ポーカー【ルールと遊び方】

世界的にも人気のあるトランプカードゲームのポーカーですが、一言でポーカーと言っても《テキサスホールデムポーカー》《ドローポーカー》《スタッドポーカー》等数多くの種類があることをご存じでしょうか?

数あるポーカーの中で最も人気があるとされるのが、テキサスホールデムポーカーでテキサスホールデムポーカーはコミュニティカードと呼ばれるプレイヤー全員が使用できる共通カードがあるのが大きな特徴です。テキサスホールデムポーカーは下記のページでまとめているので、よければ参考にしてみてください。

今回は、テキサスホールデムポーカーのお話ではなく、ドローポーカーにつて紹介していきます。世界的に見ればテキサスホールデムポーカーが人気ですが、日本でポーカーと言えばドローポーカーとなり、ご存じの方も多いかと思います。

ポーカーのルールと遊び方【簡単バージョン。小さい子供でも遊べるポーカーのやり方も】

ここでは、日本で人気のあるドローポーカーのルールと遊び方をまとめています。ポーカーは基本チップを使ってプレイヤー間でチップをやり取りしそのの量を競います。

もちろんチップを使って遊んだほうが楽しいのですが、子供同士で遊ぶ場合は、チップのやり取りを入れてしまうと、少しルールが難しくなるので、《チップ無し》や《チップの量を減らす》簡単なポーカーのやり方についても紹介していきたいと思いますのでよければ参考してみてください。

チップについてですが、リアルなものを用意する必要は無く、[麻雀の点棒][オセロの駒]や[将棋の駒][ブロック]、[段ボールや折り紙を小さくカットしたもの]等なんでも構いません。

もし、雰囲気を出したいならAmazoなので1,000円~5,000円程度で本格的なものが販売されているのでチェックしてみてください。

ポーカーのハンドの強さとよく使用される用語

まずはドローポーカーで使用されるハンド(役)と、よく使用される用語を簡単に紹介しておきます。いきなりゲームの流れから入るよりもある程度、ポーカー用語やハンドを知っている方がとっかかりやすいと思うので、軽く目を通しておくと良いかと思います。

ドローポーカーのハンドの強さ

ポーカーは他のプレイヤーと役の強さを競うゲームでこの役のことをハンドと言います。ドローポーカーのハンドは概ねテキサスホールデムと同じです。
以下にドローポーカーのハンドを弱い順に並べています。(下に行くほど強いハンド)ハンドの強さが同じ場合は、トランプのスート(柄)に関係なく数字で判断することになります。数字は《A》が最も強く《2》が最も弱いカードとなります。

また、ハンド名の横に、ランダムに選んだ5枚のカードでそのハンドができる確率をのせておくので、参考にしてみてください。

ハイカード / ノーハンド / ノーペア 確率-50%

見ての通り、マークも数字もバラバラの状態で、役が成立していない状態です。仮に全プレイヤーがノーハンドだった場合、先程紹介したカード単体の強さで勝敗が決まります。上記のハンドでは[A]が入っているので、ノーハンドの中では最強となります。

かなり稀ではありますが、他のプレイヤーハンドとキッカーが全く同じ場合は、引き分け(チョップ)とし引き分けのプレイヤーでポットを均等割りします。ポットが割り切れない場合、その端数はポジションが悪いプレイヤーのものにするのが一般的です。

ワンペア 確率42.25%

同じ数字が2枚あると成立するハンド。ワンペアどうしの場合は、ペアの数字が強いプレイヤーの勝利となります。ペアの数字が同じ場合は、キッカーでハンドの強さを確定させます。

出現確率をみていただくと分かる通り、[ノーハンド]と[ワンペア]の出現確率で90%以上を占めています。他のハンドがどれだけ貴重なものかわかりますね。

ツーペア 確率-4.75%

同じ数字が2組あるあと成立するハンド。ワンペアの時と同様、同じハンドの場合はペアの数字が強いプレイヤーの勝利となります。ペアの数字が同数であれば、キッカーで勝敗を決めます。イラストの場合は、キッカーが[Q]と優秀。

スリーカード / スリー・オブ・ア・カインド 確率-2.1%

同じ数字が3枚あると成立するハンド。スリーカードどうしの場合は、数字が強い3枚のカードを持つプレイヤーが勝利となります。スリーカードは同数4枚のうち3枚を使用するので、ドローポーカーでは引き分け(チョップ)はありません。

ストレート 確率-0.39%

連続する5つの数字を集めると成立するハンド。トランプのスート(柄)は違っても大丈夫です。連続する数字ではありませんが、[A]のみ、[K]の後ろにつけてストレートが成立します。ストレートどうしの場合は、お尻の数字が強いカードが勝者となります。具体的に弱いストレートから順に並べていきます。

最弱のストレート

次いで弱い順で以下のようになります。

[2・3・4・5・6]
[3・4・5・6・7]
[4・5・6・7・8]
[5・6・7・8・9]
[6・7・8・9・10
[7・8・9・10・J]
[8・9・10・J・Q]
[9・10・J・Q・K]

最後に最強のストレート

となります。同じ[A]が入りますが、[A・2・3・4・5]は最弱ストレートなので注意しましょう。

フラッシュ 確率-0.20%

数字に関係なく同じ柄(スート/スーツ)を5枚揃えたら成立するハンド。フラッシュどうしの場合は、数字の強いカードを含むフラッシュを成立させてプレイヤーの勝利となります。

フルハウス 確率-0.14%

スリーカードとワンペアの組み合わせで成立するハンド。スリーカードと同様にフルハウスには同数のカードを3枚使用するため、ドローポーカーでフルハウスどうしの引き分け(チョップ)はありません。

フルハウスの強さはスリーカードの強さを優先に判断されます。そのため、イラストのように[A]のワンペアがあるので一見強そうに見えますが、スリーカードの[2]でフルハウスの強さが決まるので、イラストのフルハウスはフルハウスの中ではかなり弱い部類となります。

フォーカード / フォー・オブ・ア・カインド 確率0.024%

同数のカード4枚集めると成立するハンド。フォーカードどうしの場合はもちろん数字の強さで判断されます。

ストレートフラッシュ 確率-0.0015%

その名の通り、《ストレート》と《フラッシュ》が同時に成立しているハンド。ストレートフラッシュのプレイヤーが複数人出た場合は(出ませんが・・・)ストレートの時同様にお尻の数字が強いプレイヤーの勝利となります。

ロイヤルストレートフラッシュ 確率-0.00015%

ストレートフラッシュの一番強い形で、同じスートの[10~A]の連番で成立するハンドとなります。

ファイブカード 確率-0.00008%

同じ数字のカード4枚+ジョーカーで成立する、最強のハンドとなります。ジョーカー入りのポーカーをワイルドポーカーと言い、ファイブカードはこのワイルドポーカーのみ有効となるハンドとなります。

以上、テキサスホールデムでは、ノーハンドも含め11種のハンドの強さを他のプレイヤーと競います。

ドローポーカーで使用される用語

カテゴリー用語説明
アクションアクション動作のこと。ドローポーカーでは、自分の手番で《フォールド》《ベット》《コール》《チェック》《レイズ》《オールイン》のいずれかのアクションをすることになります。
フォールドそのゲームを《降りる》アクション。配られたカードや手持ちのチップ、対戦相手の仕草等の情報から総合的に判断し、そのゲームを諦めるアクションとなります。フォールドは勝つためにはもちろん、負けない為にとても重要なアクションとなります。
ベットチップをかけることを言います。広い見方をすれば、《コール》《レイズ》《オールイン》等もベットに入りますが、ドローポーカーでは、あるラウンドで最初にチップを出すアクションのことを指します。
コールトランプにおけるコールは《応じる》《パスをする》等の意味を持ちます。ドローポーカーでのコールは《応じる》時に使用されます。つまり、他プレイヤーと同額ベットして勝負に応じる時に使用します。
チェックチェックは他のプレイヤーの様子を見るため、ベットをせずにパスをするアクションとなります。ただし、チェックはベッティングラウンド直後等でテーブルにまだチップが出されていない時のみにできるアクションとなります。
レイズチップの上乗せをするアクションをレイズと言います。細かい話をするとレイズに対してのレイズを《リレイズ》。リレイズに対してのレイズを《リリレイズ》と言ったりもします。
オールイン《すべて含む》《すべて入れる》の意。つまり自分が持っているチップをすべてベットすることを指します。
ポジションポジションその名の通り、各プレイヤーの位置です。ドローポーカーは、プレイヤーがテーブルを囲み時計回りに手番が回ります。
スモールブラインド-SBディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤー。スモールブラインドはアンティとは別に最初にブラインドベットと呼ばれる強制的なベットが必要なポジションとなります。チップはテーブルルールに依存しますが、ビッグブラインドの1/2になっていることが多くなっています。
ビッグブラインド-BBスモールブラインドのすぐ左隣のプレイヤー。ビッグブラインドはアンティとは別に最初にブラインドベットと呼ばれる強制的なベットが必要なポジションとなります。チップはテーブルルールに依存しますが、スモールブラインドの2倍になっていることが多くなっています。
アンダー・ザ・ガン最初にアクションをする最も不利なポジション。《追いつめられる》《切羽詰まる》のような意味があります。具体的な位置は、既にブラインドベットを済ませてあるスモールブラインド、そしてビッグブラインドの左隣になります。
ディーラーボタン D/BTNレイトポジションの中で最も最後の手番。つまりプレイヤーの中でも最も最後にアクションを起こせる有利なポジションとなります。あくまでポジションなので、他のプレイヤーと比較して特別なことは何もありません。
その他ディーラーカードを配ったり、チップを管理する人。直接ゲームに参加することはありません。仲間内で遊ぶ時は不要なポジションとなります。
アンティ参加費のこと。ドローポーカーの場合はプレイヤー全員が参加費としてチップを出します。チップの額はテーブル毎で異なります。
ベッティングラウンドドローポーカーにおける、場の状況から判断しアクションを[考える時間]のこと指します。ドローポーカーでは、計2回のベッティングラウンドがあります。
ミニマムベットベットする場合の最低ベット。具体的なチップはテーブルルールに依存しますが、主にビッグブラインド=ミニマムベットとすることが多いです。
ミニマムレイズその名の通り最低のレイズ額。具体的な金額はテーブルルールに依存しますが、直前のベット額の2倍をミニマムレイズとすることが多くなります。
ハンド役のこと。ドローポーカーでは他のプレイヤーとハンドの強さを競うゲームとなります。
ショーダウン最後のベッティングランド・リバーを終えたとに行う、全プレイヤーハンドの公開のこと。まさに最終決戦ですね。このショーダウンを持って、そのゲームの勝敗を決定します。
チョップチョップはショーダウンした結果、ハンドの価値が同じ場合、つまり引き分けのことを指します。スート(マーク)の強弱はテーブルルールによって多少異なる場合があります。
ポット勝者が受け取れるチップのことを言い、各プレイヤーがテーブルに出したチップのことでもあります。
サイドポットオールインをしたプレイヤーと、それ以降にベットアクションをおこしたプレイヤーとチップを別管理するためのポット。

ドローポーカーの全体の流れ

ゲームの流れ
  1. プレイヤーは参加チップを出し、アクションを起こす順番を決めます。
  2. 1番目と2番目にアクションを起こすプレイヤーは参加費とは別に強制ベットが必要。強制ベット後ディーラーがカードを配ります。
  3. 《降りる》か《勝負》を選択します。[1回目]
  4. 不要なカードを交換します。
  5. 《降りる》か《勝負》を選択します。[2回目]
  6. 役を公開して最終決着。
  7. アクションする順番を一つ左にずらし、次のゲームへ。

ポーカーのルール その1-アンティ(参加チップ)を出し、ディーラーボタン(BTN)の位置を決ます

まず、ディーラーボタンの位置を決めます。このディーラーボタンはゲームで最後にアクションを起こすプレイヤーの事を指します。カードやチップを管理するディーラとは別で区別するためBTN(ボタン)と呼ばれたりもします。

BTN(ボタン)の位置決めについてですが、まずはドローポーカーに参加するプレイヤーが任意の場所に座ります。そして、ディーラーがシャッフルしたカードを配り、一番数字の強いプレイヤーの場所がBTN(ボタン)の場所となります。

カードの強さは[A~K]の順で強いのではなく、最弱が[2]で、数字が[K]に近づくほど強くなり、一番強いカードが[A]となります。

仮に、他のプレイヤーと数字がダブった場合は ♠ > > ♣の順でカードの強さを判定します。

上のイラストのような場合は、一番強い[Q]のカードが配られたプレイヤーが BTN(ボタン)となり、DEALERボタンプレートが置かれます。繰り返しになりますが BTN(ボタン)は、カードやチップを管理するディーラーとは異なります。

次にアンティについてですが、ドローポーカーはテーブルごとにレートが設定されています。表記的には・・・

テーブル①【50-100-200】
テーブル②【100-200-400】
テーブル③【200-400-800】

等となります。今回テーブル①の例で解説してきます。この【50-100-200】というのは左から順に[アンティ(参加費)][スモールブラインド(強制ベット)][ビッグブラインド(強制ベット)]となります。

まずは、ゲームに参加するプレイヤーはゲーム開始前にアンティ(参加費-今回の場合は50)が必要になるので、プレイヤーは全員テーブルにアンティとしてチップを50出します。

子供でも簡単・簡易ポーカー

まず BTN(ボタン)につては、ただの最終にアクションをおこすプレイヤーの目印なので、じゃんけん等で決めてもらってOKです。

次にチップについてですが、使用した方がゲーム性があがるので、できれば使用することをオススメします。(子供の算数の勉強にもなります。)チップの数字についてですが、【50-100-200】だと数字が大きくなるので、【1-2-3】(1枚-2枚-3枚)でも【2-4-6】(2枚-4枚-6枚)でも問題ありません。

チップの計算ややり取りが面倒な場合はチップを使用せず、そのゲーム内のみの勝負にしても良いかと思います。ゲーム性は損なわれますが、このチップを使用しないドローポーカーが最も簡易的なポーカーになってきます。

ポーカーのルール その2-ブラインドベットを行いカードを配布します

プレイヤー全員がアンティ(参加費-チップ)を出し BTN(ボタン)の位置が決まったら、ブラインドベットを行いディーラーがカードを配ります。

まずブラインドベットについてですが、別名強制ベットともいい、ゲームに参加するプレイヤーのうち2人のプレイヤーのみアンティとは別に強制ベットが発生します。これは、後で詳しく触れますが、ドローポーカーには[フォールド]といってゲームを[降りる/あきらめる]アクションが存在します。フォールドをする主な理由は配られたカードが良いものではなかった場合です。

ブラインドベットはこのフォールドの選択肢を狭めるために存在します。もちろんブラインドベットをしていても[フォールド]することが可能ですが、既にブラインドベットでチップを出していれば「チップがもったいない」という心理が働き、フォールド率は下がります。

要は、ブラインドベットは多少手が悪くても積極的にゲームに参加させるためのシステムと思ってもらってOKです。

ブラインドベットは【SB-スモールブラインド】と【BB-ビッグブラインド】の二つがあり、 BTN(ボタン)の左隣が【スモールブラインド】となり、そのさらにい左が【ビッグブラインド】となります。先程のテーブルレートの場合【50-100-200】、100がスモールブラインド、そして200がビッグブラインドの強制ベット数となります。

ブラインドベットが済んだら、ディーラーがカードを配ります。このカードの配り方にもルールがあり、ディーラーはスモールブラインドから順に時計回りにカードを配ります。この時、1プレイヤーに5枚一気にくばるのではなく1枚ずつ5週してカードを配っていきます。

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アンティ同様にブラインドベットもドローポーカーのゲーム性を向上させます・・・。がなくてもゲームは成立するので【無し】でも問題ありません。また、【アンティ+ブラインドベット】が複雑なようであれば、全員同額のアンティだけを採用するのも有りかと思います。

もし、【アンティ+ブラインドベット】の両方を無しにする場合、良いカードが配られるまで、ノーリスクで無限フォールド(ゲームを降りる事)できてしまうので、このような場合【フォールド】無しでゲームを進めるようにします。

ポーカーのルール その4-アクションを選択します[ベッティングランド-1回目]

ここからいよいよドローポーカーの醍醐味。配られた5枚のカードや他のプレイヤーの仕草を見て[アクション]を選択していきます。ドローポーカーで使用できるアクションは下記の6つです。

6つのアクション
  1. フォールド・・・そのゲームを降りる・諦めるアクション
  2. ベット・・・最初にチップを賭けるアクション
  3. コール・・・出されているチップの同額のチップを出すアクション
  4. チェック・・・パスをするアクション。ただし、自分のベット額と相手のベット額が同じでないとできない
  5. レイズ・・・チップを上乗せするアクション
  6. オールイン・・・自分が持っている全てのチップかけるアクション

ただし、1回目のベッティングラウンドにつきすでにスモールブラインドとビッグブラインドは強制ベット済みとなるので、アクションはビッグブライドのさらに左隣りのプレイヤーからとなります。この最初にアクションをするプレイヤーのことを[アンダー・ザ・ガン(UTG)]と言います。

この時選択できるアクションとしては、すでにSBとBBがベット済みとなるので、最初にチップを賭ける[ベット]、そして他のプレイヤーの様子を見る[チェック]は選択することはできず、[フォールド・コール・レイズ・オールイン]のいずれかから選ぶことになります。

今回は仮に[3番][4番][5番]そして[ボタン6番]までコールしたとします。

本来[ボタン・6番]のプレイヤーが最後にアクションを起こせるポジションなのですが、一回目のベッティングラウンドに限りアンダーザガンからアクションが開始だったので、《SB-スモールブラインド》《BB-ビッグブラインド》にもアクションを起こす権利が与えられます。この BTN(ボタン)後のSBとBBのアクションを《オプション》と呼びます。

つまり、イラストのような場合、既にスモールブラインドはブラインドベットでチップを100出しているので選択できるアクションとしては・・・

■フォールドしてゲームを降りる
■チップを100追加してコールする
■レイズ(又はオールイン)してチップを上乗せする

から選択することになります。今回はアンダーザガンからスモールブラインドまで全プレイヤーがコールし、ビッグブラインドまでアクションが回ってきたとします。

このときビッグブラインドがとれるアクションは先程のスモールブラインドと同様に・・・

■フォールドしてゲームを降りる
■チップを1枚追加してコールする
■レイズ(又はオールイン)してチップを上乗せする

これに追加され、自分のベット額と他のプレイヤーのベット額が揃っているので

■チェックして相手の様子を見る

というアクションを選択することが可能になります。これらのアクションを各プレイヤーが繰り返し、フォールドしたプレイヤー以外のベット額が同じになると、1回目のベッティングラウンドが終了となります。

ベッティングラウンドが終了すると、ディーラーがチップを回収して一か所に集めます。このチップの山のことをポットといい、ゲームの勝者が一人で総取りすることになります。

ちなみに、一人のプレイヤーを残して他のプレイヤー全員がフォールドした場合はショーダウンを待たずに、残ったプレイヤーの勝利が確定して、この場合もテーブルに出ているチップを勝者ひとりで総取りということになります。

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アクションはポーカーの醍醐味で最も面白い部分ではありますが、子共にとってはルールがやや複雑だと思います。最も簡易的なポーカーであれば、チップ無し・アクション無しでポーカーをするこになります。

ただし、これではポーカーのゲーム性を壊してしまうので、チップは【1枚-2枚-3枚】等の少額レートとし、アクションはわかりやすく、ゲームを降りる【フォールド】と【ベット&コール】のみにすると子供にもかなりわかりやすくなると思います。ルールを覚えれるようなら【レイズ】も取り入れましょう。

ポーカーのルール その4-任意のカードを交換します。[ドロー]

1回目のベッティングラウンドが終了したら、カード交換(ドロー)をおこないます。ドローは自分の手札の中から不要と思われるカードを0~5枚選択して捨て、捨てた枚数と同じ枚数カードを補充します。元々手札が良い場合はドロー0枚でも可能。逆に手札が悪い場合は5枚全て交換することも可能です。

上のイラストでは・・・・
1番のプレイヤー 交換0枚
2番のプレイヤー 交換2枚
3番のプレイヤー 交換1枚
4番のプレイヤー 交換0枚
5番のプレイヤー 交換5枚
6番のプレイヤー 交換3枚
しています。

例えば、ドロー0枚で、次のベッティングラウンドでレイズをしたプレイヤーがいたとします。こういった場合、そのプレイヤーの手札が元々すごくよかったことが予測できます。逆に5枚全てカード交換しているプレイヤーはハイカードだったことが予測できます。

ただし、ブラフの可能性もありますね。こういった心理戦もポーカーのおもしろいところです。

ドローポーカーでカード交換ができるのは1回のみです。カード交換は慎重によく考えて枚数を選択するようにしましょう。

仮にドロー時にカードが足りなくなった場合は、デック(デッキ)に残ったカードと前プレイヤーまでが捨てたカードをよくシャッフルして使用することになります。

子供でも簡単・簡易ポーカー

ドローポーカーのドローは簡略化できませんね。ドローをしなければドローポーカーではなくなってしまいます。ただのカード交換(ドロー)なので、子供が楽しむ場合であっても、簡略化する必要はありませんね。

ポーカーのルール その5-アクションを選択します[ベッティングランド-2回目]

ドローを終えたら、2回目のベッティングラウンドを開始します。基本的に手順は1回目のベッティングラウンドと同様ですが、2回目はスモールブラインドとビッグブラインドのブラインドベット(強制ベット)が無くなる為、アクション開始は、アンダーザガンではなく、1番のスモールブラインドから開始されます。

この時、実行できるアクションも基本的には1回目のベッティングラウンドと同様で以下の通り・・・

6つのアクション
  1. フォールド・・・そのゲームを降りる・諦めるアクション
  2. ベット・・・最初にチップを賭けるアクション
  3. コール・・・出されているチップの同額のチップを出すアクション
  4. チェック・・・パスをするアクション。ただし、自分のベット額と相手のベット額が同じでないとできない
  5. レイズ・・・チップを上乗せするアクション
  6. オールイン・・・自分が持っている全てのチップかけるアクション

ですが、2回目からはブラインドベットが無いため、初めにアクションを起こすことが可能なスモールブラインドは他のプレイヤーとベット額が同じ(全プレイヤーがベット額0)なので、【チェック】を選択することも可能です。

スモールブラインドがチェックを選択した場合、次にアクションをするビッグブラインドもチェックができ、いずれかのプレイヤーがベットするまでチェックが可能です。

全てのプレイヤー(BTN(ボタン)のプレイヤー)までがチェックするか、誰かがベット/レイズをしフォールドしたプレイヤー以外のチップが同額になると2回目のベッティングラウンドが終了となり、1回目のベッティングラウンドと同様にディーラーがテーブルに出されたチップを回収(ポット)します。

ベッティングランドが終了すると1回目の時同様にディーラーがチップを回収して最終決戦【ショーダウン】で雌雄を決します。

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簡易バージョンは【ベッティングラウンドの1回目】と同様です。テーブルレートを少額にした上で、アクションは【フォールド】と【ベット&コール】のみにすると、子供にもかなりわかりやすくなるかと思います。

ルールを覚えれるようなら【チェック】や【レイズ】も取り入れ、アクションが難しければチップ無しのノーアクションでポーカーの雰囲気を楽しむのもよいかもしれません。

ポーカーのルール その6-ショーダウンでハンドを公開

ベッティングラウンドを2回終えたら、ハンド(役)を公開し、ハンドの高さ(強さ)を他のプレイヤーと競います。この時に一番ハンドの強いプレイヤーがポット(ディーラーが回収したチップ)を一人で総取りすることができます。

稀ではありますが、ハンドの強さが同じで引き分けになった場合は、ポットは引き分けになったプレイヤーで等分することになります。ポットが綺麗に割り切れない場合は、割り切れない分の端数を手番の速い(ポジションの悪い手番の速い)プレイヤーのものにするのが一般的です。

ゲームが終了したら、 BTN(ボタン)を一つ左隣に移し、次のゲームを開始。これを繰り返し全てのプレイヤーが全てのポジションを担当するようにゲームを進めていきます。

ポーカーのルール その他-オールインとサイドポット

チップを使用しないポーカーの場合は無視してください。オールインとサイドポットはチップ有りルールの場合のみ使用します。

オールインとはその名の通りすべてのチップをベットするアクションの事を言います。オールインはいろいろな状況で使用されますが、主に手持ちのチップが少なくなった時に使用されます。

チップが少なくなると、ゲームの途中であっても【ベット】【コール】【レイズ】等ができなくなります。そんな時にオールインは使用されます。オールインをすることで、チップが無くなってもゲームに参加することが可能です。

もちろんオールインをすると手持ちのチップを全て出すことになるので、オールイン後は【ベット】【コール】【レイズ】はできませんが、ショーダウンまできっちりゲームを続けることができます。

そこで問題になるのが、早々にオールインをしたプレイヤーと、その後もベットやレイズで賭けチップを吊り上げたプレイヤーとの公平性です。ドローポーカーは公平性を保つため原則フォールドしたプレイヤー以外のチップが同額にならないとゲームは進みません。

極端な例を言うとゲーム開始直後にプレイヤーAがチップ1枚で【オールイン】。プレイヤーBとプレイヤーCがレイズ合戦でポットが1001枚になったとします。この時ショーダウンで仮にプレイヤーAが勝ってポットにある1001枚を総取りするのはかなり不公平です。

ここで、出てくるルールがサイドポットです。これは、オールインをしたプレイヤーとそれ以外のプレイヤーでポットを分ける考え方となります。具体的にいうと、オールインをしたプレイヤーは勝負に勝っても、オールインをしたチップ量に対する配当しか獲得できません。

■A チップ1枚 オールイン
■B チップ500枚
■C チップ500枚

このような状況でプレイヤーAが勝った場合は、チップ1枚に対す配当なので、獲得チップは3枚(メインポット)ということになります。残りの998枚(サイドポット)のチップはハンドが次に強いプレイヤーが総取りすることになります。

まとめ-ポーカー【ルールと遊び方】

今回は、ポーカー【ルールと遊び方】について紹介させていただきました。ドローポーカーは日本国内で根強い人気があります。

テキサスホールデムポーカーと比較すると他のプレイヤーとの駆け引きが少なくなりますが、逆に言うと、駆け引きが少し苦手な方にも気軽に楽しんでいただけると思います。

ランダムにカードが配られるので、運の要素が強いゲームにはなりますが、【手札から役ができる確率】【フォールドを使うタイミング】【ブラフの使い方】【他のプレイヤーのアクションや仕草】【手持ちチップや、ポットの量】などの情報やテクニックも重要で、ゲーム回数が増えてくると実力差が必ず出てくるゲームでもあります。

また、子供でもできる簡単なポーカーに厳密なルールは無いので、ご自身でアレンジして子供と楽しく遊べるポーカールールを作成してみてください。子供に【ブラフ】を教えるのは・・・・・ですが、【役ができやすい・できにくい】といった確率計算や【チップの計算】等、頭の体操にも良いかと思いますよ。