コートボール紙とは?【超定番、化粧箱によく使用される板紙】

化粧箱を作るとき、よく厚紙が用いられます。言われてみないと意識することは少ないと思いますが、私たちの身の回りは厚紙に溢れています。おそらく今いるその場所でも、身の回りを見渡せば1つや2つはあるのではないでしょうか?

では、そんな化粧箱には、どのような厚紙が使用されているかご存じでしょうか?一言で「厚紙」と言ってもその種類は様々です。

コスパ最強!コートボール紙の魅力について

表題で出落ちですが、コートボール紙は(価格が安い)コスパが良いのが一番の特徴です。

厚みは約0.3㎜~約0.7㎜程度で表面は白色で裏面は基本的にはネズミ色をしていますが、メーカーによっては、裏面がクリームがかったコートボール製造しているところもあります。(日本製紙のJET STAR)

コートボール紙は市場に非常に多くの出回っていて、化粧箱を作るうえで基本になってくる板紙となります。他にもコートボール紙にはいろいろな特徴があるので確認していきたいと思います。

コートボールや化粧箱作成のお問い合わせや見積りは下記のリンクから行うことができます。

  

コートボール紙で化粧箱を作るとコストを抑えられる秘密


今もしコスト重視で化粧箱を作ろうと考えているなら、紙はコートボールを選択すると間違いないでしょう。むしろコートボール紙以下の価格の紙を探そうとするとかなり骨が折れると思います。

コートボール紙がやすい理由は大きく3つです。
1つは、大量の古紙を使用しているからです。後述で詳しく紹介しますが、一口にコートボールいってもその銘柄はメーカーや用途によって多種多様ですが、どの銘柄も洋紙の原料に大量の古紙をしているため、原材料代を安く抑えることができているのです。いわゆる再利用・再生紙というやつですね。

一時期、板紙や段ボール等に使用される日本古紙が中国を中心に海外で流通するようになり日本の板紙や段ボールが高騰した時期もありました。

2つめは、生産量です。実は前述でコートボール紙の安さの秘密は「古紙を大量に使用している為!」と説明しましたが、実はコートボールと同程度の比率の再生紙もいくつか存在します。ですが、そういった紙と比較してもコートボール紙のコスパは良い場合が多いです。この理由として生産量の違いがあげられます。

単純に、コートボール紙は生産量が多いのです。これは紙に限った話ではありませんが、類似品を製造する場合、作業効率などの理由により、製造量が多いものが安くなるのは必然ですよね。コートボール紙は他の紙と比べて圧倒的に製造量が多いのです。

3つめは、代理店が持っているコートボール紙の紙寸の種類の多さです。
紙を作っている工場、つまり製紙メーカーが直接、印刷工場やブローカーに板紙を販売するケースは多くありません。基本的には洋紙の販売をメインで行っている洋紙代理店を経由してから、印刷工場やブローカーへの販売となります。

洋紙代理店は無数に存在し、他の洋紙代理店との競争に勝ち抜くため様々なサービスを展開しています。その中の一つが、コートボール紙の紙寸の種類の多さです。各洋紙代理店で数は異なりますが、ほとんどの代理店が何十種類ものコートボールの紙寸を用意し在庫しています。

多くの紙寸を用意することで、商品の大きさに適したサイズの紙を選ぶことができ、紙代を安く済ませることが可能なのです。

コートボール紙は加工しやすい

コートボール紙は非常に加工がしやすい紙です。これは、化粧箱製造側、実際に商品を詰めて販売する側双方に言えます。

繰り返しになりますが、コートボール紙は価格が安いため、日本国内で幅広く流通しています。ですので、製紙メーカーは《印刷》《表面加工》《トムソン》などどのような加工ににもできるだけ適性を持たせるように!そして、加工現場は流通量の多いコートボール紙に対応できる加工を開発!結果双方共に加工がしやすい、されやすい紙がコートボール紙となっているのです。

また、大量ロットの場合は機械で箱を組み立て、商品を詰める自動製函機なんてものもありますが、生産ロットや作業スペース、初期投資などの多くの理由で、商品を詰め陳列してくのは実際に商品を販売するお店の人だったりします。

コートボール紙は他の板紙と比較すると、良くも悪くもコシが弱いため、箱折が非常にしやすくなっています。他の洋紙と比較した場合のコシの強さは微々たるものになる場合も有りますが、何十・何百・何千と箱折を続けると、この微々たる箱折のしやすさが作業効率に影響を及ぼします。

コートボール紙のデメリット


・・・と今までさんざんコートボール紙のことを持ち上げてきましたが、デメリットもあります。例えば平滑性。印刷前の無地状態であればほとんど確認できませんが、他のグレードの高い洋紙と比較するとコートボール紙は平滑性が悪いです。簡単にいうと、紙の表面がボコボコしているわけです。

印刷しない、無地箱であればあまり気にならないかと思いますが、印刷をする場合、特にベタ印刷を行うと、紙の表面のボコボコが影響して色ムラに見えてしまう場合があります。他にも、コートボール紙の裏面は白ではないので、どうしても安っぽさがでてしまいます。

あえて、コートボール紙の裏面印刷に挑戦してみる

コートボール紙は裏面印刷することを前提で作られていません。ですがあえて裏面に印刷をすることで少し変わった雰囲気のパッケージを作成することができます。裏面のネズミ面を表として使用するので、パッケージの内面は白色になり安っぽさが消えます。裏面が少しクリームがかったJET STARを使用すれば、暖かみのあるパッケージデザインをすることができるかもしれませんね。

ですが、注意点もいくつかあります。繰り返しになりますが、コートボール紙の裏面は印刷することを前提では製造されていません。そのため、表面と比べ印刷の乾きが悪く、色落ちのリスクが伴います。そのため、デザインによっては、速乾効果のあるUV印刷やその他表面加工で印刷面を保護する必要がでてくるかもしれません。

また、銘柄違いはもちろん、同じ銘柄でも裏面の色にはバラつきが出る場合があります。そのため、同じデータ・同じインクで印刷をした場合であっても、下地の色が変わっている為、化粧箱の色を合わすことができない場合があります。

コートボール紙の銘柄

コートボール紙は別名《裏ネズ》とも言われ、表面がコーティングされた白色、そして裏面がコーティングされていないネズミ色の板紙の総称となります。つまり、各製紙メーカーで呼び名が違うのはもちろん、同じ製紙メーカーでも複数種類のコートボールを取り扱っていることもあります。

最後にコートボール紙を製造する代表的な製紙メーカーとその銘柄をまとめておきます。

王子マテリアのコートボール紙

OKボール
230g/㎡270g/㎡310g/㎡350g/㎡400g/㎡450g/㎡
サンコート
270g/㎡310g/㎡350g/㎡400g/㎡450g/㎡500g/㎡550g/㎡600g/㎡
サンダイヤ
310g/㎡350g/㎡400g/㎡450g/㎡500g/㎡550g/㎡

北越紙販売のコートボール紙

マリコート
270g/㎡310g/㎡350g/㎡400g/㎡450g/㎡500g/㎡550g/㎡600g/㎡

日本製紙のコートボール紙

JET STAR
270g/㎡310g/㎡350g/㎡400g/㎡450g/㎡500g/㎡550g/㎡600g/㎡

まとめ-コートボール紙とは?【超定番、化粧箱によく使用される板紙】

いかがだったでしょうか。今回は化粧箱の基本となる板紙、コートボールについて紹介させていただきました。

市場に最も多く流通している板紙で価格も安く、加工もしやすい。もし、初めて化粧箱を作成するのであれば、コートボール紙を使用するとまず、間違いはないかと思います。

ただし、上位グレードの板紙と比較すると平滑性は劣り、インクののりも良いとは言えません。また、裏面がネズミ色なのでどうしても安っぽく見えてしまいます。

上代が高い商品にコートボール紙を使ってしまうと、化粧箱の仕入れとしては安く済みますが、商品の売れ行きに影響がでる場合もあります。上代が高い商品にはそれに合った上位グレードの板紙があり、仕入れは増えますが、結果的に売り上げを伸ばせる場合もあります。

化粧箱についてのお問い合わせやお見積りは下記のリンクから可能ですので、ご不明な点があればお気軽にご連絡いただければと思います。