【レビュー】eo光多機能ルーターの特徴とその実力!

我が家のインターネットサービスプロバイダは昔からeo光を利用しています。市販の無線ルーターを利用して、家中にWi-Fiを飛ばして使用してきたのですが、最近通信速度の遅さにストレスを感じるようになり、通信環境を再検討することにしました。

スマホやタブレット、PC等は定期的に新しいものに買い替えて、サービスプランもeo光の1ギガコースを利用しているので、そこまで遅くないはずなので、問題は昔から使用している市販の無線ルーターであると断定。

ということで、今回は、eo光のオプションサービスである、eo光多機能ルーターレンタルサービスに申し込んだので、レビューしていきたいと思います。

eo光多機能ルーターとは?

関西圏でインターネットプロバイダサービスを提供しているeo光のオプションサービスの一つです。

【eo光のアダプタと一体型】になっている他、【高速無線通信に対応】していたり、【スマートフォンをeo光電話の子機】にできたりと、その名の通りeo光に特化したルーターとなっています。

eo光多機能ルーターで通信速度高速化

eo光多機能ルーターで通信速度がUPする大きな理由として、プロトコル【IPv6】とWi-Fi規格【IEEE802.11ac】があげられます。

プロトコル【IPv6】で通信高速化

eo光多機能ルーターはIPv6に対応しています。IPv6とは、Internet Protocol Version 6(インターネット プロトコル バージョン6)の略で、インターネット上の情報やデータを送受信するための規格の一つです。

今まで主流で使用されてきたのが、IPv4となるのですが(2020年現在も使用されています。)インターネットが急速に発展したことにより、IPv4のみでは対応できなくなりつつあります。そこでできたのがIPv6という新しい規格となります。

Wi-Fi規格【IEEE802.11ac】で通信高速化

eo光多機能ルーターはIEEE802.11acに対応しています。これは、無線LAN(Wi-Fi)の規格で規格ごとに、通信(最大)速度と周波数帯が異なります。無線LAN(Wi-Fi)の規格は以下のようになっています。

規格周波数帯通信(最大)速度
IEEE802.11b2.4GHz11Mbps(対応)
IEEE802.11g2.4GHz54Mbps(対応)
IEEE802.11a5GHz54Mbps(対応)
IEEE802.11n2.4GHz/5GHz600Mbps(対応)
IEEE802.11ac5GHz6.9Gbps(対応)
IEEE802.11ad(WiGig)60GHz6.8Gbps
IEEE802.11ax2.4GHz9.6Gbps

上の表の通り、eo光多機能ルーターはIEEE802.11acに対応しているので、通信速度は最大で6.9Gbpsまで出せることになります。私のように1ギガコースを利用しているユーザーには十分すぎる規格です。

 ※eo光の1ギガコースの規格値は最大で1.3Gbpsとなりますが、これはあくまで規格値となるため、実際の転送速度とは異なります。

 ※通信規格が大きくても、各端末が規格に対応していなければ通信速度最大値が大きくても通信速度があがることはありません。各端末の通信規格は事前にチェックしておきましょう。

次に各規格の周波数帯には以下のような特徴があります。

周波数帯特徴
2.4GHz障害物に強い周波数帯で、天井や壁で遮られても電波が届きやすい特徴があります。ただし、同じ周波数帯を使用している機器が多いため、電波干渉が起こりやすくなっています。
5GHz障害物に弱く、天井や壁に遮られると電波が不安定になりがちな周波数帯。ただし、遮るものがなえれば、他の機器の電波干渉を受けづらく、通信速度の低下がおこりにくい。
60GHz5GHzよりも障害物に弱い代わりに、通信距離が短ければ5GHzより高速通信が実現しやすい周波数帯となります。

つまり、eo光多機能ルーターの通信最大速度であるIEEE802.11acは5GHzとなるので、比較的障害物に弱い周波数帯になっているで使用される環境次第では注意が必要です。場合によっては、中継器が必要になる場合や周波数帯を2.4GHzにする必要も出てきます。

アダプター一体型なので配線がキレイに!

eo光電話を使用している場合の一般的な配線は、[回線終端装置] ⇒ [eo光電話アダプター] ⇒ [市販ルーター] といった形となります。

ですが、eo光多機能ルーターはアダプターと一体型なので、[回線終端装置] ⇒ [eo光多機能ルーター] となり配線が簡素化されます。

設置スペースが小さくて済む他、配線も少なくて済むので掃除もしやすくなります。後述のレビューで実際の配線画像、ビフォーアフターを掲載しているので参考にしてみてください。

スマートフォンがeo光電話の子機に!

eo光多機能ルーター(無線)を導入して、無料の専用アプリ「AGEphone for eo」をスマートフォンにインストールするとスマートフォンをeo光電話の子機として使用することができま、スマートフォンに登録してある電話番号にeo光電話として電話をかけることも可能です。

ルーターとスマホを無線(Wi-Fi)で繋ぐ必要があるので、有線のeo光多機能ルーターではサービスを受けられないので注意が必要です。

【レビュー】eo光多機能ルーター

では、実際に届いたeo光多機能ルーターを確認していきたいと思います。

開封の儀

eo光多機能ルーターに申し込んだら、到着まで1週間程度かかるとんことですが、3日程で早速到着しました。開封すると段ボールの中にさらに段ボールの厳重梱包となっていました。

開封すると、4つの冊子とヤマト運輸の着払い伝票が入っています。不要になった、[eo光電話アダプター][eo光無線ルーター][eo光ベーシックルーター]等は返却が必要になってくるので、eo光多機能ルーターを梱包するのに使用されていた段ボールは潰さないように丁寧に開けた方が良いですね。

4つの冊子は、画像の左から順に、[サポートセンターからのお手紙?][機器の交換案内][eo光電話ご利用ガイド][eo光多機能ルーターご利用ガイド-詳細編]となっています。

パーツの確認

セットになって送られてきたのは、本体・電源・スタンド・固定用のネジ・eo光多機能ルーター付属LANケーブル・電話用モジュールケーブルとなっています。

eo光電話アダプターと一体型になっているため、市販で販売されているルーターよりもやや大きめな感じです。表示ランプは①電源 ②アラーム ③eo光ネット ④無線1 ⑤無線2 ⑥eo光電話 ⑦電話1 ⑧電話2 となっています。

本体裏側の差し込みは上から順に、[LAN1-4][WAN][電話1-2][初期化ボタン][電源]となっています。

配線

配線は基本的には以下のように簡素化することができます。上が市販ルーターを使用する場合で、下がeo光多機能ルーターを使用する場合です。

イラストだとどちらも、スッキリしてさほど変化が無いように思われるかもしれませんが、下記がeo光多機能ルーター導入前の実際の配線画像です。一応、私なりに頑張った配線です・・・・

すごくごちゃごちゃしています・・・・・。
eo光多機能ルーターを導入すると、アダプターと一体型なので、機器が一つ不要になり下記の写真のような配線となります。かなりスッキリしていることがわかると思います。

一番肝心な通信速度を確認

我が家では、2階にルーターを設置して各部屋でWi-Fi通信をしています。市販のルーターから、eo光多機能ルーターに変更することで下記のように通信速度が変化しました。

今までの市販のルーターが遅すぎるというのは置いといて、各部屋共にダウンロードは約10倍、アップロードは約3倍の速度になりました。一応、変更後の測定値のスクリーンショットを貼っておきます。

壁がある隣の部屋で通信速度がほとんど落ちなかったことに驚きです。SwitchやPS4、DS等のゲーム機器もストレスなく快適にプレイできました。

アダプターの返却

eo光電話や、ネットが問題なく繋がることが確認できたら、今までお世話になってきたアダプターを梱包し、着払いの伝票を貼り[株式会社オプテージ eo多機能ルーター交換係]宛で発送すれば作業完了です。

配線もスッキリ、通信速度もアップ。とりあえず満足です。