【2020年10月】Evernote《改悪?》アップデート!新旧比較

2020年10月にEvernote for Windows・Macが大型アップデートされました。アップデートは基本的にバグの修正や利便性の向上を目的とされる場合が多いのですが、今回のアップデートは改悪?という声が多くあげられています。

私も大のEvernote好きで、仕事はもちろんプライベートでもEvernoteを使用するいわゆるヘビーユーザーの部類に入るかと思いますが、今回の大型アップデートはEvernoteを使用頻度が高いユーザー程、つらいアップデートになっているように思えます・・・

大型アップデートで不便になったことと、便利になったこと

もちろん今回の大型アップデートで便利になったこともありますが、やはり不便になったこが目立ってしまいます。ネット上にあげられているキーワードを確認してみても《改悪》《炎上》《旧バージョンに戻す》《他のサービスに乗り換える》等・・・Evernoteに対するネガティブなコメントが多く並んでいます。

まだ、アップデートされたばかりで、これから多くの修正が入ると思いますが、今わかっていることと、ヘビーユーザーの私が実際に新しいEvernoteを使用してどこがどう、使いづらくなってしまったか、使いやすくなったかを紹介していきたいと思います。

この記事は、2020年12月に作成したものです。新たにアップデートされて利便性向上している可能性があるので、詳細は公式等でチェックしてみてください。

Evernote《改悪?》項目

Evernote《改悪?》項目一覧
  1. 動作が重い
  2. 便利なショートカットが使用できなくなった
  3. データ使用量を調べるのが手間
  4. 同期ボタンが無くなり即時同期?に
  5. ステータスバーに情報が表示できない
  6. ショートカットがショートカットではなくなった
  7. 自動でノート題名が入らない
  8. ローカルノートブックが使用できなくなった
  9. ノートブック別検索がひと手間増えた
  10. タグ別検索がひと手間増えた
  11. 今までカウントされなかったWeb版もカウント対象に
  12. ローカルフォルダからファイルをコピペできなくなった

動作が重い

その名の通り動作が重いです。即時同期?しているせいか、全ての動作がもっさりした感じです。私はブログ運営をしているのでそれなりの環境を整えているのですが、テキスト入力だけでも以前のバージョンと比較して遅延を感じることがあります。

「サクサク保存できるメモアプリ!」という位置づけでの使用は今まで以上に難しくなった感じです。

便利なショートカットが使用できなくなった

プラットフォームが共通化されたことにより、使用できなくなったショートカットが多々あります。新旧バージョンで使用できるショートカットは以下の通りです。

システム全体に関わるショートカット
操作新しいバージョン以前のバージョン
新規ノート利用不可Ctrl + Alt + N
Evernote 内を検索利用不可Win + Shift + F
スクリーンショットを撮影利用不可Win + PrintScreen
選択項目をコピー利用不可Win + A
クリップボードから貼り付け利用不可Ctrl + Alt + V

見ての通り以前のバージョンで使用できたグローバルホットキーは全滅です。

アプリケーション全体に関わるショートカット
操作新しいバージョン以前のバージョン
新規ノートCtrl + NCtrl + N
新規チャット利用不可Ctrl + Alt + C
拡大Ctrl + +利用不可
縮小Ctrl + -利用不可
倍率をリセットCtrl + 0利用不可
全画面F11利用不可
最小化Ctrl + M利用不可
検索ボックスに移動Ctrl + Alt + FCtrl + Alt + F
ノートブックに移動利用不可Ctrl + Shift + N
ノートブックにノートを移動Ctrl + Shift + M利用不可
すべてのノートリストを表示Ctrl + Alt + 1利用不可
ノートブックリストを表示Ctrl + Alt + 2利用不可
タグリストを表示Ctrl + Alt + 3利用不可
ショートカット 1-9 へジャンプCtrl + 1-9利用不可
ノートリストを前面化Ctrl + Alt + \利用不可
戻るCtrl + [利用不可
進むCtrl + ]利用不可
印刷Ctrl + PCtrl + P
印刷プレビュー利用不可Ctrl + Shift + P
ユーザを切り替え利用不可Ctrl + Alt + A
ナビゲーションメニューを表示/非表示F10F10
ノートリストを表示 / 非表示利用不可F11
ノートビューを表示/非表示利用不可Ctrl + F11
タグビューを表示/非表示利用不可Ctrl + Shift + T
クイック検索利用不可Ctrl + Q
サマリービュー利用不可Ctrl + F5
カードビュー利用不可Ctrl + F6
トップリストビュー利用不可Ctrl + F7
サイドリストビュー利用不可Ctrl + F8
サムネイルビュー利用不可Ctrl + F9
ノートブックを検索利用不可Shift + Alt + N
タグを検索利用不可Shift + Alt + T
検索の詳細を表示利用不可Ctrl + F10
別ウィンドウを閉じる /
メインウィンドウを最小化する
利用不可Alt + F4
同期利用不可F9
オンラインヘルプ利用不可F1
選択中のノートブック、メモ、タグ
または保存された検索の名前を変更
F2F2
アクティブなノートのタグ項目を前面化F3F3
ノートリストの表示方法を切り替え
(サマリー、カード、トップリスト、
サイドリスト、サムネイル)
利用不可F5
ノート情報の表示Ctrl + Shift + ICtrl + Shift + I
Evernote を非表示にするCtrl + H利用不可
Evernote を終了Ctrl + Q利用不可

WEB版とアプリ版が統一化されたことにより、WEBブラウザ上で使用できる《拡大》《縮小》《全画面》等は使用できるようになりましたが、使用頻度が高かった、《ノートブック検索》や《タグ検索》が使用不可に。その他アプリ版で使用できていた多くのショートカットが使用できなくなっています。

ノートエディターに関わるショートカット

操作新しいバージョン以前のバージョン
取り消すCtrl + ZCtrl + Z
やり直すCtrl + YCtrl + Y
切り取りCtrl + XCtrl + X
コピーCtrl + CCtrl + C
貼り付けCtrl + VCtrl + V
ペーストしてスタイルを合わせるCtrl + Shift + VCtrl + Shift + V
削除バックスペースバックスペース
すべてを選択Ctrl + ACtrl + A
ノートを検索利用不可F6
検索をリセット利用不可Ctrl + Shift + A
ノート内で検索Ctrl + FCtrl + F
次を検索Ctrl + GCtrl + G
前を検索Ctrl + Shift + GCtrl + Shift + G
ノート内で置換Ctrl + HCtrl + H
スペルチェック利用不可F7
新しいウィンドウで開く利用不可Ctrl + Enter
プレゼンテーションモードを起動利用不可Ctrl + Alt + Enter
他の画面でプレゼンテーションモードを起動利用不可Ctrl + Shift + Enter
タグ利用不可Ctrl + Alt + T
ノートをメールで送信利用不可Ctrl + Shift + E
フォント利用不可Ctrl + D
左揃えCtrl + LCtrl + L
中央揃えCtrl + ECtrl + E
右揃えCtrl + JCtrl + J
両端揃えCtrl + QCtrl + R
インデントを増やすCtrl + MCtrl + M
インデントを減らすCtrl + Shift + MCtrl + Shift + M
フォントサイズを拡大Ctrl + Shift + .Ctrl + Shift + .
フォントサイズを縮小Ctrl + Shift + ,Ctrl + Shift + ,
選択したテキストを上付き文字にするCtrl + Shift + 上方向キーCtrl + Shift + 上方向キー
選択したテキストを下付き文字にするCtrl + Shift + 下方向キーCtrl + Shift + 下方向キー
箇条書きリストCtrl + Shift + BCtrl + Shift + B
番号付きリストCtrl + Shift + OCtrl + Shift + O
チェックリストCtrl + Shift + C利用不可
太字Ctrl + BCtrl + B
斜体(イタリック)Ctrl + ICtrl + I
下線Ctrl + UCtrl + U
取消線Ctrl + TCtrl + T
ハイライトCtrl + Shift + HCtrl + Shift + H
区切り線を挿入Ctrl + Shift + -Ctrl + Shift + -
チェックボックスを挿入利用不可Ctrl + Shift + C
ハイパーリンクを追加Ctrl + KCtrl + K
ハイパーリンクを編集Ctrl + KCtrl + K
ハイパーリンクを削除Ctrl + Shift + KCtrl + Shift + K
選択したテキストを暗号化Ctrl + Shift + XCtrl + Shift + X
スタイルを削除するCtrl + スペースCtrl + スペース
書式を削除利用不可Ctrl + スペース
日付を挿入Alt + Shift + DAlt + Shift + D
時間を挿入Ctrl + Shift + DCtrl + Shift + D
行を下に挿入表の最後で Tab表の最後で Tab
エディターに関わるショートカットは比較的使用できるものが多いですが、それでも以前のバージョンと比較すると使用できないものが少しありますね。

ノートリストに関わるショートカット

操作新しいバージョン以前のバージョン
ノートブックを検索利用不可Alt + F1
タグを検索利用不可Alt + F2
保存した検索条件を検索利用不可Alt + F3
前のノートに移動上方向キー上方向キー
次のノートに移動下方向キー下方向キー
ノートリストを 1 ページ分上にスクロールPage UpPage Up
ノートリストを 1 ページ分下にスクロールPage DownPage Down
リストの最初のノートに移動利用不可Home
リストの最後のノートに移動利用不可End
ゴミ箱に移動Ctrl + DeleteCtrl + Delete
選択したノートを別のウィンドウで開く利用不可Ctrl + Enter
アクティブなノートウインドウを閉じるCtrl + WAlt + F4
選択したノートのノートエディタを前面化EnterEnter
内部リンクをクリップボードにコピーCtrl + Alt + LCtrl + Alt + L
ノートリストに関わるショートカットは《検索系》《移動系》のショートカットが使用できなくなりました;;

ナビゲーションメニューに関わるショートカット

操作新しいバージョン以前のバージョン
ノートブックを検索利用不可Alt + F1
タグを検索利用不可Alt + F2
保存した検索条件を検索利用不可Alt + F3
前のノートに移動上方向キー上方向キー
次のノートに移動下方向キー下方向キー
ノートリストを 1 ページ分上にスクロールPage UpPage Up
ノートリストを 1 ページ分下にスクロールPage DownPage Down
リストの最初のノートに移動利用不可Home
リストの最後のノートに移動利用不可End
ゴミ箱に移動Ctrl + DeleteCtrl + Delete
選択したノートを別のウィンドウで開く利用不可Ctrl + Enter
アクティブなノートウインドウを閉じるCtrl + WAlt + F4
選択したノートのノートエディタを前面化EnterEnter
内部リンクをクリップボードにコピーCtrl + Alt + LCtrl + Alt + L
システム全体のショートカット同様に、ナビゲーションメニューに関わるショートカットも、アップデート後は全滅ですね・・・。

データ使用量を調べるのが手間

有料会員(プレミアム会員)はあまり気にしなくても良い部分かもしれませんが、無料のベーシックプランを活用されている方は月間アップロード容量は60MBと制限があります。(プレミアムは10GBまで)

以前のバージョンはアプリ内からワンクリックで現在のアップロード容量が確認できましたが、新しいバージョンはいちいちアカウントページに飛ばないと確認できなくなってしまいました。

同期ボタンが無くなり即時同期?に

この変更も主に無料のベーシックプランユーザーに辛いアップデートになると思います。以前のバージョンでは、同期のタイミングを任意で変更できましたが、新しいバージョンは即時同期扱いになってしまいます。

無料のベーシックプランユーザーは先程も記載した通り月間アップデート容量は60MBとなります。Evernoteを長く利用していると、一度は経験されたことはあるかと思いますが、「あっ!添付ファイル10MBもあった・・・」。もちろん私も経験があります。

以前のバージョンであれば、同期される前に添付ファイルを削除しておけば、月間アップデート容量を消費することはありませんでしたが、新しいバージョンでは、すぐに同期されてしまう為、添付ファイルを載せる場合には、今まで以上に慎重になる必要がでてきました。

ステータスバーに情報が表示できない

その名の通りステータスバーにノート情報がが表示できなくなりました。以前のバージョンでは単語数、文字数、ノートサイズ等が一目でわかりました。特に文字数が一目で確認できなくなったことが個人的にはかなり痛いです。

Evernoteはブログ運営においても非常に有効なツールです。私は記事の下書きをEvernoteで行っています。その中で注意している項目の1つに文字数があります。

文字数はSEO的にも評価の対象の一つ言われています。その為、私はライバルサイトとの文字数比較をする場合があるのですが、新しいバージョンになることによって、文字数の確認に一工程追加する必要が出てきました。

ちなみに[ctrl + shift + i]で新しいバージョンでもノート情報を開いて文字数を確認することができますが、やはり手間です・・・。

ショートカットがショートカットではなくなった

以前のバージョンでは、よく使用する(任意の)ノートをツールバーやサイドバーにショートカットして配置することができました。

中でもショートカットをツールバーに配置すると、ワンクリックで任意のページに飛ぶことができましが、新しいバージョンではサイドバーにしか配置ができず、プルダウンで一覧を引き出さないと、任意のページに飛ぶことができなくなりました。

自動でノート題名が入らない

今までは、ノートタイトルを入れなくても、ノートの初めの行の文字列がタイトルとして自動入力されましたが、新しいバージョンではこの機能が無くなりました。地味に不便です。

ローカルノートブックが使用できなくなった

ローカルノートブック機能も新しいバージョンになって廃止されてしまいました。ローカルノートブックは同期することはできませんが、ローカルでノートを管理することができ、なりより月間アップデート容量を消費しないのがよかったのですが・・・残念です。

ノートブック別検索がひと手間増えた

ノート数が増えてきた時に重宝するノートブック別検索ですが、今までのバージョンはノートリストからダイレクトで検索できたのですが、新しいバージョンでは、いちいちフィルターを設定してからでないとノートブック別検索ができない仕様になってしまいました。

タグ別検索がひと手間増えた

同上です。今までは任意のタグを開いたら、そこから簡単にタグ別検索ができましたが、新しいバージョンでは、フィルターを設定しないとタグ別検索ができなくなりました。

今までカウントされなかったWeb版もカウント対象に

(無料の)ベーシックプランユーザーは今までのバージョンでは、2台の端末でアプリを同期することができ、WEB版はカウント対象外でした。そのため、WEB版であれば2台を超える端末でもEvernoteを使用することができました。

ですが、今回プラットフォームを共通化することにより、WEB版とアプリ版の区別がつかなくなったため、WEB版を使用する端末もカウントされることになりました。有料会員は今まで通り同期端末に制限はありませんが、ベーシックプランユーザーはかなりつらいアップデートとなっています。

ローカルフォルダからファイルをコピペできなくなった

私の環境下だけでしょうか?今まで添付ファイルをコピペでEvernoteに貼りつけることができましたが、新しいバージョンになって添付ファイルのコピペが不可になってしまいました。

メニューからの挿入や、ドラック&ドロップは今まで通り可能ですが、地味に不便になりました。

Evernote《改善》項目

Evernote《改善》項目一覧
  1. プラットフォームが共通になることで、OS間での操作性の違いが激減
  2. 全体的に今風?の見やすいデザインに
  3. リマインダーが見やすく使いやすくなった

プラットフォームが共通になることで、OS間での操作性の違いが激減

プラットフォームが共通になったので、OS間での操作が基本共通化されました。できることは少なくなりましたが、WindowsやMacなど異なるOSでEvernote使用される方は、操作が楽になるかもしれません。

リマインダーが見やすく使いやすくなった

今回のアップデートでリマインダーの位置が上部のツールバーから下部に移動されました。カレンダーも大きくなり見やすく使いやすく改善されています。

Evernoteを《改悪?》前のバージョンに戻す方法

とりあえず、以前のバージョンを使用することが可能です。以前のバージョンはWindows・Mac版共に下記のリンク先からダウンロードすることが可能です。

「とりあえず」と言ったのは、以前のバージョン(Evernote Legacy)が今後使い続けることができるわけではない為です。Evernote Legacyは、最新バージョンのEvernoteへの移行期間をサポートするために期間限定で配布されてだけのようです。

また、運営側は「Evernote Legacyはアップデートやバグの修正はしない」と明言しており、問題が発生した場合は、最新バージョンのEvernoteに移行するように勧めてくるようです。

新しい、Evernoteアイコンは今まで通り若々しい、緑を基調したゾウさん。ですが以前のバージョン(Evernote Legacy)はグレーを基調とした老いた?ゾウさんに・・・・。今後、Evernote Legacyは何もしないという運営の意思表示のようにも思えてしまいますね。

まとめ-【2020年10月】Evernote《改悪?》アップデート!新旧比較

完全に私見になってしまうのですが、運営側も今回の大型アップデートが酷評になることは、リリース前にわかっていたのではないでしょうか?さらにいうと、それによりユーザーがある程度減少(他のアプリに乗り換え)することすら想定内だったように思います。

今まで、OSに合わせ複数のアプリを同時開発・メンテナンスし、無制限に増え続けるデータやアカウントその他の管理してきましたが、プラットフォームを共通化することで、開発費やメンテナンス費は大幅にカットできるはずです。

これらの費用とユーザー減少を天秤にかけてもなお、運営側は大型アップデータにメリットがあると感じたのかもしれませんね。

私を含めてネット上では、Evernoteの大型アップデートは酷評ばかり目立ちますが、酷評を書いている人の多くは、長くEvernoteを愛用してきた方が多いはず。今後、こういったユーザーのフィードバックを取り入れ、Evernoteがより使いやすくなることを強く望みます。