Logicoolは、マウスやキーボード、モバイルデバイス、スピーカー等を販売するスイス・ローザンヌに本社を置くLogitech International S.A.の日本法人となります。中でも、PC用のマウスやキーボードはとても人気があり私も愛用しています。
今回はLogicoolのハイエンドキーボードであるMX Keysを購入したので、MX Keysのパフォーマンスを最大限に引き出す【Logicool Options】について詳しく見ていきたいと思います。
Logicool Optionsとは?
Logicool Optionsは、Logicool製のマウスやキーボド等の機能を強化、カスタマイズすることができるアプリケーションです。Logicool製のデバイスはそれだけでも十分魅力的ですが、Logicool Optionsを使用することで、自身の(プライベートや仕事)環境に合わせてデバイスをカスタマイズでき、独自の操作方法でタスクを実行することができるようになります。
具体的には、キーボドの場合、アプリ別にF(ファンクション)キーをカスタマイズできたり、デバイスのバッテリー残量が低下した時や、ロックキーが押されたときの通知、また『Num Lock』や『Caps Lock』等を無効に設定することも可能です。
マウスの場合も、各ボタンをアプリ別にカスタマイズできる他、キーボードとマウスが対応していれば、『DUOLINK』機能でマウスの機能性をさらに拡張することができます。
※Logicool Optionsで拡張できる機能はデバイスごとに異なり、デバイスによってはLogicool Optionsが使用できないものももちろんあります。購入前にLogicool Options対応しているかどうか事前にチェックが必要です。
【Logicool Options】MX Keysでできること
MX KeysはLogicool製のキーボードの中でもハイエンドモデルとなります。もちろん、Logicool Optionsにも対応しています。MX KeysのLogicool Optionsでできることは以下の通りとなります。
- ファンクションキーのカスタマイズ
- 通知・ステータスの確認
- Easy-Switchステータスの確認
- DuoLink
- Logicool Flow
ファンクションキーのカスタマイズ
まず、デフォルトでは標準のファンクションキー設定にはなっておらず、ディスプレイの輝度やタスクビューやメディアコントロール等が割り当てられています。具体的には・・・・
F1 | 輝度を下げる |
F2 | 輝度を上げる |
F3 | タスクビュー |
F4 | アクションセンター |
F5 | デスクトップ |
F6 | バックライトを暗くする |
F7 | バックライトを明るくする |
F8 | 前のトラック |
F9 | 再生/一時停止 |
F10 | 次のトラック |
F11 | ミュート |
F12 | ボリュームダウン |
ボリュームアップ | ボリュームアップ |
もちろん標準のファンクションキー設定を『fn』キーを押さないで実行する方法も用意されています。方法は下記の2つです。
- 『fn』+『esc』同時押し
- 『□ 標準のファンクションキーとしてF1~F12を使用』にチェック
いづれかの方法で『fn』キーと同時押ししなくても、標準のファンクションキーの機能を使用することが可能となります。
肝心のカスタマイズについてですが、F1~F12の12キーと、ボリュームアップキーに以下のタスクを自由割り当てることができます。
1.マイホーム | 34.モディファイアキー |
2.アプリケーションの起動 | 35.やり直す |
3.[スタート]メニュー | 36.ロック |
4.Cortana | 37.中央ボタン |
5.Media player | 38.停止 |
6.Webページを開く | 39.元に戻す |
7.Windows 設定 | 40.入力言語 |
8.アクション センター | 41.再生/一時停止 |
9.アプリケーションを切り替える | 42.切り取り |
10.ウィンドウを最大化 | 43.前のトラック |
11.ウィンドウを最小化 | 44.前のトラック/巻き戻し |
12.キーストロークの割り当て | 45.右クリック |
13.このPC | 46.右スクロール |
14.コピー | 47.左クリック |
15.サインアウト | 48.左スクロール |
16.シャットダウン | 49.戻る |
17.ズームをリセット | 50.拡大 |
18.スリープ | 51.新しいデスクトップ |
19.タスクビュー | 52.新しいブラウザダブ |
20.ダブルクリック | 53.検索 |
21.デスクトップ(前へ) | 54.次のトラック |
22.デスクトップ(次へ) | 55.次のトラック/早送り |
23.デスクトップの表示 | 56.画面を切り替える |
24.デスクトップをクローズ | 57.縮小 |
25.デバイス | 58.貼り付け |
26.ドキュメント | 59.進む |
27.ピクチャ | 60.電卓 |
28.ビデオ | 61.電子メール |
29.ファイルを開く | 62.音楽 |
30.フォルダを開く | 63.高度なクリック |
31.ボリュームアップ | 64.なし |
32.ボリュームダウン | |
33.ミュート |
ちなみに、テンキー上部に位置する4つのキーには左から順番に『電卓』『画像のキャプチャ』『アプリケーションメニュー』『ロック』が割り当てられていますが、こちらの4キー(合計17キー)も任意のタスクを割り当てることができます。
これだけでも、かなり自分の環境に合わせてカスタマイズできるわけですが、さらに注目しておきたい機能がもう2つ。1つは、タスク『12.キーストロークの割り当て』、そしてもう一つが、『アプリケーション固有の設定』です。
まず『12.キーストロークの割り当て』についてですが、これは、上で紹介した64個のタスク以外のタスクを自由に割り当てることができるというものです。
例えば、ライターやプログラマーであれば、単語やコードの先頭にカソールをジャンプさせたい場合があると思います。そんな時は、単語の先頭にカソールを移動させる[Ctrl]+[→]や[Ctrl]+[←]のショートカットをファンクションキー等に割り当てることができます。Windows10になりますがショートカット関連の記事を下記のリンクでまとめているので、よければ参考にしてみてください。
りゅ~く.netの「ショートカット」の記事一覧です。Web・WordPress・スマホアプリ・商品レビュー・ゲーム等の記事を、ゆる~~~く更新
次に、『アプリケーション固有の設定』についてですが、これは、その名の通りアプリケーションごとに同じキーであっても固有のタスクを割り当てることができるというものです。使用方法はとても簡単で、Logicool Optionsの右上にある『すべてのアプリケーション』を選択して、『アプリケーション固有の設定』をONにするだけです。
これをすることで、例えば同じキーであってもGoogle chromeを開いている時は、『前のページに戻る』、エクセルを開いている時は『コピー』なんてことも可能になります。
通知・ステータスの確認
ここでは、『バッテリーが低下した時』『バックライトの調整』などの通知の設定やバッテリーの節約モード等の設定が可能です。また、『Num Lock』や『Caps Lock』等のキーを無効かすることもできます。
Easy-Switchステータスの確認
MX Keysには、事前に登録しておいた3台のデバイスに瞬時に切り替えることができるEasy-Switchといういものがあります。ここでは、現在MX Keysがペアリング3台のデバイスを確認することができます。
DUOLINK
DUOLINKは、DUOLINK対応しているLogicool製のキーボードとマウスで実現するマウスの拡張機能となります。
Logicool製のマウスは、それ単体でもLogicool Optionsを利用することで、自由にカスタマイズが可能ですが、DUOLINKを使用することでカスタマイズ量が×2に増加されるイメージです。
具体的には、デフォルトのカスタマイズに加えて、『Fn』キーを押しながらマウスを操作することで、DUOLINK専用の新たなタスクが実行することが可能になります。
Logicool Flow
Logicool Flowは、一度にPCを複数台使用されている方にとても便利なアプリケーションで、Logicool Flow対応のマウス・キーボードであれば1台で最大3台まで同時に操作することが可能です。
マルチモニター(デュアルディスプレイ)環境であれば、モニタ間をマウスが行き来できますが、Logicool Flowでは全く異なるPC間でも行き来ができます。例えば、MacとWindows間でも可能で、さらにテキストやファイル、フォルダなどのデジタルデータのやり取りもクラウドサービスを利用することなく、コピー&ペーストだけで可能になります。