【大富豪】階段出しの公式ルール!《ローカルルールも紹介》

《ババ抜き/ジジ抜き》《七並べ》《スピード》《ポーカー》《ダウト》等、トランプには大勢で遊ぶと盛り上がるゲームが多くあります。今回はそんな数あるトランプゲームの中から《大富豪/大貧民》のルールの一つである、《階段出し》にフォーカスしていきたいと思います。

《大富豪》は人気のあるトランプカードゲームなので、多くの方が階段出しについてご存じかと思いますが、「あれ?これ私の知っている階段出しと違う?」なんて経験がある方も少なくないと思います。

階段出しを制する者は大富豪を制する!階段のルールを解説

階段出しは《連番・シークエンス・シーケンス》等と呼ばれ大富豪の中でも、かなり特殊な出し方となります。階段出しが可能な場合はかなり有利にゲームを進めることが可能でその効果はかなり高いといえます。ただ、大富豪には数多くのローカルルールが存在するため、ゲームを開始する前にどのルールが適用させるか確認しておいた方がよいでしょう。

ここでは、公式ルールで採用される階段出しのルールから、超特殊なローカルルールの階段出しについても詳しく解説していこうと思います。

階段の解説の前に、大富豪の大まかなルールにつて

大富豪は複数プレイヤーへ均等に配られたカードを一定のルールに従い、時計回りに出していき、手持ちのカードのすべてを一番最初に場に出せたプレイヤーから順にあがりとなります。

大富豪のカードには強さがあり、原則として前のプレイヤーが出したカードより強いカードしか出すことができません。

数字の強さは、通常時《3》が最も弱く数字が大きくなるにつれて強くなり、《K13》の次に《A1》⇒《2》⇒《joker》順に強くなります。つまり通常時に最も強いカードは《joker》で数字で一番強いカードは《2》ということになります。

繰り返しになりますが、カードを出す場合は前プレイヤーよりも強いカードしか出すことができず、仮に強いカードを持っていなければ《パス》を選択することになります。ちなみに強いカードをもっていても、戦略的に《パス》を選択することも可能です。

自分以外のプレイヤーが全員パスを選択したら、そのターンは流れ、自分から好きなカードで新たなターンを開始することができます。

場が流れて新しいターンが開始される時、一番最初にカードを出すプレイヤーはカードの出し方を《1枚出し》《複数枚出し》《階段出し》の3種から、好きな出し方を選択することができ、場が流れるまでカードの出し方は固定されます。

つまり、新たなターンが《1枚出し》で始まったら、場が流れるまで《1枚出し》しかできません。同様に、新しいターンが《階段出し》で始まったら、場が流れるまで《階段出し》しかできません。記事の後半ではこの階段出しについて詳しく紹介していきます。

大富豪は、場を流し、いかに自分の有利な種類の出し方を選択するかが、勝敗のカギになってきます。そして前述で説明している通り、一番最初に手持ちのカードを全て出した順に順位が確定し次のゲームに移るのですが、順位が確定した時点で下記の階級がそれぞれ割り振られます。

1位   = 大富豪
2位   = 富豪
ブービー = 貧民
ビリ   = 大貧民

そして次のゲームを開始する時は、ゲームを開始する前に《大富豪と大貧民》間、そして《富豪と貧民》間でカード交換を行います。カード交換は下記のルールで行います。

大富豪のカード交換
  • 大富豪は任意の不要なカードを2枚大貧民に渡します。
  • 富豪は任意の不要なカードを1枚、富豪に渡します。
  • 貧民は手持ちのカードで最も強いカードを1枚、富豪に渡します。
  • 大貧民は手持ちのカードで強い順に2枚、大富豪に渡します。

つまり大富豪は勝者が連勝しやすく、敗者が連敗しやすいトランプゲームとなっています。この辺りのルールは、下記の記事でも紹介しているので、良ければ参考にしてみてください。

ということでここからは、階段出しについて詳しく確認していきたいと思います。

大富豪の階段-公式ルール

「大富豪に公式ルール?」と思われる方もおられるかと思いますが、日本には、大富豪の多すぎるローカルルールのばらつきを統一するために日本大富豪連盟なるものが設立されていて、日本大富豪連盟が定めた公式ルールで、多くの大富豪大会・イベントが開催されています。

大富豪は集まったメンバーが楽しければ、独自の(ローカル)ルールで楽しむことができるのが利点でもありますが、メンバー間でルールの統一ができない場合は公式ルールを採用してみてはいかがでしょうか?

公式ルール-階段で出せる枚数は何枚まで?

公式ルールの階段の枚数は同じスート(マーク)を連番で3枚以上で成立します。上限の制約はないため、理論的には最大《3・4・5・6・7・8・9・10・J・Q・K・A・2・joker》の14枚出しが可能ということになります。

公式ルール-階段の返し方は?

前プレイヤーの階段出しに続いて階段出しをする場合は、前プレイヤーが出した階段と同じ枚数のカードを出す必要があります。スートは前プレイヤーに合わせる必要は無く、連番が同じスートであれば出すことが可能。

数字の強さについては、前プレイヤーが出した一番弱いカードより、強いカードで始まる階段であれば出すことが可能です。

公式ルール-階段の柄は?

階段の柄(スート・マーク)については多くのローカルルールがあるので、気になる方も多いかと思いますが、前述で説明している通り、連番で出すカードの柄さえ同じであれば、前プレイヤーのカード柄に合わせる必要はありません。

つまり数字の強ささえクリアしていればの階段に対して♣や♠・の階段でも出す(返す)ことが可能です。

公式ルール-階段の縛りは?・まとめ

つまり、公式ルールの階段の縛りは・・・

■ 3枚以上の連番で同じスートを出す。
■ 返す場合は、前プレイヤーのスートに合わせる必要はなく、前プレイヤーが出した階段の一番弱いカードよりも、強いカードで始まる階段であればOK。

ということになります。

大富豪の階段-非公式(ローカル)ルール

公式ルールでは数多くのローカルルールを統一させるため、非常にシンプルでわかりやすい階段出しが採用されていますが、ローカルルールの階段出しは多種多様、とても多くの階段出しが存在します。

なかなかユニークな階段出しもあるので、普通の階段出しに飽きたら下記で紹介する階段出しを採用してみてください。階段出しのルールを変えるだけで大富豪の戦略も大きく変わる場合があり、きっとゲームが盛り上がりますよ。

階段革命

このローカルルールは多くの方がご存じだと思います。大富豪は同じカードを(jokerを含め)4枚以上出すと革命といって、カードの強さが反転します。つまり、革命がおこると、数字で《2》が最も弱いカードで、《3》が強いカードとなります。

jokerが最強のカードであることは、革命後でも同じです。この革命を階段出しでも適用するのが階段革命となります。階段革命は同じスートの連番を4枚以上同時に出すことを条件とします。

なお、階段革命の成立は《カードを出した時点で成立》OR《カードを出して場が流れた時点で成立》の2つのパターンがあり、その場の決め次第となりますが、公式ルールで採用されている革命は、カードを出した時点で即座にカードの強さが反転するルールを採用しているので、迷う場合はこれを採用すると良いかと思います。

8切り階段

大富豪は数字の《8》を出すと、強制的にそのターンが終了し《8》を出したプレイヤーから新しいターンを開始することができます。これが《8切り》となります。この《8切り》を階段出しにも採用したのが8切り階段となります。

公式ルールの場合、《8》を含めた階段出しを使用することは可能ですが、通常の階段として扱われ《8切り》の効果は付与されません。

階段のしばり

階段出しには公式ルール以外も数多くの縛りルールが存在します。あげればきりが無いので、比較的有名な3つの縛りルールを紹介していきます。

階段数字縛り

階段数字縛りはその名の通り数字で縛るルールとなります。具体的には《の5-6-7》で縛りが発生した場合、出せるカードは《8》から始まる階段出しに限ります。つまり《の8-9-10》《♣の8-9-10》《の8-9-10》《♠の8-9-10》の4種しか存在しません。このしばりを「はしご」と呼んだりもします。

階段激縛り

階段激縛りは、前述の階段数字縛りにスートを追加したパターンとなります。つまりこのルールを採用した状態で《の5-6-7》で縛られると、次のプレイヤーは《の8-9-10》しか出すことができなくなり、激縛りを採用した場合、カード構成難易度から縛りが発生した時点でほぼ、そのターンが流れることになります。

階段片縛り

スート(マーク)もしくは数字縛りのどちらか一方の縛りが適用されるルール。逆に言えばどちらか一方の条件さえクリアできていれば階段出しが可能な縛りとなります。

飛び階段

連番ではなく一つ飛ばしの数字が3つ以上連なる場合に適用される少しユニークな階段出しとなります。

飛び階段を採用した場合は、《♣の5-7-9》が出されたら次のプレイヤーはスートを揃えたうえで、《6-8-10》以上の飛び階段出しをする必要があります。

ダブル階段・トリプル階段

同じ数字を2枚以上連番で出す階段出し。

連番の枚数や、スート(マーク)縛りはその場の決め次第となります。

レインボー

レインボーは4つの連なる数字のスート(マーク)が全て違う場合に出せる、特殊な階段となります。

グループの決め次第で、レインボーが出たら強制的に場を流すことが出来たり、革命として扱う場合もあります。

威厳階段

同じスートの《J-Q-K》を出したら、威厳階段として、強制的に場を流すことができる階段出しとなります。

トンネル

最弱のカードと最強のカードを繋げる特殊な階段出しをトンネルと言います。

本来つなげることが出来ない、《2》と《3》を繋ぐ階段出し。《2》と《3》を繋ぐ階段なので、連番の種類としては《123》と《234》の2種しか存在しません。この時の数字の強さは、最弱の階段として扱われ、通常時であれば《3-4-5》と同等の強さとなり、革命時であれば《K-1-2》と同等の強さとする場合が多いです。

まとめ-【大富豪】階段出しの公式ルール!《ローカルルールも紹介》

今回は大富豪の階段出しについて紹介させていただきました。階段出しのローカルルールは非常に多いです。一応公式ルールも存在しますが、結局は遊ぶメンバーが決めた楽しい階段出しルールがそのメンバーだけの公式ルールです。是非いろいろな階段出しのルールで大富豪をあそんでみてください。

ここで紹介されていない階段出しルールも多くあると思うので、「こんな面白い、階段出しがあるよ」と言う方は、コメント欄から教えていただけると嬉しいです。