知らない番号からの電話【080-】はどこから?やばいの?

知らない電話番号からの着信!少し怖くありませんか?もちろん知り合いの可能性もありますが、逆にそうでない可能性もありますよね。特に見慣れない【080】や【070】で始まる電話番号は警戒してしまいます。いったいこれらの番号の正体はなんのでしょうか?

【080】から始まる知らない電話番号の正体!

【080】から始まる知らない電話番号からの着信。「携帯電話?090じゃないの?」なんて思われる方も少なくないでしょう。結論から言うと、【080】からの着信の多くは携帯電話からの発信となります。つまり基本的には【090】から始まる携帯電話の着信と同じです。

ただし、【090】から始まる携帯電話番号より、【080】から始まる番号の方が「迷惑」「危険」「やばい」「しつこい」といった否定的なワードが多く聞かれます。もちろんこれらにも理由があります。ここでは、【080】から始まる知らない番号からの電話の正体や、迷惑電話の対処方法等についてまとめています。

【080-】【090-】【070-】の違い

【080-】【090-】【070-】の違いは・・・実は特にありません。11桁の携帯電話番号と言えば【090】でしたが、使用できる番号が枯渇してきたため、【090】以外の番号、【080】⇒【070】と順に追加・開放されていった経緯があります。

【090-〇〇〇〇-〇〇〇〇】で使用できる番号は単純計算で1億通りです。日本の人口は2023年現在約1.2億人程度となっています。携帯電話番号は使用されなくなると一定期間をおいて再利用され、さらに携帯電話の保有率の低い幼児や高齢者がいることをふまえると、【090】の1億通りの番号があれば足りそうなものですが、個人での2台持ちはもちろん、仕事(会社)などで別番号の携帯を使用する人が増えたことにより、【090】はもちろん【080】を含んだ約2億通り(実際に携帯電話に使用できる番号は1.8億通り程)の携帯電話番号すでに割り振られ【070】についてもすでに半数程度が指定済みとなっています。

少し前に【060】を格安スマホに割り当てようと総務省で検討されましたが、【090】【080】【070】の番号のすべてが近年中に使用されることはないと判断され、とりあえず【060】の番号割り当ては見送られましたが、今後【060】が必要になる可能性は非常に高いと考えられます。

もう少しだけ詳しく、携帯電話番号の時系列を下記の表にまとめておきます。

携帯電話番号の歴史
1979年~【030-】から始まる10桁の番号で自動車電話サービスが始まる。
1995年~【050-】【060-】の番号をPHSに開放。-Personal(個人の) Handy-phone(ハンディフォン) System(システム)
1999年~【090-】から始まる11桁の番号を携帯電話専用として開放。同時にPHSは【070-】を使用するようになります。
2002年~たった3年で【090-】が枯渇。【080-】から始まる11桁の番号も携帯電話番号として開放。
2013年~PHS用の番号【070-】の一部も携帯電話番号として開放。
2017年~【060-】を携帯電話で利用できる改正省令案を公表。
2021年~総務省は現在のところ現状の携帯電話番号【090-】【080-】【070-】で足りると判断し、【060-】の開放は一旦見送りとなる。

ちなみに、少し前に「090-の番号をつかっているのはおじさん!」というフレーズが話題になりました。たしかに携帯電話が普及率が上がりはじめた1990年代当初は【090-】で始まる11桁の番号なので間違っていません。実際に10代~20代に携帯電話番号を調査したところ、そのほとんどが【080-】という結果が出ています。

ただし、【080-】の携帯電話番号が開放されたのは、【090-】の11桁の番号が開放されたたったの3年後なので、実は「おじさん世代」でも【080-】の携帯電話番号を使用しているケースも少なくありません。

また、繰り返しになりますが、携帯電話番号は使用されなくなってから一定期間が過ぎると、再利用されるので、新規契約した若い世代でも【090-】の番号を使用しているケースも実は少なくありません。

【080-】電話番号キャリア別割り当て表

前述で【080-】で始まる知らない番号からの電話は【090-】と同じでただの携帯電話番号であることを紹介しましたが、さらに一歩進んで【080-】に続く3桁の番号でNTTドコモ・au・ソフトバンクの大手三大キャリアを予測することが可能です。

というのも、総務省のサイトにて、携帯電話番号のキャリア割り当て表が公開されているからです。そして、割り当ては、【080-】に続く3桁の番号で割り振られています。携帯電話番号のキャリア割り当て表は以下の通りです。(割り当て表は2023年7月現在のものとなります。)

表の見方についてですが、【080-】を含めた最初の5桁が記載されているのが1列目となっていて、これに6桁目が記載されている1行目を加えて表を確認していきます。

例えば、表の2行目を見てみると【080-100△△△△△】~【080-109△△△△△】はすべてキャリアがNTドコモになっていることがわかります。

番号
080-10
NTTドコモ
080-11
NTTドコモ
080-12
NTTドコモ
080-13
NTTドコモ
080-14
NTTドコモ
080-15
NTTドコモ
080-16
NTTドコモ
080-17
NTTドコモ
080-18
NTTドコモ
080-19
NTTドコモ
080-20
NTTドコモ
080-21
NTTドコモ
080-22
NTTドコモ
080-23
NTTドコモ
080-24
NTTドコモ
080-25
NTTドコモ
080-26
NTTドコモ
080-27
NTTドコモ
080-28
NTTドコモ
080-29
NTTドコモ
080-30
ソフトバンク
080-31
ソフトバンク
080-32
ソフトバンク
080-33
ソフトバンク
080-34
ソフトバンク
080-35
ソフトバンク
080-36
ソフトバンク
080-37
ソフトバンク
080-38
ソフトバンク
080-39
ソフトバンク
080-40
ソフトバンク
080-41
ソフトバンク
080-42
ソフトバンク
080-43
ソフトバンク
080-44
ソフトバンク
080-45
ソフトバンク
080-46
ソフトバンク
080-47
ソフトバンク
080-48
ソフトバンク
080-49
ソフトバンク
080-50
KDDI(au)
080-51
KDDI(au)
080-52
KDDI(au)
080-53
KDDI(au)
080-54
KDDI(au)
080-55
KDDI(au)
080-56
KDDI(au)
080-57
KDDI(au)
080-58
KDDI(au)
080-59
KDDI(au)
080-60
KDDI(au)
080-61
KDDI(au)
080-62
KDDI(au)
080-63
KDDI(au)
080-64
KDDI(au)
沖縄セルラー
080-65
KDDI(au)
080-66
KDDI(au)
080-67
KDDI(au)
080-68
KDDI(au)
080-69
KDDI(au)
080-70
ソフトバンク
080-71
ソフトバンク
080-72
ソフトバンク
080-73
ソフトバンク
080-74
ソフトバンク
080-75
ソフトバンク
080-76
ソフトバンク
NTTドコモ
080-77
NTTドコモ
080-78
NTTドコモ
080-79
NTTドコモ
ソフトバンク
080-80
NTTドコモ
080-81
NTTドコモ
080-82
NTTドコモ
080-83
NTTドコモ
080-84
NTTドコモ
080-85
NTTドコモ
080-86
NTTドコモ
080-87
NTTドコモ
080-88
NTTドコモ
080-89
NTTドコモ
080-90
KDDI(au)
080-91
ソフトバンク
080-92
NTTドコモ
080-93
KDDI(au)
080-94
ソフトバンク
080-95
NTTドコモ
080-96
ソフトバンク
080-97
ソフトバンク
080-98
KDDI(au)
沖縄セルラー
KDDI(au)
080-99
NTTドコモ
2023年7月現在の電気通信番号指定状況

キャリア(携帯電話サービス通信会社)がわかっても、電話をかけてきた人を特定できるというわけではありませんが、「あの人は、確かドコモじゃなかったはず・・・・」といった具合に情報の一つとして活用することができるかと思います。ただ、注意しておきたいのがMNPです。

MNP(Mobile Number Portability)は携帯電話番号ポータビリティのことで、電話番号持ち運び制度ともいわれています。一昔前はキャリアを変更する場合は電話番号も同時に変更する必要がありましたが、MNPが導入されたことで、電話番号を変更せずともキャリアを変更できるようになっています。

なので、電話番号から実際のキャリアを個人で調べるのはかなり難しくなっています。とは言え、機種変更・電波(アンテナ)環境や通信料の節約、犯罪目的等、それなりに大きな理由がない限りキャリア変更は稀なので、多くの場合は割り当て表の通りと思ってよいでしょう。

【080-】は迷惑電話?迷惑電話の多くはネットで検索が可能

【080】から始まる迷惑電話に限らず、多くの迷惑電話番号はネットで検索が可能です。というのも、迷惑電話の多くは「特定の個人」をターゲットにしているのではなく、不特定多数の人をターゲットにしているからです。当然ですが、多くの人は迷惑電話を相手にしないので、迷惑電話で何かしらの成果を得るには、必然的に数をこなす必要が出てくるからです。

するとどうなるのか・・・。良くも悪くも、ネットが広く普及した現代ではすぐにネット上に公開され(晒され)検索が可能になります。迷惑電話の内容がひどいものであればあるほど検索に引っ掛かりやすいので、【080】から始まる知らない電話番号はもちろん、その他の気になる電話番号は一度ネットで検索してみることをお勧めします。

その際、GoogleやYahoo!の検索窓に直接電話番号を入力するだけでもOKですが、そういった迷惑電話検索に特化したサイトや便利なアプリなどもあるので活用するのも手かと思うので有名どころを少し紹介しておきます。

日本、電話番号検索【jpnumber】

【jpnumber】には数多くの事業者電話番号が登録されているのはもちろん、その事業者について、「アクセス数」「検索回数」「口コミ件数」等の様々な情報が登録されています。派手に行動している迷惑電話であればあるほど、これらの数値が大きくなる傾向があり、新着の口コミ等は【jpnumber】のトップページにどんどん掲載されるので、どういった内容の電話があったかも知ることができます。

また【jpnumber】では、電話番号の【週間アクセス数ランキング】をはじめ、【口コミ件数ランキング】や【人気検索キーワード】等も公開しているので、ユーザーがどういった内容で【jpnumber】を利用しているのが一目瞭然です。

リアルタイムで最新の迷惑電話番号のリストや口コミが表示されるので、かなりおすすめです。


さらに【jpnumber】ではアプリ版も用意されています。アプリ版【jpnumber】は公式サイト上部の【Google Payl】からインストールが可能です。

アプリ版【jpnumber】では、着信時に電話帳に登録していない電話番号の事業者名・口コミ数・検索回数等を画面に表示することができる便利なアプリです。電話をとる前に画面に表示される情報を確認してから、電話をとるかどうかを判断することができます。

口コミ数や検索回数が多い電話番号からの着信は要注意です。良くも悪くも・・・主に悪い方に注目されている可能性が高いことを示しています。


次は、WEB版はありませんが、アプリに特化した電話番号識別・迷惑電話ブロックアプリ【Whoscall】を簡単に紹介しておきます。

Whoscall – 電話番号識別・迷惑電話ブロックアプリ

Whoscallは電話帳に登録されていない電話番号を自動で識別して迷惑電話をブロックしてくれる超便利な迷惑電話対策アプリとなります。機能の多くは有料となってしまいますが、すでに累計9000万ダウンロードを超えている人気のアプリケーションで具体的には以下のような機能があります。

【迷惑電話を自動で拒否】
【不審な電話番号を自動で識別】
【電話帳に登録されているな番号を識別】
【迷惑メッセージを自動振り分け】・・etc


Whoscallは「営業の電話や、迷惑電話は拒否したい!」「でも、電話帳に登録されてない番号でも大事な電話は取りたい!」等かゆいところに手が届く迷惑電話ブロックアプリとなります。主な機能は有料で、¥3,000/1年となります。少し高く感じるかもしれませんが、月に直すと¥250/1カ月です。

これで煩わしい営業電話や迷惑電話をブロックできると考えると決して高い投資ではないかと思います。また、もしビジネスシーンでスマホを使っているようなら、16億件以上の電話番号データが登録されているので、電話帳に登録されていない得意先からの電話も一目瞭然で電話を「とる」か「拒否」するか判断がとてもしやすくなります。

Whoscallの公式サイト・アプリは下記のリンクからチェック・ダウンロードすることが可能です。興味がある方は是非チェックしてみてください。

相手が特定できない【080】の対応

【080-】から始まる番号の多くは【090-】から始まる携帯番号からの発信と基本的には同じことを前述までに紹介してきましたが、迷惑電話が多いことも事実です。

「割り当て表でキャリアを調べても、思い当たる節はない。」
「電話番号をネットで調べてもヒットしない。」等

情報がないと、電話をとるかどうか躊躇する方もいるかと思うので、相手が特定できない【080】の着信からの対応をいくつかまとめておきたいと思います。

対応-1.しばらく様子を見る

まったこ心当たりのなり【080-】からの着信は、とりあえず電話をとらずに様子を見るのも一つの手です。間違い電話や迷惑電話の場合は2度目の着信はない場合があります。少しでも不信感があれば、1度目の着信はスルーするのも一つの対応方法です。自分に必要な電話であれば、2度・3度と何度か連絡が必ず入るはずです。

対応-2.非通知設定【184】、もしくは公衆電話からかけてみる

【080-】から始まる番号をはじめ、知らない・身に覚えのない電話番号への発信は基本的には控えた方がよいでしょうが、どうしても気になる場合は、こちらからかけなおすのも一つの手です。

ただし、かけなおす際は、非通知設定【184】や公衆電話の利用等、一工夫した方が良いでしょう。また、迷惑電話の目的は、個人情報の収集の場合があります。「名前」「家族構成」「家族の帰宅時間」etc・・・なので、こちらの情報は一つとして開示しないようにしましょう。

迷惑電話と言えば、[強引な物販]や[強引なサービスへの勧誘]等を連想される方も多いと思いますが、それだけではありません。言葉巧みに住所や家族構成、在宅時間を聞き出し、強盗やそれに近い犯罪行動のための情報収集をしている場合もあります。

逆にこちらは相手が誰なのか確認する必要があるので、「先ほどお電話いただいたようなのですが・・・」みたいな感じの切り出してよいかと思います。セールスや迷惑電話であることがわかれば、その時点で電話を切ってしまいましょう。

対応-3.自宅・携帯電話から電話する場合、音声録音(アプリ)を使用して証拠を残す

しつこい迷惑電話は対応しないことが一番ですが、どうしても対応する必要が出てきて場合は、音声録音(アプリ)を使用して証拠を残すようにしておきましょう。スマートフォンはもちろん固定電話でもよほど古い機種でない限り音声録音機能は標準でついているはずです。

残念ながら迷惑電話で警察がすぐに動くことはありませんが、迷惑電話の結果、業務妨害や傷害(精神的苦痛)等で被害届を受理してくれるケースもあります。

被害届を出すことも想定している場合は、電話番号や電話の回数・その内容も重要になってくるので、被害届を出すことを想定している場合は、音声録音(アプリ)とともにこれらの証拠を徹底的に残すようにしましょう。

ちなみにこれらの証拠は警察が刑事として介入してくれなくても、民事訴訟の証拠としても重要になってくるので、準備していて無駄になることはありません。

【080-】と【0800】の違い!【080】が「やばい」と言われる理由

前述で紹介した、【080-】電話番号キャリア別割り当て表を再確認していただきたいのですが、この割り当て表に【080】に続く一番若い数字は1となっています。具体的には【080-100・・・・・】みたいな感じです。ですが、「【080-0・・・・・】から電話がかかってきた!」という方も一定数います。

実は、これ【080-0・・・・】ではなく【0800】で着信課金サービスのことを指します。認知度で高いものでいうと【0120】が有名でしょう。「フリーダイヤル」や「フリーコール」なんて言うとわかりやすいかと思います。

着信課金サービスは、その名が示す通り発信者側に通信料が発生せず、着信側に通信料が発生するサービスとなります。発信側に通信料がかからないので、発信側は気兼ねなく電話をかけられるのが特徴。これらのサービスは、顧客を獲得を目的とした、「通販」「金融」「保険」等のサービスを提供する企業が活用することが多くなっています。

つまり、【0800】からの着信というのはこれら企業からの営業電話の場合が多々あるわけです。中には営業ノルマを達成するために、しつこいセールスや威圧的な話し方をする人も一定数います。

自分が求めていないサービスのセールスはそれだけで、迷惑な話なのにこれに加えて、「しつこい」「威圧的」な態度をとられると、迷惑電話としか言いようがありませんね。【080】から始まる電話番号が「やばい!」と言われる理由の一つにはこの【0800】の存在があるからと言えるでしょう。

まとめ-知らない番号からの電話【080-】はどこから?やばいの?

今回は、知らない番号からの電話【080-】はどこから?やばいの?についてまとめさせていただきました。

【080-】で始まる電話番号は基本的に【090-】で始まる番号が枯渇してきたため開放された、ただの携帯電話番号です。ただ、【080-】ではじまる電話番号に対して「やばい!」「しつこい!」なんてワードを耳にする理由の一つに、【0800】の存在があります。

前述で紹介したように【0800】で始まる番号は、基本的に企業向けの着信課金サービス、いわゆるフリーダイヤルとなります。なので、【0800】で始まる番号からの着信は企業からのセールス電話の可能性があるので警戒した方がよいでしょう。

もちろん【080-】から始まる携帯電話番号であっても迷惑電話の可能性もあるので、心配な方は迷惑電話に特化したWEBサイトや対応したアプリを活用することをお勧めします。これらのサイトやアプリを利用することである程度迷惑電話の被害を軽減することが可能かと思います。