2019年10月1日から消費税が8%から2%UPの10%になりました。当然増税しようとすると、増税前にいわゆる「駆け込み需要」が増大し、増税後は増税に伴う「買い控え」が発生します。
今回、こういった需要の混乱を防ぐため国では特定の商品の税率を引き下げる【消費税軽減税率制度】や、クレジットカードやスマートフォン決済等のキャッシュレス決済をおこなうことでポイントが還元される【キャッシュレス・ポイント還元事業】など様々な政策を打ち出しています。
そして、2020年に開催される東京オリンピックの8月の閉会や、2020年6月に終了予定の【キャッシュレス・ポイント還元事業】等影響でおこる景気の落ち込みの対策として新たな経済対策が発表されています。
それが、マイナンバーカードを活用した消費活性化策【マイナポイント】です。
【消費税軽減税率制度】や【キャッシュレス・ポイント還元事業】は下記の記事を参考にしてみてください。
2019年10月より消費税率が8%から10%にUPします。財政難の日本では仕方がないことかもしれませんが、たか …
2019年10月1日より消費税が8%から10%に引き上げられました。これまで消費税率を引き上げる度に、【駆け込 …
マイナンバーカード(個人番号カード)とは?
今さらですが、簡単にマイナンバーカードについておさらいをしておきます。マイナンバーカードとは、運転免許証や健康保険被保険者証、パスポートや住民基本台帳カード等と同様、身分証明書の1つとなります。
主な目的は、行政サービスにおけ不正受給等を防止する【公平・公正な社会実現】、行政機関における情報の照合・転記・入力を削減する【行政の効率化】、そしてマイナンバーカードを身分証明書として活用したり、コンビニ等で住民票や印鑑証明書などの公的な証明書が取得できる【国民の利便性の向上】としています。
ただ、「手続きが面倒」「セキュリティーが不安」「国民の利便性が少ない」等様々な理由で2019年現在、普及率は15%未満となっています。マイナンバーカードのマイナポイントは、景気落ち込み対策とは別にマイナンバーカードの普及率アップも目的の1つとなっています。
マイナンバーカード、マイナポイントの還元率と期間
期間は、【キャッシュレス・ポイント還元事業】が終了予定の2019年6月の3ヶ月後つまり、2020年9月~2021年3月までの7ヶ月間を予定されています。
マイナポイントの還元率は25%となっていて付与されるポイント上限は最大で5,000円相当となっています。つまり、マイナンバーカードと紐づけられているキャッシュレス決済で20,000円分の決済をすると付与上限の5,000円となります。
マイナポイントの25%還元を受けるために必要なものと手順
マイナポイントの25%還元を受けるためには、マイナンバーカードとマイキーIDが必要になってきます。簡単に取得方法を紹介しておきます。
- マイナンバーカード
- マイキーID
マイナンバーカードを取得する
マイナンバーカードは【パソコン】【スマートフォン】【郵便】【証明写真機】等で無料で申請することができます。
マイナンバー交付申請書に個人番号や氏名・住所・生年月日等の必要事項を記載し、顔写真を添付してポストに投函するだけです。
交付申請書のダウンロードはこちら
封筒材料のダウンロードはこちら
申請用WEBサイトにアクセスしてメールドレスを登録。その後必要事項やでじtらうカメラで撮影した顔写真を登録するだけで申請が完了します。この記事を閲覧できている時点でWEB環境が整っているはずですので、これらの方法が一番手っ取り早く簡単です。
証明写真機のタッチパネルから「個人番号カード申請」を選択して、画面の案内に従って必要事項を入力のうえ、顔写真を撮影&送信します。細かい操作方法は証明写真機毎に異なります。
マイキーIDを取得する
マイナンバーカードの準備ができたら、次はマイキーIDの設定です。マイキーIDの設定は【マイナンバーカード対応FNCスマートフォン】、もしくは【PC+公的個人認証サービス対応ICカードリーダー】で設定できます。
ただし2019年12月現在【マイナンバーカード対応FNCスマートフォン】はまだまだ少なく、また、専用のアプリとJPKI利用者ソフトもインストールが必要で、PCやスマートフォンを使い慣れていない方にとってはとても敷居が高く、実用性にかけるものとなっています。今後のアップデートに期待です。※自治体でもマイキーIDが設定できる場合があるので、PCやスマートフォンの扱いに慣れていない方は、一度問い合わせてみるとよいかもせいれません。
【Google Play】からアプリ「マイキーマイページ」をインストールします。この時JPKI利用者ソフトも必要になります。JPKI利用者ソフトは以下の外部ページよりダウンロードできます。
公的個人認証サービスとは、電子証明書などの安全性が高い技術を利用し、他人によるなりすまし申請や電子データが通信途中で改ざんされることを防ぐための機能を、安い費用で提供するものです。
アプリを起動させて、マイキーID発行をタップして「マイナポイントご利用準備をスタート」に進みます。次にマイナンバーカードをスマートフォンで読み取ります。この時【マイナンバーカード対応FNCスマートフォン】である必要があります。2019年11月現在【マイナンバーカード対応FNCスマートフォン】は下記のPDFにまとめられています。
マイナンバーカードをスマートフォンで読み込むと、パスワードを要求されます。マイナンバーカードを申請した時、もしくは受け取り時に設定した4桁の暗証番号を入力すると、8桁のマイキーIDが自動生成され設定が完了です。
まとめ-マイナンバーカードのマイナポイントで25%還元!?
マイナポイントで25%還元は(記事作成:2019年12月)今から10ヶ月先の話ですが、それでも、対応スマートフォン端末が少なかったり、登録が複雑だったり準備不足が否めないのが実状です。今後できるだけ多くの人がこの還元制度を利用しやすくなるような仕組み作りに期待です。
また、マイナポイント実施予定日が近づくと、マイナンバーカード申請・取得にかなりの時間を要することが予想されます。マイナポイントによる25%還元制度を利用する予定の方は、早めにマイキーIDの設定をされることをオススメします。