【お手洗いスイッチ(ボタン)】コスモシリーズワイド21-WTC5383が壊れた時の話

先日、築20年程度のマンションのお手洗いの電気スイッチが壊れました。マンションのトイレは間取り的に窓がないものが多く、電気が付かないと昼夜問わず真っ暗闇となりかなり不便です。

急を要する案件なのでDIYに挑戦してみました。結論を先に書いておくと、一応電気は付くようになりましたが、少し問題が残ってしまったのでご報告。ちなみに、修理内容が電気配線に関わる場合は、電気工事士の資格が必要になるので注意しましょう。また、感電や予期せぬ事故が起こらないように作業箇所のブレーカーは必ず落として電気が流れないようにしておく必要があります。

ボタンの枠とボタンをはずします。

枠とボタンは工具を使わなくても、丁寧に引っ張ると取り外しができます。

故障個所を確認します。

ボタンを取り外したので、とりあえず故障個所を確認してみます。ボタンを押し込んでみると、通常戻ってくるボタンが戻ってきません。黄色いボタンの中にあるバネ的なものがダメになっているようです。

ということで、修理しやすいようにさらにユニットをばらしてきます。プラスドライバーで〇印部分の2か所のネジをはずしてプラスチックカバーをとりはずします。

後で、気づきましたが今回の修理箇所は黄色いボタンのみなので、プラスチックカバーをはずさなくても頑張れば修理ができそうです。

今のところ取り外したパーツは以下の3種類です。

次に取り外すネジは慎重に!!

さらに上下のネジを取り外していきますが、ここは特に注意してネジを取り外す必要があります。下記の〇印のネジは壁の内側でユニットを固定させるパーツがあります。注意してネジをはずさないと、壁の内側でユニットを固定させるパーツが壁の内側に落ちてしまい回収不可になってしまう可能性があります。パーツが落下しないように、慎重にネジをとりはずしましょう。

・・・とその前にここからは電気のスイッチ配線を触ることになりますが、電気スイッチの配線の処理は、国家資格の電気工事士の資格が必須となります。資格がない方は金属枠のネジを取り外さないようにしてください。電気工事士無資格の方が電気スイッチの配線処理をすると法律違反、罰則が適用されるので注意が必要です。

ちなみに、以下で説明していく板バネの交換は多少作業がしづらくなりますが、電気のスイッチが壁に固定されたままでも作業は可能なのでご安心ください。

ユニットを壁から引っ張り出して配線を取り外します。

ユニットを壁に固定しているパーツを取り外したら、ユニットを壁から引っ張り出して、ユニットに繋がっている3本の配線を取り外します。

配線を取り外す方法ですが、〇印の部分にマイナスドライバーを差し込むと簡単に取り外すことができます。繰り返しになりますが、必ず作業前にはブレイカーを落として電気が流れないようにしておきましょう。

黄色いボタンを取り外して中を確認します。

ユニットを取り外したら、故障箇所をさらに分解していきます。〇印部分に細いマイナスドライバーを入れると簡単にとりはずすことができます。開けてみると・・・・

見事に割れていました。こんなに薄いパーツが押し込んだボタンを毎回戻してくれていたんですね。20年間も押され続けると割れるのも納得です。

壊れたパーツを仕入れます。

本当に便利な世の中になりました。以前であればホームセンターに行って、合う部品を探す必要があったり、それが難しければ専門の業者さんにお願いする必要がありましたが、今では、WEB検索で品番を入力したら簡単に壊れたユニットを購入することができます。ということで見つけたのがこれです。


専門の業者さんにお願いするより安く済みそうですが、なかなかのお値段がします。ということで、なんとか割れた金具部分だけを交換できないかと見つけたのが下記の商品です。

ボタンの形がとても似ていたので、これを購入してボタンの中にある割れた金属部分だけ取り換えれると予想。これで済めば、たった500円程度で修理が可能になるのでさっそく購入しました。

届いたパーツを確認してみると、少し形が違います・・・・。嫌な予感しかしませんね。

案の定、新旧のボタンで金属パーツ形が違います。一縷の望みにかけ旧ボタンに新ボタンの金属パーツを取り付けてみるものの、結果は予想通りボタンが機能しませんでした。見た目で判断するとやはり痛い目にあいますね。

少し金属パーツを加工してあげると無事にスイッチが機能するようになりました。

元々旧パーツの金属部分は[コ]の字になっていましたが、新パーツは[口]の形になっていたので、同じように[コ]の字になるように加工します。すごい薄いパーツなので、丁寧にすれば、はさみでも簡単にカットすることができます。

後は、逆の手順でスイッチを戻すと無事に電気が付くようになりました。

ボタンの形状が違う時点で少し心が折れかけましたが、あきらめずやってみるものですね。業者さんにお願いすればいくらするのかはわかりませんが、今回の修理は500円程度で済みました。

繰り返しになりますが、画像では完全に電気のスイッチを壁から外して作業をしていますが、電線を取り外すためには、電気工事士の資格が必須です。電気工事士の資格が無いかたは、(配線には触れないように)壁から電気スイッチを取り外さないまま作業をするようにしましょう。