0800に出てしまった!「出ない方がいい?」「どこの会社?」0800のあれこれ解説!

【0800】から始まる番号からの着信!!電話をとって対応する人。「何この番号??」と放置する人。中には電話とった結果、思わぬトラブルや、嫌な思いをした人もいるかと思います。特に、このページに来ていただいている方の多くは後者だと思います。いったい【0800】で始まる電話番号の正体は何なのでしょうか?

【0800】に出てしまった時の対処方法と【0800】の基礎知識

【0800】で始まる電話番号にたいして、【電話に出てしまった!】【出ない方がいい!】【通話料金は?】【着信拒否】といったネガティブな検索ワードが頻繁にでてくるには理由があります。

ここでは、【0800】で始まる電話番号が一体どういったものなのか?どうして嫌な思いをする人がいるのか?また、【0800】に出てしまった時の対処方法等を詳しく紹介していこうと思います。

【0800】とは?正体はフリーダイヤル等の[着信課金サービス]

【0800】で始まる電話番号の正体はフリーダイヤルと呼ばれる着信課金サービスのこととなります。知名度の高いフリーダイヤルと言えば【0120】がありますね。これと基本的には同じです。

もう少し具体的に言うと、フリーダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、通常通話料は発信側が負担しますが、フリーダイヤルについては、(着信課金サービスを契約している)業者が発信はもちろん着信の場合も全ての通話料を負担することになります。

このフリーダイヤルは、顧客からの問い合わせを増やしたいと考える企業等で採用されることが多くなっています。「通話無料!!」と聞くと、電話をかける側は、経済的にも心理的にも通話へのハードルは下がりますよね。

また、企業側は、企業イメージ向上や、電話番号を覚えてもらう意味も込めて、このフリーダイヤルを採用しているケースも少なくありません。

フリーダイヤル【0800】の歴史・誕生したい背景

フリーダイヤルサービスは1985年に日本電気電話によって開始されました。この時のフリーダイヤル番号は【0120】で始まる10桁の電話番号のみとなります。その後14年間で【0120】で始まる10桁の番号が枯渇し始めたため、1999年に新たなフリーダイヤルの番号として【0800】で始まる11桁の番号が割り当てられることになります。この【800】というのは海外で採用されていることが多い番号でもあります。

ちなみに、フリーダイヤルのサービスと言えばその認知度とシェア率からNTTコミュニケーションズと思われがちですが、他の企業でも同等の着信課金サービスを提供しています。商標登録の関係でサービス名はそれぞれ異なります。フリーダイヤルと同等のサービスには以下のようなものがあります。

■ NTT東日本・西日本・・・フリーアクセス・ヒカリワイド
■ KDDI・・・フリーコール
■ ソフトバンク・・・フリーコールスーパー
■ 楽天コミュニケーションズ・・・フリーボイス
  etc・・・

【080】は携帯電話!【0800】はフリーダイヤル!

フリーダイヤルに使用される【0800】とよく間違われるのが携帯電話番号に使用される【080】です。

一昔前まで携帯電話番号と言えば【090】で始まる番号が一般的でしたが、フリーダイヤルの【0120】が枯渇しはじめ【0800】の使用が開始されたのと同様で携帯電話番号も【090】が枯渇し始めたため【080】や【070】等の番号が使用されています。今では「090を使用しているのは、おじさんやおばさんだけ!」なんて言葉も耳にしますね。

ここで気になってくるのが【080】で始まる電話番号が携帯電話の番号かフリーダイヤルなのかです。見分け方はとて簡単です。【080】に続く数字が0であればフリーダイヤル。1~9であれば携帯電話となります。

【080】から始まる携帯電話番号については下記の記事でまとめているので、よければ参考にしてみてください。

【0800】の電話に出てしまった・・・!出ない方がいい?

結論を先に言ってしまうと、心当たりがないフリーダイヤル【0800】からの着信には出ないことをお勧めします。というのも前述で紹介した通り【0800】は主に企業が通信会社と契約する電話回線です。言い換えると【0800】で始まる番号からの着信は企業からの電話ということになります。

こちらから問い合わせをしたことに対してのコールバックの除くと、企業から個人への着信の多くは、「商品の売り込み」や「サービスの勧誘」となります。こちらが望んでもいない商品やサービスを進められても多くの場合は購買に繋がりませんよね。

また、相手がまともな企業であれば、こちらが必要ないことを伝えると、諦めてくれる場合がほとんどですが、残念なことに悪質で中には詐欺まがいの商品やサービスを進めてくる迷惑電話も少なからず存在します。こういった【0800】の電話に出てしまった時の対処方法について2つ紹介しておきたいと思います。

個人情報は伝えない①

基本中の基本ですが【0800】に限らず心当たりのない番号からの着信に対して個人情報を伝えてはいけません。クレジットカード番号やキャッシュカード情報は当然ですが、「氏名」「年齢」「住所」等も伝えてはいけません。

迷惑電話と言えば、[強引な物販]や[強引なサービスへの勧誘]などをイメージされる方も多いかと思いますが、それだけではありません。「家族構成」や「家族の帰宅時間」等を聞き出し強盗やそれに違い犯罪、また詐欺をおこなうための情報収集が目的の場合もあります。

なので、迷惑電話は何気ない日常会話ですら危険になる場合があります。中には、受話器から聞こえる「家族の声」から、家族構成を予測したり「電車や車の音」から、線路の傍や幹線道路の傍に家がある等の情報を収集しているケースもあるといいます。

とにかく、迷惑電話と判断したら、こちらの情報は伝えずなるべく早く電話を切るようにしましょう。

相手の言うことを簡単に信じない

これが紛らわしいのですが、フリーダイヤルは大企業から中小企業まで様々な企業が活用しています。有名な企業では以下のような電話番号で着信課金サービスを行っています。

企業名着信課金電話番号
トヨタ自動車株式会社0800-700-7700
楽天モバイル株式会社0800-805-0090
KDDI株式会社0800-080-0007
セコム株式会社0800-555-5555
関西電力0800-777-8810

こういった、信頼と実績がある企業がフリーダイヤル等の着信課金サービスを利用する一方、強引な押し売り目的で【0800】で始まる電話番号を取得している企業もあります。たちの悪いのが時にこういった迷惑電話を目的とした企業は、全く関係のない有名な企業を名乗り、言葉巧みに情報を得ようと誘導してくるところです。

有名な企業名を名のられると、少し話を聞いてみようと考えがちですが、本当に自身に関係のある内容か落ち着て判断し、不要な内容であれば有名な企業であっても「結構です。」と電話を切ってしまいましょう。

【0800】はどこの会社?折り返した方がいい?通話料金は誰が払う?

まったく心当たりのない【0800】の着信であれば、折り返し電話をする必要はないでしょう。心当たりのない【0800】からの着信の多くは、自分が全く必要としない商品やサービスのセールスの電話です。ただし、心当たりのある自分に必要な電話であれば【0800】からの着信にも対応する必要がでてきます。このような場合はまず、【どこの会社】からの着信かを調べることをお勧めします。

ちなみに通話料金については【0800】が(フリーダイヤル等の)着信課金電話番号となるので、「着信」「発信」ともに通話料金は発生しません。どちらの場合であっても通話料金が発生するのは着信課金電話番号を契約している企業側となります。

【0800】がどこの会社か調べる

調べ方はとても簡単です。「Google」や「Yahoo!」等の検索エンジンで電話番号を直接入力して検索するだけです。有名な企業が使用する【0800】の電話番号であれば、ほとんどの場合が検索エンジン上位に表示されるので、すぐにどこの会社からの着信かがわかります。例えば、先ほど紹介した着信課金電話番号リストにあるトヨタ自動車株式会社を例にあげてみます。

企業名着信課金電話番号
トヨタ自動車株式会社0800-700-7700
楽天モバイル株式会社0800-805-0090
KDDI株式会社0800-080-0007
セコム株式会社0800-555-5555
関西電力0800-777-8810

トヨタ自動車株式会社の着信課金電話番号080-700-7700を検索してみると以下のような結果が表示されます。

もちろん、トヨタ自動車株式会社以外の企業であっても、ある程度知名度のある会社であれば、ほとんどの場合着信課金電話番号を検索することで着信があった企業を調べることができます。

検索した結果の企業がもし、自身と関係のある企業であれば、電話を折り返しても大きなトラブルにまきこまれることはまずないでしょう。逆にいうと、仮に検索にヒットしないような【0800】であれば、少し注意した方がよいかもしれません。

また、普通に【0800】ではじまる電話番号を検索してその企業を見つけることができなかった場合は、【jpnumber】の使用をお勧めします。

【jpnumber】は、有名な企業の電話番号はもちろんですが、中小企業をはじめ事業者未登録の電話番号までデータベースに蓄積されてます。そして迷惑電話がひどい番号であればあるほど、[アクセス回数][検索回数][口コミ回数]が多くなる傾向にあるので、調べた電話番号が怪しいものであれば一目でわかります。

さらに日付ごとに該当の電話番号の「アクセス回数」「検索回数」の推移がグラフで確認できるので、いつからこの電話番号が活発に使用されているかも確認することができます。

個人情報は伝えない②

検索の結果【0800】ではじばる番号がどこの会社がわかって、かつ自分に必要な電話であれば、折り返し電話しても問題ないでしょう。逆に検索にヒットしなかったり、「口コミ」での評価が悪い場合は望まないトラブルに巻き込まれる可能性があるので、折り返しは避けた方がよいです。

それでもどうしても折り返し電話する必要がある場合は、前述で紹介したように「氏名」「年齢」「住所」等の個人情報は伝えないようにしましょう。

また、こちらから折り返しする場合は、非通知設定(184)や公衆電話を活用することで、こちらの電話番号を相手に知らせずに連絡を取ることができます。

【0800】か始まる電話番号を着信拒否設定にする

【0800】からはじまる電話番号が迷惑電話だった場合、一度でも電話に出てしまったら、しつこく何度も電話をしてくる場合があります。そんな時はすぐに着信拒否設定を行うようにしましょう。当然ですが一度着信拒否設定をすると、その番号からの着信はなくなる(留守番電話対応等になる)ので安心です。

最近の機種であれば、固定電話・スマホを問わずにほとんどの機種で標準機能として着信拒否機能が搭載されているのでわからない方は、説明書やネット検索で調べてみてください。

また、固定電話の機種や便利なアプリを利用すると【0800】や【0120】をまとめて着信拒否する設定等があったりしますが、これをしてしまうと自分に必要なフリーダイヤルからの着信も拒否することになるので、着信拒否設定の範囲広げすぎには注意が必要ですね。

まとめ-0800に出てしまった!「出ない方がいい?」「どこの会社?」0800のあれこれ解説!

今回は0800に出てしまった!「出ない方がいい?」「どこの会社?」0800のあれこれ解説!についてまとめさせていただきました。

いろいろと不安になるようなことも書きましたが【0800】の多くは善良な企業が使用している(フリーダイヤル等の)着信課金サービスとなります。そのため必要以上に怖がる必要はありません。仮に迷惑電話であった場合も毅然とした態度で断ればそれ以降その電話番号からかかってこない方が多いです。

とはいえ、一度悪質な迷惑電話に遭遇した方の中には、電話をとることに抵抗を感じる人もいるでしょう。そういった方はとりあえず知らない電話番号からの着信があれば、一呼吸おいてとりあえずスルーして、発信元の電話番号がいったいどういう番号か調べてから、かけなおすかどうか検討することをお勧めします。

調べ方は前述で紹介しているように【Google】や【Yahoo!】等の検索エンジンに直接電話番号を入力するだけでOKです。もし電話番号がヒットしないようなら、【jpnumber】もチェックして該当の電話番号&口コミをチェックしましょう。派手に迷惑電話をおこなっている業者であればほとんどの場合【jpnumber】で発見することが可能なので、迷惑電話でお困りの方はお試しあれ。