキサスホールデムポーカーでよく使用される用語》を確認してみてください。
テキサスホールデムポーカーは2人~10人で行われます。
今回は6人のプレイヤーがいると仮定してゲームの流れを見ていきたいと思います。
ディーラーボタン(BTN)の位置を決め、カードを配る
まず最初にディーラーボタンの位置を決めます。ディーラーボタンについてですが、これは最後にプレイ(アクション)を起こすプレイヤーの印となります。カードを配ったりポットを管理するディーラーとは別物と思ってください。
つまり《ディーラーボタンの位置=手番が最後のプレイヤーの位置》ということになります。このディーラーボタンの位置はディーラーが各プレイヤーにカードを1枚ずつ配り、最も強いカードが配られたプレイヤー位置がディーラーボタンの位置となります。
上のイラストの場合[Q]が一番強いカードとなるので、右上のプレイヤーの位置にディーラーボタンが置かれます。
ディーラーボタンの位置が決まったらカードを配ります。テキサスホールデムポーカーは時計回りに手番が進むので、カードもアクションを起こしていく順に配ってきます。つまりディーラーボタンのすぐ左隣の[1番の]プレイヤーから時計回りに1枚ずつ配り各プレイヤーが2枚になるようにカードを配ります。この最初に配られた2枚のカードをホールカードといい、他のプレイヤーと共有することのない自分だけのカードとなります。
ちなみに、ディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤーをスモールブラインド(SB)と呼び、さらにその左隣をビッグブラインド(BB)と呼びます。スモールブラインドとビッグブラインドはテーブルルールで定められたチップをあらかじめテーブルに出しておく必要があります。
この事前にテーブルにだしておくチップをブランドベット(強制ベット)といい、スモールブラインドとビッグブラインドだけが必要な参加費のような意味合いを持ちます。ベット額はテーブルルールに依存しますが、ビッグブラインドはスモールブラインドの2倍ベットする場合が多くなります。
1/4-ベッティングラウンド《プリフロップ》
ホールカードを配り終えたらアクションを開始していきます。テキサスホールデムポーカーでは、計4回(プリフロップ / フロップ / ターン / リバー)のラウンドがありラウンドごとにアクションを起こしていきます。そして最初のラウンドがこのプリフロップとなります。
プレイヤーはテーブルの状況に合わせて下記の6つからアクションを選択する必要があります。
- フォールド・・・そのゲームを降りる・諦めるアクション
- ベット・・・最初にチップを賭けるアクション
- コール・・・出されているチップの同額のチップを出すアクション
- チェック・・・パスをするアクション。ただし、自分のベット額と相手のベット額が同じでないとできない
- レイズ・・・チップを上乗せするアクション
- オールイン・・・自分が持っている全てのチップかけるアクション
まず、プリフロップではコミュニティカードが出される前、つまりホールカード2枚のみでアクションを選択する必要があります。スモールブラインド・ビッグブラインドは既にブラインドベットをしているのでプリフロップはビッグブラインドのさらに左隣、3番のプレイヤーから開始されます。
このプレイヤーを《アンダー・ザ・ガン(UTG)》と呼び、情報が少ない状態でアクションを起こさないといけないので、最も不利なポジションとなります。
《アンダー・ザ・ガン》は先ほど紹介した《フォールド・ベット・コール・チェック・レイズ・オールイン》からアクションを選択するのですが、すでにブラインドベットがされているので、《アンダー・ザ・ガン》が選択できるアクションは《フォールド・コール・レイズ・オールイン》から選択する必要があります。
今回は仮に[3番][4番][5番]そして[ボタン6番]までコールしたとします。
プリフロップに限ってアクションは《アンダー・ザ・ガン》からスタートだったので、最後の手番であるはずのディーラーボタン後にスモールブラインドとビッグブラインドはアクションをすることになります。このプリフロップにおけるディーラーボタン後のスモールブラインド・ビッグブラインドのアクションのことを《オプション》と呼びます。
つまり最初のラウンドのプリフロップでは[3番-UTG][4番][5番][6番-ボタン]、そしてオプション[1番-SB][2番-BB]の順にアクションをしていくわけです。
各プレイヤーがアクションを繰り返し、ゲームを諦めフォールドしたプレイヤー以外のチップ額が同額になるとプリフロップが終了して次のラウンドである《フロップ》に移行します。
この時テーブルに出されたチップはディーラーが回収して一か所に集めます。このチップの山のことをポットと言い、最終勝者がポット(チップの山)を総取りすることになります。
2/4-ベッティングラウンド《フロップ》
プリフロップを終えフロップが開始するとディーラーは一番上のカードを取り除きます。これは、カードの傷や汚れなどからカードのマークや数字がプレイヤーにわからないようにするためです。このラウンド開始前に取り除かれるカードのことをバーンカードと言います。
1枚カードを取り除いたら、テーブルに3枚連続でカードを出します。この3枚のカードはコミュニティカードと言い、プレイヤー全員が共通して使用できるカードとなります。つまり、フロップではフロップで開かれた3枚のコミュニティカードと手札であるホールカード2枚、計5枚からハンドを作りアクションを決めていくことになります。
アクションを起こす順番についてですが、フロップからはブラインドベットが無いため、ディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤーからおこなうこととなり、フォールドしたプレイヤー以外のチップが同額になるまでアクションをおこなってきます。
プレイヤーが出したチップが同額になると、再びディーラーがチップを回収して次のラウンドに移行します。
3/4-ベッティングラウンド《ターン》
フロップの次のラウンドを《ターン》と言います。
ゲーム進行の流れはフロップの時と同様で、ディーラーはバーンカードでカードを1枚取り除きプレイヤー全員が共通して使用できるコミュニティカードを出します。フロップの時はコミュニティカードを3枚でしたが、《ターン》では新たに追加されるコミュニティカードは1枚となります。
つまり、《ターン》では手札のホールカード2枚、そして《フロップ》のコミュニティカード3枚、《ターン》のコミュニティカード1枚、計6枚のカードからハンドを作りアクションを決めていきます。
アクションを起こす順番はフロップの時同様ディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤーからとなり、プレイヤー全員のチップが同額になると、再びディーラーがチップを回収して最終ラウンドに移行します。
4/4-ベッティングラウンド《リバー》
テキサスホールデムポーカーにおける最終ランドがこの《リバー》となります。
ゲーム進行の流れは《ターン》の時と同様で、ディーラーはバーンカードとして1枚カードを取り除きプレイヤー全員が共通して使用できるコミュニティカードを《ターン》の時同様に1枚出します。
これで、カードはホールカード2枚、そして《フロップ》のコミュニティカード3枚、《ターン》のコミュニティカード1枚、《リバー》のコミュニティカード1枚で合計7枚となりました。《リバー》は最終ラウンドとなり、これ以降カードが追加されることはないので、ハンドが変わることはありません。
各プレイヤーがアクションを起こしプレイヤー全員のチップが同額になると《リバー》が終了になりハンドを公開します。
ショーダウンでハンド(役)を公開
《プリフロップ》《フロップ》《ターン》《リバー》全てのランドを終えハンドを公開することをショーダウンと言います。
公開する順番は今までの手番通りディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤーから・・・ではなく、アグレッサー、つまりショーダウン前にアグレッシブ(積極的・攻撃的)にベットやレイズを行ったプレイヤーから順にハンドを公開していくことになります。
ショーダウンでは、他のプレイヤーとハンドの高さを比較して最終的な勝者を決めます。繰り返しになりますがハンドは手持ちのホールカード2枚、そしてテーブルに出ているコミュニティーカード5枚の計7枚から内5枚を使用して強いハンドを作ります。
イラストでは、強い順番に
[5番 34567-ストレート]
[6番 AAA-スリーカード]
[3番 666-スリーカード]
[4番 QQ 66-ツーペア]
[1番 QQ 33-ツーペア]
[2番 AA ワンペア]
となり、今回のゲームでは[5番]のプレイヤーが勝者となり、ポットのチップを総取りすることになります。
1ゲームが終了すると、ディーラーボタンが左隣に移動、つまり前回スモールブラインドのポジションのプレイヤーに移ります。こうして1ゲーム終えるたびにディーラーボタンが左隣に移動し全てのプレイヤーが全てのポジションを担当していくことになります。
まとめ-テキサスホールデムポーカーのルールとハンド(役)一覧
今回は、テキサスホールデムポーカーのルールとハンド(役)一覧についてまとめさせていただきました。最後にテキサスホールデムポーカーのルールと流れを簡単にリストにしておきます。
- 順番は時計回り
- ゲーム開始時強制ベットが必よなプレイヤーSB・BBがいる
- 合計4ラウンドある
- チップ0を含め、全ての参加プレイヤーのチップが同じになると次にラウンドに移行
ちなみに、今回は詳しく触れませんでした、テキサスホールデムポーカーでは、ハンドが強くなくても、自分以外の全ての相手をフォールドさせることで勝利することができます。
テーブルの状況によっては第一ランドのプリフロップで一人を残して他のプレイヤー全員フォールドで決着なんてこともあります。「ブラフで勝つ!!」これもテキサスホールデムで勝つためには重要なスキルの一つになります。